王道超能力アクションアニメ、王道だからこそ面白い!
全2話のOVA作品だが、らテレビアニメシリーズへ繋げるという構想もあるようだ
佐藤順一監督の場合「たまゆら」などのOVAからTVシリーズになる展開もあるので
この作品ももしかしたらテレビアニメ化するかもしれない
見出して早々「少女が空からひたすら落下していく」OPが流れる。
絶滅危惧少女~♪という歌詞を連呼しすつt主人公が落ちるシーンが流れる描写は
動きこそ少ないのだが「絵があまり変わらないOP」というのは結構新鮮で
何回見たくなってしまう面白いOPだ。
そんなOPが終わった直後「アメコミヒーロー」のような戦闘シーンが流れる
OPの落下してく少女からは想像しにくいアメコミヒーローのアクションシーンは
明らかに「作画枚数」が少なく、低予算さを感じる動きの無さだ
佐藤順一監督作品は「繊細な動きの描写」が特徴でもあるのだが、
正直言って過去の佐藤順一OVA作品と比べると作画の質という意味では厳しいところがある
2014年に発売された作品だが90年台のような雰囲気さえ感じる。
更に序盤から多くのキャラクターが登場し、この世界の「ISH」という力を描写する
この力はシンプルに言えば「超能力」であり、自らのイメージを現実化することのできる能力だ
ただこのシーンも描写は頑張っているのだが、
作画枚数の少なさゆえの「硬い動き」が所々で目立ってしまい、どうにもインパクトが薄い。
たださすがは佐藤順一監督言うべきか、作画枚数の少なさを演出でカバーしており
魅せるところはきっちり魅せることでシーンにメリハリをつけ、
最近のアニメとは言わないが日曜の朝アニメのような雰囲気すら感じる作品だ
そしてストーリー構成、1話辺り30分ほどで全2話60分の作品だ
だからこそ序盤は設定の「詰め込み」とその設定の「説明」を淡々としてしまう
話としては理解しやすくわかりやすい説明なのだが、
分かりやすいだけで、その設定が見ている側に伝わることによる面白さにはなっていない
これがTVアニメの「1話」なら詰め混み具合も先のストーリーへの期待へ変えることができるが
OVAの1話、しかも1巻辺り1話収録の作品と考えると厳しいところだ
ただ1話の「期待感」は素晴らしく、ISHを持った少年少女達、
そしてそんな中で主人公は「双子の妹」と合体し敵と戦うという
王道的超能力アクションストーリーは素直に面白く、
設定を詰め込んで入るものの「シンプル」であるがゆえにストレートに面白さが伝わる
そしてストレートなヒロイン。
自分の力を自分のためではなく人の笑顔のために使うというシンプルなヒロイン像が
まっすぐなストーリーと見事に合っており、
「ISH」という能力を隠して生きていかないといけないという世界観設定、
「アーキタイプ」というISHの中でも特別な存在のヒロイン、
それを狙う敵。分かりやすい、だが分かりやすい故に面白い。
難解な設定を詰め込んで、その設定のインパクトだけで話を進める作品が増える中で、
この作品は「設定」を必要以上に詰め込まず、
作品の中に存在する「キャラクター」をきちんと動かすことによって
面白いストーリーを見せてくれている。
特に2話のストーリーは1話で詰め込んだ分、キャラクター同士をきっちりと絡め
1話では「敵だった男」の筋肉キャラ化や、「敵である少女」のヒロインに対する嫉妬から
「敵である少女」がヒロインとの激しいぶつかり合いになる展開は爽快感すらあり、
戦闘シーンも1話のような硬さがなく見ていて気持ちがいいシーンだ
そしてぶつかりあったからこそ、改心しして終わる。
予想できるストーリー展開だ、だが、予想できても面白い。
むしろ「良し!予想通りだ!ナイスストーリー展開!」と言ってしまいたくなるほど
気持ちがいい王道ストーリー展開を味わせてくれた作品だ
全体的に見て全2話のOVAで終わるのはもったいない作品だ。
それこそがっつりと4クールくらい日曜朝アニメで見たくなるような
王道能力アクションストーリーであり、分かりやすい設定と
分かりやすいキャラクターが織りなす王道的展開を純粋かつ素直に楽しめるような作品だ
だからこそ「2話」という枠に押し込められてしまっているのがもったいない。
最近のアニメにありがちな「癖」がなく、シンプルに面白いだけにガッツリともっと見たい。
だが、いかんせん売上が「1000枚前後」と非常に厳しくTVシリーズ化は厳しいかもしれない。
しかし私は「予想できるストーリー」をもっと見たい
能力を使いすぎると「双子の妹」が消失する伏線、敵の「目的」、
叶わぬ男子キャラの恋の行く末、14号の活躍(笑)など
全2話の間にその後のストーリーを期待できる要素が多く張り巡らされており
それだけに「もっと見たい」と強く切望したくなる作品だ
売り上げ的には厳しいのは分かってるが、テレビアニメ化を待っています。
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