全国一億人のセガファン!このアニメは君のためにあるっ!
いわゆる擬人化の作品であり、本作品の場合「セガ」のゲームハードを擬人化している
ゲーム機の擬人化だ(セガ限定)
見出して感じるのはセガマニア・・・というよりセガハードの知識がないと
まったくついていけないネタの数々だろう。
20代、いやもしかしたら「R30」指定しなければならないほど
非常にマニアックなセガハードネタの数々はいまどきの子供には絶対に伝わらない
更には「セガゲーム」ネタも非常に多く含まれている。
実際のゲーム画面とBGMをシーンの中に取り入れながらネタにしており、
「ゴールデンアックス」や「バーチャファイター」、「ソニック」などなど
懐かしいゲームをネタにし、きちんと「ギャグ」にしている。
可愛らしい擬人化キャラクターたちがセガをネタにきちんと日常ギャグして構成しており、
よく「ネタ切れ」しないなと思うほどポンポンとセガネタが出てくる(笑)
パロディではなくセガが作っているからこそ実際のセガゲームの画面と音を流用することができ、
実際のゲーム画面と音だからこそ笑える。
キャラクターたちが「ゲームの中」に入ってゲームを学ぶ授業内容は
もうセガファンにはたまらない。
バーチャファイターのアキラと戦ったり、スペースチャンネル5で踊ったり
1話の中にもう大量の「セガゲーム」のネタを取り入れまくっており
次にどのゲームのどのキャラクターがどんな風に出てくるのか楽しみで仕方ない
個人的にサクラ大戦の真宮寺さくらが出てきた時は物凄くテンションが上ってしまったw
懐かしいゲームの数々は子供の頃に遊んだ記憶を刺激されるようで
押し入れにしまってある「セガサターン」をテレビにつないでもう1度遊びたくなる
あのコントローラーをもう1度握りたくなるほど「ゲーム心」をくすぐられる
ある程度の「セガ」の知識は必要だが、ある程度の知識があれば
このアニメはゲームネタアニメとしてきちんと楽しめるものに仕上がっている
ちょっとマニアックスすぎるネタもあるが、変に「知らない人」も楽しめる内容にしておらず
ついてこれないならば仕方ないと割りきったかのごとく、
セガによるセガマニアのための作品だ。
ある種の「セガに寄る自虐ネタ」なども含まれており、
随所随所に「セガらしさ」を感じる要素や作りこみ具合がセガファンにはたまらない
ゲームネタというだけでも1つの作品としてつくり上げるのは難しいそうな所、
「セガ縛り」のネタだけできちんと「ギャグアニメ」として成立しているのは驚いた
軽い気持ちで見始めたら物凄くハマって見てしまっている作品だ
ただ、正直マニアックすぎる(笑)
もちろん、妥協のないマニアックさだからこそ面白さに直結しているものの
妥協のないマニアックさだからこそ「ついていけない」人にはとことんつまらないだろう。
このレビューを書いてる私はセガの知識があるからこそ、
「セガ知識」がない人がこの作品を見たらどんな反応をするのか想像できないが、
恐らくセガの知識がなければ笑えないだろう。
古い作品だけでなくPSO2やボーダーブレイクなども出てくる。
実際にキャラクターたちがゲームをプレイする様子が描かれるため、
知らないゲームややったことがないゲームの時でも
意外としっかりと「ゲーム」シーンが描かれることで楽しめる場合も多い。
展開も早いためセガファンでも知らないゲームがあっても
すぐに次の展開に変わり新しいゲームネタが出てくるため「飽きず」に
最後まで楽しめる作品だ
最後に明かされるこの作品の「世界観」もセガ愛があるからこそ、
古いハードを愛しているからこその愛情が感じられる展開だった
やりたい放題セガネタをやり尽くした後に少し「しんみり」とした感じで終わる最終話は
この作品を楽しんだからこそ、セガが好きだからこそ、涙腺をくすぐられてしまう展開だ。
正直私は「ソニック」が出た瞬間に涙腺がかなりやばかった・・・あれは反則だ。
全体的に見て本当にセガらしい作品だった。
セガマニア以外への理解を一切無視したセガマニアのためのアニメ作品であり、
本当にそれ以上でもそれ以下でもない(笑)
少なくともセガゲームをある程度プレイしていないと理解できないネタの数々、
マニアック過ぎてセガマニアでさえ忘れていそうなキャラクターの数々、
嗚呼、素晴らしき「セガ」アニメといいたくなるほどの作品だ。
はっきりいってこの作品を見てセガファンが増えることはないだろう(笑)
セガファンの新規獲得ではなく、セガファンのファン魂を強く燃えたぎらせる作品でしか無いが
だからこそ素晴らしい「愛情」をこの作品から感じることができる
セガの
「セガファンの皆さん、セガを愛してくれてありがとう、たくさん笑って下さい」という
声が本当に聞こえてくるような内容だ。
セガの知識は必要だが、セガの知識があればこの作品は優秀なギャグアニメ作品だ。
セガを知らない貴方はぜひ年末年始の時間を利用して「セガゲー」をプレイしたあとに
この作品を見てもらいたい(笑)
ハードルは非常に高いが、そのハードルを乗り越えるだけの価値があるギャグアニメだ
惜しむべきはシェンムーネタがなかったことくらいだろう。
セガゲーネタなら真っ先に思いつきそうなものだが、
商標がなくなってるみたいなので取り扱えなかったのかもしれない。
余談だが見終わった後に脚本家が「岐部昌幸」さんであることを知って妙に納得した
ゲームセンターCXを見ている方はお馴染みの脚本家だと思うが、
彼のセガ愛があるからこそこの作品がここまで完成度の高いものになっているといえるだろう
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