あらすじ 舞台は、本能に支配される「紅の世界」の生命体・ナイトフライオノートの襲撃と侵略に脅かされている、理性を象徴する「青の世界」。青側で研究者の職に就いていた17歳の主人公・麻黄アキラは、その能力から最前線での戦闘指揮官に抜擢され、石垣島と西表島に跨る対位相外防衛機関、通称「琉球LAG」への着任を命じられた。引用 – Wikipedia
熱血ヒーローアニメですか?いいえ、ギャグアニメです。
2015年にはVITAにも移植されたが、アニメの放送は2016年、
ゲームの宣伝のアニメとしてはやや遅い感じだ。
監督は小森秀人、制作はサテライト。
なお、監督の小森秀人だが聞きなれない人もいるだろう。
長い間原画やs作画監督をされおり、
2011年に「ハヤテのごとく!の映画版」で初監督を努めている、
あの作品を見た人ならば拒否感が自然に生まれる監督だ、
本作品で2作品目となる。
1話開始早々、イケメンキャラによるギターの演奏を1分近く聞かされる。
廃退した感じの世界観を同時に見せたいのは分かるのだが、長い。
更にキャラクターのデザインが基本的に
「顎が尖っている」のも非常に気になる。
更にストーリー。
意味ありげなキーワードを並べてSF的世界観を醸し出したいのは分かるが、
圧倒的な説明不足感全開で
話が進めば進むたびに「???」という疑問が増えていく。
唐突に「サブスタンス」という謎の怪物的存在がフレンドリーに現れるわ、
なんかクソダサい変身でライダーになって戦い出すわ、
色々なタイプの敵が何の説明もなく大量に現れるわ、
この作品を「理解させよう」「面白くしよう」というストーリー構成ではない。
作画も常に不安定だ。
やたら「遠くのアングル」で映しているシーンが非常に多く、
かなりのシーンで作画を誤魔化している。
そのせいで日常シーンでの画面が非常に地味で、
だらーっとストーリーが描かれている印象が深まる。
SF的世界観で複雑な設定がある作品にも関わらず、
だらーっとストーリーを描いてしまえば、
ただでさえ頭に入ってこない設定が余計に頭に入ってこず、
物語が楽しめない。
更に物語の中で1番重要な変身した後の姿。
はっきり言おうダサすぎる。
見ていない人に簡単に説明するならば「原色ラバースーツ」
といえばわかりやすいのだが、言葉で説明するより
キャプチャ画像を貼ったほうが早いだろう(苦笑)
どうだろうか。この圧倒的なまでのデザインセンスの無さ。
子供が描いた戦隊ヒーローのほうがまだ個性豊かといえるほど、
のっぺりしすぎなうえに色以外のデザインの違いが微妙すぎる。
ちなみにバイクに跨っているシーンがこちらである。
もはや笑うしかない(笑)
このデザインではカーブは直角にしか曲がれなさそうだ、
戦闘という状況の中でこんなに小回りが効かないものにまたがる、
ちなみにエンディングは彼らがバイクで
まっすぐに走るさまをずっと見せられる(笑)
こんなクソダサいスーツを身にまとった5人が戦う様子を
描かれても「かっこよさ」や「迫力」なんてものは生まないにもかかわらず、
やたら「派手な音楽」と気合の入った声優の演技のせいで、
びっくりするくらい優秀なギャグアニメになっている(笑)
おそらく多くの視聴者が1話の段階で
このアニメを真面目に見ることをやめるだろう。
真面目に見ればストレスしか感じない荒唐無稽な作品だが、
真面目に見ることをやめてギャグアニメと割り切れば
この作品は爆笑の連続である。
ギャグアニメと割り切ればクソダサい変身姿も飲み込める。
別世界からの侵略を受けていて、
第五戦闘ユニットと呼ばれる部隊まで全滅、
主人公たちは第6戦闘ユニットとかなり切迫した状況だ。
だが、基本的にのんきだ。
ヒロインが各キャラの「好感度」を上げるためのイベントなのは分かるのだが、
あまりにも緊迫感がなく、バンド活動なんてやってる場合じゃないだろうに、
