原作とキャラソン宣伝アニメ
監督は川口K一郎、山内東生雄。製作は旭プロダクション
なお原作は9月から連載が無期限に休載中。
見だして感じるのは「見る気」を無くさせる低クォリティなCGだろう。
一体何年前の、もしくはニコニコ動画で素人が作ったような
「歌って踊るアイドル」のCGのクォリティはとてもじゃないがプロの仕事には見えない
死んだ表情、硬い動き、遠いアングルになった瞬間の表情の崩れっぷり、
なぜCGで作ったんだ?と本当に疑問になるほどの低クォリティなCGによるOPは
この作品への期待感やみる気を一気に萎えさせる。
そのOPの直後にCGではない作画で同じ歌と踊りを演るアイドルが描かれるのだが
クォリティこそあまり高くないものの、CGよりはかなりマシだ。
なぜOPだけCGでやってしまったのか本当に謎だ。
予算がないのは画面からも伝わる、
1話の時点で「止め絵」で描くシーンがあまりにも多く
「アニメーション」としての面白さがほとんどない。
この作品はアイドルを扱うと同時に「アイドルオタク」も扱っている
主人公は女性の在宅アイドルオタクであり、
アイドルのイベントに訪れる「ファン」を毛嫌いしている。
そんな蚊で彼女は個人のアイドルブログサイトを運営しており、
「影響力」が凄いらしい(笑)
この設定の時点で非常に無理があり、
この1話で「うわぁ・・・」とドン引きする人があまりにも多いだろう。、
扱っている内容、「アイドルオタク」を生々しく描くという部分は
非常に面白いポイントではある。
在宅のオタクとイベントに参加するオタクの対比、
ローカルアイドルと地下アイドルの対比など
この作品を構成しているポイント自体はオリジナリティがあり、
アイドルアニメが流行っているからこそ「アイドルオタク」を
あえて描写するというのは本来ならば面白くなりそうな要素だ
しかし、1話5分という短い尺ではその面白いポイントも表面上の部分しか描けない
1話5分の全11話というストーリー構成では
1話1話の内容も非常に薄くなってしまい、
描かなければならない要素が多いために結果的に作品自体が浅くなってしまう。
予算もないのに無駄に「曲数」は多く、中盤でOPまで変わる。
1話5分のアニメとは思えないほど「挿入歌」などの曲が多く、
出ている声優さんも新人が多いものの、人気の高い声優さんばかりだ。
アニメはあくまで原作の「宣伝」であり、キャラソンなどで稼ごうとしているのが
見え透いてしまっており、
結果的にアニメ自体の出来栄えがおざなりになってしまっている。
全体的に見て1話30分の1クールアニメだったら印象は違っただろう。
1話5分で描けるような題材ではなく、無駄にキャラクター数も多く
それぞれの掘り下げるようなストーリーも多く、
更に「全11話」という構成のせいで余計に浅くなってしまう。
予算がないのも致命的でアイドルアニメなのにクォリティが低い
同じようなライブシーンを見せられるのは厳しい所だ
更に題材になってるはずの「アイドルオタク」要素も
後半になるとかなり薄れてしまう。
主人公が一言しか喋らないような回も多く、
その存在感のない主人公に感情移入することが難しい。
基本的に「上から目線」なアイドルファンほど嫌悪感を抱きやすいものはない
ついでにいえばストーリーもものすごく中途半端なところで終わっている。
思わず「え!?これで終わり!?」と言いたくなるほどものすごく半端になっており、
分割2クール作品なのかと思ったが、別にそうでもないようだ
見終わった後に「なんだかなー・・・」といろいろと釈然としない感じが
強く残る作品だった
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