ツンツンデレツンデレツンツン
2009年にアニメ化されたが完成度が低く、2013年にリメイクされた。
本作品はリメイク作品の8話と9話の間に起こった話。
OADとして制作されたが2013年にOVA化された。
見だして感じるのは淡々としているなーという印象だろう。
TVアニメ一作目も二作目もストーリー自体は淡々と進めている印象だったが
全3話のOVAでもその淡々さは変わらない、あるいみ伝統だ。
1作目とは違い癖のないキャラクターデザインに変わったことで
見やすさという意味では向上している。
キャラクターの可愛らしさがストレートに画面から伝わってきやすくなっており、
タツノコプロに制作会社が変わったことでキャラクターたちが動きまくる。
ちょこちょこっとした動きや表情がコロコロ変わる感じは見ていて素直に面白く、
きちんと考えらた「カメラアングル」で自然とキャラクターをみせている。
しかしながら1話1話の見どころが少ない。
全3話、1話あたり25分ほどの尺で1エピソードを描いており尺に余裕が有るのはわかるのだが、
OVAらしい刺激のあるセクシーシーン、OVAだからこそのファンサービス。
そういったファン向けのOVAだからこその魅力が薄い。
多いキャラクターを満遍なく描写するようなストーリー構成になっている感じが強く、
そのせいで1シーン1シーンの魅力にかけてしまっている。
その分戦闘シーンは激しい。
能力を活かした迫力ある戦闘シーンを舐めまわすようなカメラアングルで
画面いっぱいに描写するアクションシーンはこの作品の見所とも言える。
ただ激しく動けば動くほど「キャラクターの作画」が崩れるのは気になる所だ
更に言えばせっかく迫力ある戦闘シーンを展開しているのに
ストーリー展開が淡々としすぎだ。
そのせいで画面はたしかに騒がしいのだが、その騒がしさほど見ている側のテンションが上がらない。
ストーリー自体は「キョンシー」の少女と「死霊使い」の少女物語で
主人公とヒロインは無視のストーリー展開だ。
このストーリー自体は悪くないのだが「3話」かけてまでやるストーリー化と言われると疑問だ。
確かに二人のキャラの心理描写は悪くない、悪くないが無難であり
このOVAならではのストーリー展開とは言い難い。
全体的に見てファン向け・・・にしても微妙な所だ。
原作のストーリーを無難に「アニメ化」しただけにすぎず、
見所は「激しい戦闘シーン」だけだが、本筋のストーリーが3話の尺でやるため淡々としすぎており
せっかくの戦闘シーンも動きまくっているのにグダグダに感じてしまう。
更に言えばこのOADを作ってしまったことで後の2作目の8話と9話の間がばっさり飛んでしまい
この作品を見ていない人の混乱を招いてしまった。
OVAらしくもう少しファンサービスの強い内容でも良かったのでは?と感じるところは大きい。
あくまでも無難に原作エピソードのアニメ化であり、
それ以上でもそれ以下でもない印象が残ってしまった。
ただ、2作目を見た方で8話と9話の間が気になる方は見て損はないかもしれない。
グリグリと動く戦闘シーンは見ているだけで爽快感のあるシーンになっている。
この後もOADが続々と作られているが・・・
3期があった場合はまた話が飛ぶようになってしまうのだろうか(苦笑)
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