のんきに海辺でカレーを食べたり、バンド活動したり、
普通の乙女ゲーのような日常イベントが盛り込まれている。
これがギャグアニメでなければありえないストーリー構成だが、
ギャグアニメだからこそ人類が滅亡するかもしれない状況でも、
のんきな日常イベントができる。
ストーリーも基本的に何処かで見たことのあるストーリーでしかない。
設定や用語の言葉を変え、他の作品から継ぎ接ぎしているだけであり、
そこに面白さというものはないが、
ギャグアニメにストーリーを求めるほうが無粋である。
戦闘シーンも素晴らしい。
前述した直線型バイクからはガンダムのバルカンのようなものが
先端から発射されるが、それが当たるだけで
人類の危機をもたらす敵の戦闘員的な雑魚が倒されている。
そんな豆鉄砲のようなもので敵を倒せるならば、
変身しなくとも倒せそうなのだが、わざわざ変身して倒す。
この変身も敵側の存在が味方についき、ライダー達と融合することでできる。
ちなみに少し手強い敵へのとどめは巨大戦艦からの砲撃。
ライダー達の役目は敵の拘束である(笑)
もはやライダーいらないんじゃと思う要素がびっくりするくらい揃っている。
しかも、変身にはリスクが有る。
徐々に合体したやつと精神が融合してしまうらしい、
ちなみにこの要素は思い出したときにしか描かれない。
思い出したときにこの要素を活用するだけだ。
最終話のストーリーも自分の中で補完することはできるのだが、
いまいち「???」となる感じで終わってしまい、
ある意味で最初から最後までノリと勢いだけで突き進んでいる作品だ。
全体的に見てダサさが極まってギャグアニメになった作品だ。
ツギハギなストーリーとありがちなキャラクターと、
真面目に見れば駄作以下でしかないのだが、
わざとやっているんじゃないか?と思うほどギャグアニメとして
至高すぎる要素が揃いすぎており、結果的にシュールギャグアニメになっている。
子供の落書き以下のライダーたちの変身した姿、
ライダーの必要性を感じない戦闘シーン、小回りの効かないバイク、
不安定な作画とそれを誤魔化すカメラアングルetc…
雑すぎる要素やズレた演出の数々が1シーン1シーンを
ギャグアニメに仕上げてしまっている。
ただ、あくまでもこれはギャグアニメとしての評価である。
この作品をギャグアニメとしてみれば50点くらいの面白さがあるのだが、
ギャグアニメとして見ないならば10点位の作品だ。
色々な要素が結果的にギャグアニメとして成立させているが、
原作ファンはこれでいいのだろうか(苦笑)
原作ゲームの評判を見ると、
「変身シーンはカッコ良すぎ。」という意見があったり、
「ストーリーは消化不良だが、笑えて泣けて奥深い」という意見があったりと、
アニメを見た私にはとても信じられない評判だ(苦笑)
戦闘シーンの設定的にアニメでは
これ以上やりようがなかったのかもしれないが、
もう少しやりようがあったのではと感じる部分も多く、
作画の手抜き加減はいくらギャグアニメでも擁護できる部分ではないだろう。
色々とネタになる部分も多く、ニコニコ動画などでコメント付きや
実況ありきで見ればノリで最後まで楽しめる作品だろう。
あくまで「視聴者のツッコミ」ありきの作品だ。
もう少し制作側がこの作品の「底にある駄作感」を感じ取って
本気でダサく作っていれば、あの「聖剣使いの禁呪詠唱」を超える
糞アニメになっていたかもしれないだけに残念だ。
あの作品の凄さを改めて実感できる(笑)
売上的には爆死、数字すら出ていないため500枚以下だ。
原作ゲームの売上に貢献できるような内容でもないうえに、
ゲーム発売から1年以上起ってからの放送だ。
乙女ゲーのアニメは発売からなぜか年月が経ってから
アニメ化されることが多いのだが、なぜなのだろうか・・・
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