この癖をどう受け止めるか
監督はなかむらたかし、製作はスタジオコロリド
見だして感じるのは独特の背景だろう。
子供向けアニメのようなキャラクターデザインでありながら、
独特の背景画の中にそんな可愛らしいキャラクターが描かれることで
少しだけ「怖さ」を含んだ不思議な雰囲気が出ている。
サーカスの明るさの裏にあるピエロのメイクの恐怖感のような
心臓をくすぐられるようなゾクゾクッっとした雰囲気だ
一言で言えばシュールという言葉が似合うのだろう。
どういう世界観なのか、メインキャラの二人はなんなのか
そういった説明がないままにブブとブブリーナの物語が描写され
独特な世界観の中で唐突なストーリーが展開される
ジャズテイストあふれるリズム感のあるBGMが不思議な雰囲気を後押ししており
掴みどころのない面白さを匂わせている
ただ非常に好みが分かれることは否めない。
「魔法少女まどか☆マギカ」におけるイヌカレー空間にも似たシュールさは
独特の雰囲気は出るものの、その雰囲気を人によって「面白い」と感じるか
つまらないと感じるか。
受け止め方が180度違う癖のある表現であり、癖が強いだけの好みが分かれる
個人的な意見になるかもしれないが
逆にもっと癖を強くしても良かったのでは?と感じる
こういった癖がありシュールな世界観だからこそ万人受けを狙わず
とことんシュールを貫き通したほうが「面白い」と感じた人にも
「つまらない」と感じた人にも強烈なインパクトを残す。
若干ながらシュールさが物足りないような感覚が残ってしまった
全体的に見て好みが分かれる作品だ
NHKで時折流れるちょっと暗く、シュールで、怖さを含むアニメや音楽PVのような
あの独特の「雰囲気」が好きな方は面白いと感じられる一方で、
その好きな方にとっても、もう少し、もう一歩と若干の物足りなさがあり、
「面白い」のだが、その面白さを言葉で表現するには難しく
なんとなく面白いよね。という雰囲気アニメで終わってしまった感じは否めない
アニメーション的な動きや描き込まれた背景による雰囲気は素晴らしい、
特に個人的な意見になるがブブとブブリーナが普通に歩いている時のシーンが好きだ
あの「足」の動きは最近のアニメでは難しい。
2頭身のキャラクターだからこそ出来る可愛らしい歩き方の表現だ。
もっと個人的なことを言えば、いっそトラウマになるような表現があってもいい。
そう感じてしまう作品だった。
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