すっかり季節が秋めいてきた今日このごろ、
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
この記事が公開されてる頃は、私は義弟の畑で
りんごやら芋掘りをしていることでしょう(笑)
結婚して約半年がたちましたが、
ようやく生活も落ち着き、以前のような
レビューペースに戻ってきたような感じがあります。
今年もあと三ヶ月ほどですが、よろしくお願いいたします。
2013年秋アニメ
さて、今回は2013年の秋アニメの特集になります。
2023年の秋アニメは70本以上もアニメが在り、
話題作もかなり多く、激戦区です。
一方で10年前の2013年秋アニメは
全部で48作品でした。
この10年でアニメの放送数が約1.5倍になったことは
色々と思うところもあります。
そんな48作品の中で私の印象に残っている
2013年秋アニメ今回はご紹介するコラムになります。
のんのんびより
最近はすっかりと減った日常系ですが、
10年前は日常アニメブームが巻き怒っており、
「のんのんびより」もそんな作品の1つでした。
にゃんぱすーとか叫んでいたのがついこないだのように感じますが、
もう10年の月日が経っていることに驚愕せざる得ません。
この作品は田舎を舞台にした日常アニメでした。
そんな田舎のゆるやかな日常は作品のテンポにも影響しており、
絶妙なキャラ同士の「間」が自然と笑いに繋がり、
キャラクターへの愛着を深めることのできる作品でした。
メインキャラのうちの一人「蛍」だけは都会から着た転校生であり、
そんな彼女の都会の常識と田舎の常識が入り交じることで、
物語が生まれ、一人ひとりの可愛らしさを楽しむことのできる作品でした。
今見ても色褪せない日常アニメの代表格の1つかもしれません。
蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-
最近ではフルCGのアニメも多く存在し、
技術の進歩も感じる作品も少なく在りません。
しかし、10年前は違いました。
フルCGアニメは今も敬遠する人も多く苦手意識が出やすいものです。
手書きの作画とちがい、CGのアニメはCGだからこそのクセがあり、
その癖は技術が進歩した今でも、感じる作品もあります。
この作品もCGの癖は存在します。
特に序盤の段階でのキャラクターのCGはいかにもなCG感が強く、
かなり癖の強い作品でした。
しかしながら、そんな中で描かれる「戦艦」のアニメーションの凄さは
10年前の私にとって衝撃的でした。
CGといえば「軽い」印象を受けるものが多く、
描かれているものの「重み」を感じない作品が多く、私も苦手でした。
しかし、この作品はしっかりと「海」の上に浮かぶ戦艦の重みを
演出でうまくカバーし、CGだからこそのど派手なエフェクトで
描かれる戦闘シーンは本当に素晴らしいものでした。
中盤くらいからはキャラクターのCGもこなれてくることもあり、
ある種の擬人化作品でも有るこの作品において、
戦艦のギウ人化、メンタリズムな少女たちの
成長と変化を1クールでしっかりと感じることのできる作品でした。
今見ると、ややふるさを感じる部分はありますが、
戦闘シーンのクォリティは色褪せることなく、
どっしりとした面白さと染み渡るストーリーを感じられる作品です。
キルラキル
2013年秋アニメの代表格といえばキルラキルでしょう。
TRIGER、そして今石監督が手掛ける本作品は、
トリガーらしさ、そして今石監督らしさが全開の作品でした。
今石監督だからこその演出、アニメーションの表現は
10年経った今でも斬新に感じるほど素晴らしく、
そんなアニメーションに負けない怒涛のストーリー展開は
思わず笑ってしまうほどのテンポで描かれており、
2クールアニメなのに1クールアニメに感じるほどのテンポ感です。
そんな中で光るキャラクター描写とストーリー、
何度も見返したくなる名作の1つです。
言葉で語るにはこの作品はもったいない。
見て感じてほしい名作です。
ガンダムビルドファイターズ
この作品も衝撃を受けた作品でした。
この作品の世界では「ガンプラ」を用いた仮想空間での競技バトルが
流行しており、そんなガンプラバトルを描いている作品でした。
こうやって書くとコロコロコミックの玩具漫画のように思える人も
多いと思いますが、テイストとしては若干似ている部分があります。
ガンプラの出来栄えが機体性能に影響し、
そんなガンプラを操縦する技術が戦況に影響を与える。
物語の要素としてはシンプルなのですが、
シンプル故に、「ガンダム」というコンテンツを最大限に活かしています。
ガンプラだからこそ、色々なモビルスーツのパーツを自由に組みわせて
登場人物たちはオリジナルの機体を作り上げています。
自分の考えた、自分だけの最強のモビルスーツを
