キルミーベイベーは偉大だった
監督は木村寛、アニメーション制作はCreators in Pack
見出して感じるのはキャラクターデザインの独特さだろう。
3頭身くらいの美少女キャラクターではあるものの、
正直言ってキャラクターデザインのレベルが「絵のうまい中学生」くらいなシンプルさで
どことなく落書きチックな感じだ
更にストーリーも色々な意味でぶっ飛んでる。
三頭身な少女たちは「軍人」であり、
英雄となった主人公の父親のせいで狙われることになった主人公を守るために
主人公の家に訪れている
明らかに子供にしか見えないヒロインたちと、
オタクな高校生の主人公の日常ギャグといえば分かりやすいだろう
基本的に毎話、ヒロインたちはパンツを見せる。
パンチラというよりも「パンモロ」チックに子供パンツを見せまくるのだが、
どうにもセクシーさはなく、お約束的に下着を描写されても
いまいちピンと来るものがなく、ギャグにもセクシーシーンにもなっていない
キャラクターの頭身が低く、子供にしか見えないキャラクターだからこそ
毎話のようにパンツを見せて、セクシーシーンを入れられても
見る側は反応に困ってしまう。
そういう「嗜好」がある方なら楽しめるかもしれないが、
逆に言えばそういう嗜好がなければ嫌悪感すら感じてしまうセクシーシーンの連続だ
これできちんとした頭身のキャラクターならセクシーシーンで楽しむこともできるが、
はっきりいってしまえば「ロリータ」なヒロインたちのセクシーシーンは厳しい。
幼いキャラクターでもきちんとしたキャラクターデザインなら
そういう「嗜好」がなくとも楽しめるかもしれないが、
前述したとおり「絵のうまい中学生の落書き」のようなキャラデザではな
妙に幼さだけが際立ってしまい、楽しみづらい
更にテンポ。
1話あたり3分30秒ほどのストーリー尺で物凄く早口でキャラが喋る
早口でキャラクターが喋り、早いテンポでストーリーを進め、
ハイテンションに銃を撃ちまくり、ハイテンションに下着を見せまくる
落ち着いてしっかりと見せれば面白く感じる部分もあるかもしれないが、
つめ込まれたストーリーのせいで慌ただしさのほうが強い
逆にもっとテンポを上げてもっと詰め込んだストーリー構成にすれば
「カオス」という名の面白さも出てくるかもしれないが、非常に中途半端で
ネタのパターンもワンパターンだ
基本的に建造物破壊、爆発などの暴力オチパターンが多く、
ストーリーの内容はテンポが早いせいで理解できないのに
オチだけは想像できてしまう。
オチが想像できるのにカオスアニメ風なテンションの高さでキャラクターが暴れても
オチが想像できるてるので面白さに繋がらない
起承転結の「承転」をテンションの高さで、微妙なネタをテンポの早さで誤魔化す。
ごまかされても結局は想像できるオチで終ってしまうため
キャラクターも無駄に多いのに最後まで名前を覚えているキャラクターは少ない。
ギャグアニメでありがちなネタギレになったら新しいキャラを出すパターンで
ストーリーを進めて入るものの、新しいキャラを出しても
結局はそれが「刺激」にもなっておらず、
1話が終わった段階でマンネリを感じるような作品だ
全体的に見て駄作だ。
1話3分半という尺を稼ぐためにキャラクターを無駄にハイテンションにさせて
同じような行動、同じようネタをテンポの早さで誤魔化しつつ
毎話、同じような展開で終わる。
1話3分半という短い尺でありながら序盤の段階でマンネリを感じ
パターンが出来上がってしまっている。
ソレを誤魔化すために新キャラを出しまくるが、
キャラクターを対して掘り下げもせずにどんどんと出すため、
散らばった作品が余計に散らばってしまい、
結果としてキャラクターの印象や名前が誰一人として記憶に残らない
アニメーション制作が「Creators in Pack」という聞いたこともない会社だ
そもそも低予算で作られてしまった作品なのだろう。
もう少ししっかりとした「絵」で描かれていれば、
嫌悪感を抱くセクシーシーンや同じようなパターンのギャグも見れたかもしれない。
等身の低いキャラデザで中途半端にこだわりのあるセクシーシーンが描写されるたびに
思わず「チッ」と思わず舌打ちしたくなる作品だ
極論ではあるが、ヒロインの2人を
「東山奈央」さんと「佐倉綾音」さんが演じている。
逆にこんなにきちんとした声優さんではなく、
本当に新人さんに寄る演技のほうがカオスさが極まったかもしれない。
もう少し荒唐無稽ならば、もう少しカオスならば、もう少し声優さんの演技が下手ならば
色々な意味でぶっ飛んだ作品になったかもしれないだけに
中途半端に取り繕って作られてしまっているのが逆に残念だ
個人的な感想になるが最終話まで一気に見たが1度も笑わず、1度も萌えず
全話見ても40分に満たない作品なのに
まるで2時間半のムダに長いだけの映画を見たような疲労感が感じる作品だった
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