雰囲気質アニメ
制作は「STUDIO 4℃」、監督は「恩田尚之」
基本的なストーリーはファンタジー
少年は幼い頃から「死神」が見えてしまう
そんな彼の学校に「死神」が現れ「運命」を告げられてしまう・・・
というところからストーリーが始まる
見出して感じるのはくせのあるキャラクターデザインと作画だろう。
最近のアニメというよりは少し古いアニメのような雰囲気があり、動きが硬い。
妙に自然に動かそうとして逆に固くなっているシーンも多く、不自然な作画が多い
だからこそ作品の「独特な雰囲気」が生まれており、
「BGM」がより「死神」と「死の恐怖」の演出を後押ししている
更にストーリーも序盤で「ちょっと予測できる」展開が多い。
見ている最中に「あぁ、そういう展開になるのか」とストーリー展開を予想してしまい
予想できる展開が多いからこそつまらない。
どんよりと暗い雰囲気や空気感は悪くないのだが、
その「雰囲気」だよりでストーリーを展開してしまう。
予想できる展開を「気持よく」進めてくれるのならいいのだが変に回りくどく、
短い内容を引き延ばしている感じも強い。
その「引き伸ばし」の部分でもう少し説明して欲しい部分やストーリーがあるのに
それをせずにストーリーを進めてしまうため、
結局は「予想できる」ストーリー展開しか見せてくれない
いろいろな部分の設定やキャラクター描写が中途半端で、
この作品の中で色々とやりたかったことを「30分」という尺では消化しきれずに
消化しきれなかった部分が残ってしまったせいで、
「30分という短編アニメ」で「いらない」と感じるシーンが増えてしまった
全体的にだいぶBGMに救われているシーンが多かった。
効果的な音楽と効果音のお陰で作品の「雰囲気作り」が出来ており、
その雰囲気に騙されて最初から中盤くらいまでは先に期待できるストーリーに見えるのだが、
結局は「雰囲気」だけであり、予想できるストーリーなのに
その展開のさせ方が強引でストレートに作品の面白さが伝わらない
もう少し設定やキャラクターを減らせばスッキリとしそうなのになと感じる部分が多い。
特に主人公の設定はこのストーリーを描くことに対していらない部分が多い
これが1クールや2時間の映画ならばその設定があとで話に生きてくると思うが、
30分という短編アニメの中では余計な設定が多すぎた
雰囲気自体は素晴らしく、空気感もいいのだが、
それだけで終わってしまった作品という印象が強い作品だ
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