これはエヴァですか?いいえ、いんぱくつです。
監督は櫻木優平、アニメーション制作はスティーブンスティーブン
見だして感じるのは女の子の強烈な可愛さだ。
本作品はセルルックCGと呼ばれるもので作られており、
感嘆にエヴァセル画のようなCGアニメだ
CGだからこそ細かい「動き」がなめらかで、
まつげの動きから髪の毛の動きまで繊細に動き、
それがきちんときゃらくたーの可愛らしさにつながっている
そして、この作品は「エヴァ」と関連している
使徒が襲来し「疎開」しなければならなくなった少女たち、
そんな少女たちはバンドを組んでおり、
ニコニコ動画に「最後の曲」を投稿するというところからストーリーが始まる
「エヴァ」のあの制服、BGM。
セルルックでキャラクターデザインこそ違ううえに監督も製作会社も違う
だが「エヴァンゲリオン」の雰囲気をきっちりとセルルックCGアニメで表現しており、
ストーリー展開やセリフ、キャラクターの反応など
「庵野監督」と「エヴァンゲリオン」に対する強いリスペクトを感じる。
更に百合描写(笑)
非常に唐突な百合描写ではあるものの、個人的に、いや超個人的に
「林原めぐみ」演じるキャラ同士のキスシーンは何ともくるものがあり、
思わずニヤけてしまう。
そして流れる彼女たちの曲とPV。
「セルルックCG」による演奏シーンはまさに「弾む」ような動きで
楽器を奏でており、セル画や手描きとは違う「可愛らしい」演奏シーンになっている
ただ同じアングルでの演奏シーンで終わってしまい、非常に短いのが残念であり、
もっと彼女たちの歌うシーンをガッツリ見たくなってしまった
7分という尺の中ではエヴァ+バンドという世界観とストーリーを描写するので
尺を使いきってしまった感じは否めない、
TVアニメなどで彼女たちのストーリーを「がっつり」と見たくなる
そんなもどかしさを感じさせると同時に
「絶望」しかないあの世界だからこその、ラストはなんとも言えない余韻を残した
全体的に見てセルルックCGの未来を感じることの出来る作品だ
「蒼き鋼のアルペジオ」などセルルックCGを使う作品が徐々に現れてきた中で
この作品はもっとセルルックCGアニメが増えることを感じさせる
「キャラクター」の独特な可愛らしさの描写や動きは素晴らしく、
手描きアニメともフル3DCGアニメとも違う、
新しい「アニメ」の感覚を感じさせてくれる作品だ。
そんな「セルルック」を使いつつ、スピンオフ作品として「エヴァ」も「使徒」も
「チルドレン」たちも「NERV」も描かずにBGMやSE、小物、雰囲気などで
「エヴァ」の世界を描写している
強いリスペクトを感じると同時にその世界観の描写のセンスは本当に素晴らしい。
この作品を短編ではなくがっつりと1クールくらいのアニメで見たい。
一般人にとっては絶望でしか無い、あの「エヴァンゲリオン」の世界で
バンドを組み活動をしている女の子たちのストーリー、
嗚呼、ぜひ見たい。
この作品の雰囲気、アイデア、キャラクターの
全てが7分という尺ではもったいなすぎる
日本アニメーター見本市だからこその作品かも知れないが、
その枠を飛び越して「地上波」でこの作品を見たい。
それほど「いんぱくつ」の強い作品だった
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