かんちがい、団地要素0
1話あたり3分ほどのミニアニメとなっている
監督は木村寛、製作会社はCreators in Pack
見だして感じるのは「この作品を動見ればいいのだろう」という感覚だろう
タイトル通りこの作品は「団地」に住む家族が主軸の日常作品なのだが
基本的に「両親」は出ず、主人公以外の男性キャラもほぼ居ない。
日常アニメなのに「萌えアニメ」のようなシチュエーションが描かれているのだが、
その「萌えアニメ的シチュエーション」を兄妹同士で行う。
1話から兄にツンデレのような反応をする妹までおり、
「実は血のつながりはない」という設定があるんじゃないか?と思うほど
ハーレムアニメバリのシーンばかりが描かれる。
はっきりいって「日常4コマ」が原作というよりも、
ギャルゲーやアダルトゲームが原作ですと言われたほうが納得できるほどだ
その強い違和感を抱えたまま日常ハーレムを展開するのだが、
肝心の「団地」要素が薄い。
別に普通の一軒家でもアパートでも問題ないようなほど
「団地要素」があまりにもなく、作品の芯が見えてこない。
根本的にこの作品が「萌アニメ」をやりたいのか「日常アニメ」をやりたいのか
「ハーレムアニメ」をやりたいのかがいつまでたっても見えてこない。
1話あたり3分という尺では作品の雰囲気は伝わるものの、
恐らく原作にはあるであるだろう「面白さ」というのがいつまでたっても伝わらず、
どっちつかずな印象のまま、どこかで見たようなシチュエーションを
ハーレムアニメの女性キャラのような妹&姉が主人公相手に繰り広げている
これでキャラクター描写がしっかりしていれば、
萌え的にも日常アニメ的にも面白さが見えてきたかもしれないが、
1話3分という尺では「キャラクターの魅力」を引き出しきれておらず、
外見から見えてくる属性的な魅力しか伝わらない。
その割にはこんな短編のアニメにもかかわらず、
EDテーマが各キャラごとにキャラソンになっていたりする。
全体的に見てどっちつかずな作品だった。
この作品で「なにをしたいのか」がいつまでたっても見えてこず、
萌がしたいのか、日常アニメがし合いのかハーレムアニメがしたいのか。
そのどれも「いい所取り」したかったのかもしれないが、
1話3分でそんなことができたら天才的だろう。
原作はまったりとした雰囲気の中でクスクスとした笑いと
キャラクターの可愛さとちょいエロがある作品というのは分かるのだが、
アニメでは「3分」という尺のせいで慌ただしくなってしまっており、
原作にある「雰囲気」を出し切れていないような印象だ。
間延びしたかもしれないが普通の1話30分のアニメや
15分位の尺があれば違ったかもしれない。
原作の雰囲気の良さは伝わってくるだけに
その雰囲気の良さが生かし切れてないのがもったいない。
なお、団地要素は原作からして無いようだ(苦笑)
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