評価 ★★★☆☆(55点) 全12話
あらすじ 元気が取り柄の三毛猫・茶トラ沢タピオと、ややひねくれたロシアンブルー・ロシ原クエ彦。引用- Wikipedia
これはまさにダークホースな作品だ
本作品はTomovies制作によるTVアニメオリジナル作品。
監督は高嶋友也、制作はTomovies
1話5分ほどの短編アニメ。
見出して感じるのは独特のシュールさだろう。
この作品は擬人化された動物のキャラクターがバイトをするという
ストーリーとなっており、二足歩行で歩くネコが普通に喋っている。
主人公である「茶トラ沢タピオ」は様々なバイトを掛け持ちしており、
1話は宅配便、2話はバイト、3話はアパレルショップなど、
様々な職場で働く姿を描きつつ、
バイト先あるあるのようなものも描いている。
引用元:©GSC・宇佐義大/働くお兄さん!の製作委員会!
アニメーションに関しては堅い。
どちらかというとFLASHアニメっぽさすらあるカクカクとした動きだ。
だが、描かれている内容のシュールさとキャラクターデザイン、
作画の雰囲気のおかげで、そこまで違和感はない。
内容はシュールというのが1番分かりやすいたとえかもしれない。
爆笑できるようなギャグや荒唐無稽な展開があるわけではなく、
ギャグアニメというよりは日常アニメよりな作品ではあるのだが、
動物のキャラクターだからこそのブラックユーモア的なギャグも多い。
引用元:©GSC・宇佐義大/働くお兄さん!の製作委員会!
「コンビニのバイトのセンパイがジャコウネコで、
お店で出すコーヒーが妙に香り高くて美味しい」
「焼肉屋のバイトが牛」
など動物の特徴も活かした内容はシュールだ(笑)
更にお約束のようにコアラが登場し、メインキャラに意味深な言葉を告げる。
このコアラのセリフがまたシュールさを加速させており、
爆笑はできないのだがシュールな感じやブラックユーモアあふれる要素など、
大人が見るとニヤニヤと笑ってしまう作品だ。
引用元:©GSC・宇佐義大/働くお兄さん!の製作委員会!
総評
全体的に、見た目では想像できない作品だ。
動物の擬人化というよくある要素の作品であり、
キャラクターだけ見ればNHKでやっていそうなほどの子供向けアニメに見える
だが、そんな擬人化した彼らが働く様の中で彼らが動物だからこそ、
ギャグやブラックユーモアになっている要素や展開を描くことで、
大人が見て面白いシュールな雰囲気溢れる作品になっている。
惜しむべきは知名度の低さだろう。
同時期に「ポプテピピック」などのインパクトの強すぎる作品が多く、
そのせいでこの作品は影に隠れてしまい、
動物の擬人化キャラクターという外見や「働くお兄さん」というタイトルで、
そもそも見てすら居ない人もいるのではないだろうか?
引用元:©GSC・宇佐義大/働くお兄さん!の製作委員会!
それは非常にもったいない。
ブラックユーモア要素は好みの分かれる部分はあるかもしれないが、
この作品のシュールな雰囲気とクスクスと笑える内容は
好きな人も多いはずだ。
余談だが出ている声優さんが非常に豪華だ。
細谷佳正、武内駿輔、松岡禎丞、安元洋貴、保志総一朗など
各話のゲスト声優として有名男性声優が多く出ており、
彼らのファンも楽しめる作品だろう。
引用元:©GSC・宇佐義大/働くお兄さん!の製作委員会!
個人的な感想
個人的には何も前情報をいれずに見出したのだが、
以外とダークホース的な面白さを秘めた作品だった。
放送時期や絵柄でだいぶ損をしている感じはあるものの、
見ればしっかりと楽しめる作品だ。
子供向けの雰囲気もあり深夜ではなくNHKあたりでやればいいのになと。
ブラックユーモア的な要素はあるものの子供でも楽しめるうえに
いろいろな身近な仕事がちゃんと描かれており、
教育的にも良さそうなのだが・・・NHKさんどうでしょうか(笑)
夏からは2期もやるようなので、
ぜひ2期の前に見てほしい作品だ。
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