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はぐれ勇者の鬼畜美学」

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評価/★☆☆☆☆(12点)

どこが鬼畜なのか

原作はライトノベルな本作品。
監督は久城りおん、制作はアームス

基本的なストーリーはファンタジー・・・というよりは学園能力系だろうか。
異世界に召喚されるということが時折起こる世界、
異世界から帰ってきて魔法や特殊な力を使える人間が居ることも珍しくない
そんな世界で主人公は異世界に召喚され勇者として活躍し魔王を倒した。
しかし、彼はある事情から異世界から自分の世界へと帰ってきた
同時に彼は異世界から一人の少女を連れ帰っていた・・・という所から話は始まる

序盤から期待に外れる。
魔王を倒した勇者が元の世界に戻る、
様々ない世界ファンタジー作品の最終話でよくある展開だが、
その後日談が本編というのはなかなかお目にかかれない。

だが、この作品にそんな期待をしてはいけない。
結局、異世界から戻ってきた人はたくさんいて、その中で元の世界では魔法などを
使えるため普通の人間とは違うため隔離された学園に入れられている。
ようは学園モノなのだ(苦笑)
後日談的な面白さを期待してはいけない。

ストーリー的には学園能力物で最強の主人公という感じなのだが、
そのストーリーの中でいろいろな設定が出てくるのだが、
その設定を活かしたストーリー展開に中々ならない。
色々なファンタジー設定を散りばめるだけ散りばめて、
結局やっていることは学園能力ファンタジーになってしまっており
序盤に散りばめた設定がストーリーの中で生きてこない。

結局、終盤、異世界から別の勇者がやってきて、
最終話で主人公は再び異世界に旅立つ、見事なまでの「投げっぱなし」だ(苦笑)
話が進めば進むほど世界観を広げるのだが、広げるだけ広げて畳まない
主人公の親父は何者なのか?テロ組織は?
ほんとうに色々な謎をばらまくだけばらまいて、一切片付けずに終わった。

私は原作を読んでいないので何ともいえないのだが、
ここから話は面白くなるのでは?という空気を感じたところで終わってしまった印象だ
まだまだプロローグでこれから話が面白くなりそうなのに
「俺たちの戦いはこれからだ」で終わってしまった。

作品の主軸であるはずの「鬼畜」部分もただのエロ行為でしかなく、
どこが鬼畜?と何回か感じてしまった。
本作ではある意味で「肝心」のエロシーンだが
これがキャラクターデザインのせいでエロくない。
実際に見た方にはわかるだろうが、
妙にガタイがよく肩幅が広い外人女性のようなキャラデのキャラばかりで
裸のシーンやセクシー描写があってもエロさを感じない。

確かにそのセクシーシーンもAT-Xで放映した作品らしい、
ブラジャーの付け方講座など笑えるセクシー要素もあるのだが、
他の「セクシー」作品と比べて突き抜けたものがあるのか。と問われても
一部のシーンのやりすぎな場面では確かに突き抜けていたが
キャラクターぜデザインのせいでセクシーさが物足りない。

全体的に見て人気獲得のためにどんどんセクシー要素を入れてしまったが
アンケート結果には間に合わなかった打ち切りマンガを見ているかのような作品だった
萌え&エロさを感じにくいキャラクターデザインと
風呂敷を広げるだけ広げるストーリー展開はストーリー構成に疑問を感じた

水着だのブラジャーだのの回を削って、早めに最終話の話を6話くらいに持ってきて
残りの6話で異世界の話をやる・・・というような感じであれば
序章でしか無い全12話ではなく、きちんと起承転結のある
「面白さ」を感じることも出来たはずだ。
セクシーを描写することに夢中で
肝心のストーリーやキャラへの感情移入ができなかった

そもそも主人公は魔王を倒した勇者のはずなのだが、その強さを終盤感じなかった。
おそらくは何らかの理由があるのだろうが、その理由が説明していないと
苦戦しているのが何故かというのがわかりにくく、戦闘での緊張感が薄まってしまう。

2期はあるのだろうか・・・(苦笑)
投げっぱなしになってしまったストーリーは確かに気になるのだが、
1巻の売上が600枚とかなり絶望的だ。
もう少しストーリー構成がしっかりしていれば、この状況にはならなかったかもしれない。

2期がもしあれば見たいが、果たしてどうなることやら。

「」は面白い?つまらない?

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