評価 ★☆☆☆☆(15点) 全12話
あらすじ ゲームの異世界に転生したライトとヨミ。姫を救えばリアル世界に帰れるという。引用- Wikipedia
菅原そうた監督の引き出しには1つしか入ってない
本作品はTVアニメオリジナルアニメ作品。
監督は菅原そうた、制作は -ストロベリー・ミーツ ピクチュアズ。
タイトルと家督からも分かる通り「gdgd妖精s」のような作品だ
見出して感じるのはキャラデザの悪さだろう。
フル3DCGで描かれているものの、
古いオンラインゲームのキャラクターのようなデザインは古臭く、
男性キャラのカッコよさや可愛さのようなものが出ているとは言えない。
引用元:©2018 「gdメン」製作委員会
内容も驚くほどつまらない。
gdgd妖精s系は声優のラジオのようなアドリブセリフと、
シュールなネタコーナーで構成されていた。
この作品はゲームの異世界に転生したキャラクターたちが
ゲームの世界で姫を助けて現実に戻るために旅をしている。
CGをつかったgdgd妖精のようなシュールなキャラクターや
パロディ、荒唐無稽な展開は多いものの、それが滑っている。
面白い、面白くないという以前の好みに分かれるギャグというわけでもなく、
ただひたすら滑っている。
引用元:©2018 「gdメン」製作委員会
アドリブコーナーに関してもgdgd妖精sとやってることは同じだ。
男性声優になったというだけであり、
シュールなCGのシーンにアテレコしたりと同じようなことをしている。
これでこういう事をしているのがgdgd妖精sだけなら
男性版として楽しめたかもしれない。
だが、菅原そうた監督が手がけた作品だけでも
なりヒロ、セハガールと同じようなことをしてる作品が2つもあり、
石ダテコー太郎監督作品も含めれば、直球表題ロボットアニメ、
てさぐれ!部活ものと更に2つも同じことをしている。
今更、男性声優に変えた所で何の新鮮さも生まれない。
引用元:©2018 「gdメン」製作委員会
アドリブコーナーの「愛想笑い」もひどい。
明らかに滑っているネタやアテレコでもわざとらしく愛想笑いをする。
これが「愛想笑い」ということが見てる側には痛々しく伝わってしまい、
当たり外れがあるのはご愛嬌ではあるものの、
笑えないときがあまりにも多い。
いわゆる「中の人」ネタもあり、
中の人が好きならば楽しめる部分もあるだろう。
ただ男性声優ということもあるのか「下ネタ」が妙に多い。
男性高校生的なノリの下ネタは好みの分かれる部分もあり、
アドリブだからこそ、やや生々しい表現のものも多い。
アドリブコーナー以外の脚本ありきのストーリーもつまらない。
ゲームの世界でオンラインRPGのようなストーリーを描きつつ
ギャグも入れているのだが、コレが驚くほど滑っている。
アドリブコーナーの前に作品の空気が冷え切ってしまっており、
余計にアドリブコーナーで笑いづらくなってしまっている。
引用元:©2018 「gdメン」製作委員会
女性向けと考えると毎話描かれる「姫様」のコーナーが謎だ。
女子っぽい愚痴や独り言が3分ほど挟まれるのだが、
特の必要性を感じないうえに、アドリブですら無いため余計に滑っている。
声優さん達がせっかくアドリブコーナーで頑張っていても、
プロの脚本家が描いているであろうストーリー部分がつまらなければ、
作品全体のテンションを維持できず笑いづらい雰囲気が生まれてしまっており、
gdgd妖精sのときにあったカオスさやシュールさも薄い。
ただ終盤の「最終話予測」は割と面白く、
これは最終話の内容に関して予想し話すというだけのシーンでは合ったが、
シュールなCGによるお題もなければ脚本もなかったおかげもあってか、
声優さんたちの自由な会話で面白さと笑いにつながっていた。
そのせいでアドリブシーンに関しては
「お題」も悪かったのではと感じて終わってしまった。
引用元:©2018 「gdメン」製作委員会
総評
全体的に見て「中の人」のファンでもない限り楽しめないだろう。
gdgd妖精s系アニメで散々やり尽くしたアドリブコーナーは
男性声優になっても新鮮さは感じず、下ネタの多さや当たり外れの大きさなど
笑えないときが多く、脚本のあるストーリー部分はもっとつまらない。
gdgd妖精sのようなカオスさや面白さはこの作品にはない。
gdgd妖精sの男性版を作りたかったのは分かるのだが、
散々同じような作品を作った後では流石に視聴者側も飽きる。
逆に好みは別れたかもしれないがもっと下ネタを追求すれば、
女性声優のやっていたgdgd妖精sとは区別化出来たかもしれない。
男子高校生的な雰囲気が出そうで出ておらず、笑いにも繋がりきれてなかった
パロディ要素も多いのだが「ピー音」で隠されてる部分が多いせいで、
元ネタが何なのか一切わからないときもあり、
そういった部分でも脚本のダメさが際立ってしまっていた。
引用元:©2018 「gdメン」製作委員会
個人的な感想
個人的にはgdgd妖精s系のアニメは殆ど見ており、
どの作品も当たり外れはあれどそれなりに楽しんできた。
しかし、この作品は正直楽しめず、たまにクスっと笑ってしまうときはあったが、
爆笑したり、素直に「面白い」と言い切れる面白さはなかった。
同時期に「ポプテピピック」をやっていたのも痛かっただろう。
あの作品とカオスさを比べたら負けてしまうのは当たり前であり、
陰も薄くなっていた作品だった。
中の人のファンならば声優ラジオ感覚で楽しめる部分もあるだろうが、
gdgd妖精s系のシュールさやカオスさを求めてる人には
物足りない作品だろう。
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