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電光超人グリッドマン

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評価/★★★☆☆(57点)

これぞ特撮!これぞ変身ヒーロー!アクセス・フラッシュ

本作品は日本アニメーター見本市という企画の中の一本
アニメーション制作はトリガー、監督は雨宮哲、
なお本作品はこの企画の中では珍しく原作があり、
1993年に放送されていた特撮ヒーローもののアニメ化だ

見出して感じるのは懐かしさだ(笑)
この作品の知名度は恐らくあまり高い方ではないが、
本編映像とともに流れる「もっと君を知れば」は当時あの作品を見ていた人にとっては
おぉぉ!と言いたくなるほどの懐かしさを感じさせる。

そして本編映像、この作品の説明やセリフは一切ない。
そこは非常に残念な部分ではあるのだが
王道の特撮映像が忠実にアニメ化されており、怪獣の動きからヒーローの動きまで
繊細に忠実に描くことによって「アニメで味わう特撮の面白さ」がこの作品には出ている。

怪獣が暴れることで壊れる街、生々しいヒーローの動き、
様々なパーツが合体することで強くなる「合体電神ゴッドゼノン」の合体のシーンの描写、
アニメーションでありながら特撮らしさが全開となっている。
そこに「グリッドマン」の要素を取り入れることで
まるで本編のダイジェスト映像のアニメ化のような内容は
グリッドマンファンならばたまらない作品に仕上がっている。

ただ今見返すと結構この作品ギリギリだったなと感じる部分が多い。
円谷プロダクション制作なのだからウルトラマンらしさは別に気にならないのだが、
戦隊ヒーローものっぽい合体ロボシーンや、合体後の「トランスフォーマー臭」など
当時見てる時は全く気にならなかったが、今見え返すと
いろいろな作品から色々な要素を取り入れてる作品だったんだなとしみじみと感じてしまった

しかし逆に言うとグリッドマンを知らないと楽しめない部分も大きい。
私個人としては「微妙に覚えてる」くらいで見てる最中、あー!と思い返す部分があったが
グリッドマンを知らないと特撮ヒーローのオマージュアニメーションに見えないこともなく、
グリッドマンを知らないと厳しい部分も多い。
ただ、これをキッカケにグリッドマンを見返す人も増えるんじゃないだろうかと思える作品だ

全体的に見てこういうテイストのアニメーションが見たいと思ってしまった。
仮面ライダー、戦隊ヒーロー、ウルトラマンetc…
王道の変身ヒーロー系は基本的に実写だ。
だからこそこの王道の変身ヒーローのアニメーションは非常に新鮮で、
グリッドマンという当時としては斬新すぎた設定の作品なだけに
今、アニメーションとしてリメイクしても面白いのでは?という可能性の高さを感じた

この作品の演出も憎い。
あえて主人公にグリッドマンが戦う映像を見せる演出をしていたかと思えば、
最後にその主人公がグリッドマンに変身する。
本編中に流れる音楽はエンディング曲であり、エンディング中にはオープニング曲が流れる
この憎い演出のお陰で終始ニヤニヤが止まらない作品だった(笑)

グリッドマンを見たことがある人なら是非見ていただきたい。
見たことがない人はグリッドマンを見た後にご覧頂きたい、
全39話とややハードルが高いが・・・(苦笑)

「」は面白い?つまらない?

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