あらすじ サミット開催に向けた「宇宙エレベータープロジェクト」が急ピッチで進む、首都・東京。
強化装甲<ウィルウェア>を使った犯罪に対処すべく創設された、ダイハチはロゴスによるテロから日本を救ったことで、今や日本中の注目を集める存在となっていた。引用 – Wikipedia
1期の欠点をテンポで改善、だが・・・?
一期とスタッフ、制作に変更などはない。
一期から三ヶ月の期間を空けての2期だが、
制作いわく分割2クールではないそうだ。
見出して感じるのは雰囲気の変化だろう。
一期の問題点でも合ったテンポの悪さやキャラクター描写の浅さ、
ストーリーの密度の薄さなどを補うために、
2期では明らかに物語のテンポが早い。
そのテンポに引きつられるようにキャラクターが全体的に明るく、
悪く言えばギャグタッチになっており、
1期と2期で印象の変わったキャラクターも非常に多い。
特に一期ではヒロインポジションであったキャラクターが、
大阪へ移動という形になっており、
東京メインで描かれる本作品ではある意味、サブキャラへの降格になり、
キャラクター性も一期に比べ過剰なキャラになり、
完璧なギャグ要員に成っている。
更には一部のキャラクターが警察自体をやめており、
せっかく一期でキャラクター回があったキャラの登場数が大幅に減っていたりと、
一期と二期とで状況がかなり変わっている。
このあたりはドラマCDで描かれているようだが、
聞いていない人にとってはやや序盤は受け入れがたい変化が多い。
しかしながら、キャラクター描写の変化とストーリーのテンポがましたことで、
一期に比べて見やすくなっている。
いわゆる「サービス回」的な話や閑話休題的な話も増えたことで、
序盤こそ一期との違いで馴染みにくさがあるが、
三話くらいを超えたあたりから見やすすさが勝ってくる。
戦闘シーンの質も明らかに違う。
一期は確かに高速で動いており、悪くない戦闘シーンだったのだが、
あくまでも「悪くない」止まりだった。
しかし、二期ではオプションパーツと言う形で強化パーツが
それぞれのキャラクターに追加されたことにより、
より激しく、より見応えのある戦闘シーンが生まれており、
問題だった「必殺技」の迫力も上がっている。
ストーリー的にも一期とは違い1話1話の密度がしっかりしている。
正直、最初からこのクォリティで一期を描いてくれれば、
「アクティヴレイド」という作品自体の印象も違い、
この密度、キャラ描写の仕方で2クール描いてくれれば
もっとこの作品を多角評価できただろう。
しかし、1期、2期と別れ、空白期間が合ったからこそ
一期の欠点を見直すことも出来たのかもしれないと考えると、
どっちが正解だったとも言えないだけに難しいところだ。
全体的に見て一期に比べて明らかに面白くなっている。
一期と二期では雰囲気の違いがかなりあり、
その違いによる見ている人の好みや、キャラクターの違和感などもあるが、
きちんと1話1話のストーリーから1クールという尺のストーリーを意識した構成、
一人ひとりのキャラクター描写、見応えのある戦闘シーンに仕上がっている。
ただストーリーのテンポが上がったがゆえに、
最終話はやや詰め込みすぎている感じも強い。
展開的にも戦闘シーン的にも燃える最終回ではあるのだが、
もう少しじっくり、2話くらい掛けて見たかったと感じてしまった。
テンポが良いのは見やすいし、テンポが遅いよりはマシだ。
だが、早すぎるシーン描写はせっかく見ごたえのある戦闘シーンの面白さを、
もっと味わえるのにというもどかしさも生まれてしまっている。
流石に最後の敵との戦闘が5分しか描かれないのは短すぎる。
戦闘の内容自体、そこまで至る過程はすごく良いのに、
流石に詰め込みすぎだ。
「こんな時に用意しておいた」というある意味、特撮としては
お約束的要素もあるのに、本当にもったいない。
一期の欠点を改善するというのは素晴らしいが、
その改善の仕方がテンポを上げるという強引さであるがゆえに、
序盤の受け入れづらさ、中盤の面白さ、終盤の詰め込みまくりと、
違う問題点が新たに生まれてしまったのは残念だ。
ストーリー的に3期も作れる感じが残っているが、
売上的に1期、2期ともに2000枚以下とパッとしない。
ただWikipediaによると
「創通が発表した2016年8月期の第2四半期累計の連結業績では、
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(2015年 – 2016年放送)と
本作が営業益8%増益に寄与したという」
という記述があるため、もしかしたら配信などで人気で、
3期の可能性もあるかもしれない。
1期とくらべて2期は良くなっただけに、
3期があれば更に良くなる可能性があるだけに期待したいところだ。
この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください