うちのアパートには“ぐうかわ”JC(大家さん)がいる!!
就職を機に6畳風呂なしのアパートで一人暮らしを始めた前田さんと、
そのアパートの女子中学生・大家さんとの日常を描くピュアほっこり(ハートマーク)な半同居コメディ。
大家さんが可愛い、それでいいじゃないか。
監督は小川優樹、制作はセブン・アークス・ピクチャーズ
1話あたり2分ほどの短編アニメだ。
見だして感じるのは若干の早口だろう。
短編アニメにありがちな尺を気にした早口セリフは若干気になる点だ。
これがてーきゅうのようなギャグアニメならば気にならないだろうが、
日常アニメよりなこの作品において早口というのは若干欠点だ。
基本的なストーリーは非常にわかりやすい。
就職を気に一人暮らしを始めた主人公、
そんな一人暮らしをするためのアパートの大家さんは中学生だった
というところから話は始まる。
基本的にそれ以上でもそれ以下でもない感じが強い。
大家さんである「里中 チエ」ちゃんの可愛さを楽しむための話や
絵作りになっており、可愛らしい大家さんの可愛らしい姿を楽しむための、
可愛らしいアニメという印象だ。
1話あたり2分だからこそ、それ以上広げようがなく、
色々と「男性目線」で都合のいいシチュエーションやストーリー展開だ。
大家さんの可愛さを存分に楽しめるものの、
それ以上の深みはない。
だが、だからこそ「大家さん」の可愛らしさを表現するために
かなり細かい描写をしており、
特に「髪の毛」の動きやまばたき、細かい動きの表現など
「ぬるぬる」という表現が最適なほど動きまくっている。
他のキャラクターを余り動かさない分、
この作品の魅力の根源である「大家さん」の描写に
200%の力を注いでいるような印象だ。
だからこそ1話2分という短い尺でありながら、
大家さんの可愛らしさを存分に味わうことが出来るようになっており、
見終わった後にもにやけ顔のままになってしまうような感覚だ。
全体的に見て、もう一歩何か欲しいと感じる部分はあるものの、
作品の魅力の芯である「大家さんの可愛さ」をしっかりと味わうことが出来る、
1話で大家さんを可愛いと思ったら最後まで楽しむことが出来る作品であり、
それ以上でもそれ以上でもないが、それ以上でもそれ以上でもないからこそ、
短い尺の中で妥協なく描いていることは好感が持てるポイントだろう。
ただ大家さん以外のキャラの印象は酷く薄く、
大家さんの同級生キャラ何度もう少し濃ゆくても良いんじゃないか?と
感じるほどモブキャラっぽくなってしまっている。
本来は大家さんのアパートに引っ越してきたキャラなど、
もう少し大家さんとのがっつりとした絡みがあってもいいモノだが、
サラリーマンというキャラ設定上、
流石に中学生ヒロインとの恋愛関係にも発展しない。
1話2分という尺だからこそ押し込められている部分があり、
それが欠点にもなってしまっているが、
1話2分だからこそ飽きずに最後まで大家さんの可愛さを
楽しむことができた作品といえるだろう。
2期があるかどうかはわからないが、
とりあえず原作が気になる作品だった。
そういった意味でもアニメ化は成功かもしれない。
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