彼らは持ち寄って勝負に挑んでいます。
このシンプルさの中で光るのは「破壊の美学」です。
丁寧に作り上げたガンプラが、あっさりとバトルによって破壊される様子が
ロボットアニメ好きにはたまらないものになっています。
本家であるガンダムシリーズは基本的に戦争を描いており、
機体の破壊はときにパイロットの命を奪います。
しかし、この作品はあくまでガンプラで、仮想空間の中での競技です。
だからこそ誰かが「死ぬ」ということはありえません。
そんな設定だからこそ、思う存分に壊れまくる
ガンプラの数々の描写がたまらず、
本家ではありえなかった作品の垣根を超えた夢のバトルも描かれており、
心躍るものになっています。
ある種のロマンを感じるような作品でした。
世界でいちばん強くなりたい
この作品、私の中で妙に印象に残っている作品です(笑)
この作品が面白いのか?ととわれると、
素直に首を縦に振れず、むしろ横に振りたくなるような作品なのですが、
なぜか私の心の中に残っている作品でした。
人気アイドルのセンターが女子プロレスをやる。
ストーリーとしてはシンプルであり、
いわゆる紳士アニメ的な作品です。
1話冒頭から聞こえる喘ぎ声、
痛い痛いと叫びまくる主人公演ずる竹達彩奈さん(笑)
刺さるひとにはなぜか強烈に刺さってしまう要素があり、
1度見ると忘れられなくなる作品でした。
ワルキューレロマンツェ
ギャルゲー原作のアニメはすっかりと減ってしまいましたが、
10年前にはまだ存在していました。
この作品もアダルトゲームの原作の作品で、
知名度としてはそこまで高くないかもしれません。
しかし、この作品も私の中で妙に印象残っています。
鎧を着た少女が長い槍を持ち馬に乗り戦う
「ジョスト」と呼ばれるスポーツが描かれてる作品なのですが、
このジョスト、架空のスポーツではなく実在しています(笑)
なぜ、そんなニッチすぎるスポーツを題材にしたのか。
そのあたりから色々と謎なのですが、
ギャルゲー原作らしいセクシーな描写はありつつ、
ラッキースケベなどももちろんあります。
その反面でジョストのシーンのクォリティは非常に高く、
他のアニメでは絶対に味わえないジョストの魅力を感じることのできる
唯一無二の作品と言えるかもしれません
ストライク・ザ・ブラッド
ラノベ原作アニメもすっかりとなろう原作アニメに
お株を奪われている昨今ですが、
10年前はラノベ原作アニメがまだ台頭している時代でも在りました。
この作品はそんなラノベ原作アニメの中でも
かなり異例の展開を行っています。
10年前の時点でややふるさを感じるテンプレート的な部分もありつつ、
ラノベ原作アニメらしい設定用語の多さ、
ヒロインのパンチラシーンの多さと下着の柄へのこだわりと、
いい意味でも悪い意味でもラノベ原作アニメらしい
テイストにあふれている作品でした。
ただヒロインは可愛らしく、そんなヒロインの可愛さもあってか
アニメは5期まで制作されました。
これだけでもラノベ原作アニメとしては異例なのですが、
同時にOVA展開も行っているのが特徴的です。
OVAも最近ではすっかりと数を減らして、
制作されても60分のアニメ映画として先行上映される場合も多く、
DVD・BDの衰退とともにOVAという媒体そのものも
衰退している印象です。
しかし、ストライク・ザ・ブラッドはなぜかOVAで
実質3クール分のアニメを制作しています(笑)
人気があるからOVAが制作されるのはわかるのですが、
OVAだけで3クール分も制作されているのは
ちょっとよくわからない異例さを感じるコンテンツでもありました。
メガネブ
悪い意味で印象に残っているというより、地雷や
トラウマという表現のほうが正しい作品も存在します。
それが「メガネブ」でした。
メガネブはメガネの生産地でも有る鯖江市が
制作協力に参加しており、いわゆる聖地化を狙った作品でした。
このころは聖地が注目されているころで、
聖地化を狙った作品も多く、メガネブもそんな作品の1つでした。
ただ、内容としては鯖江市に謝れと言いたくなる内容です。
タイトル通りの「メガネ部」に所属する男性キャラの
物語では有るのですが、メガネ要素はそこまで掘り下げられておらず、
メインキャラのうちの一人が伊達メガネであることを理由に、
ひどいいじりや人間扱いされない場面すらもあります。
彼らの目的は服が透けるスケスケメガネを作ることなのですが、
これだけなら面白くないのは間違いないのですが、
不快感を感じたリ不謹慎という感想はでてきません。
主人公の弟は目が不自由なのですが、
そんな主人公の前で別のキャラが「目潰し」される
ギャグシーンが頻繁に挟まれます。
こういう不謹慎さが作品全体に漂っており、
私にとっての地雷アニメになってしまいました。
粒ぞろいの2013年秋アニメ
10年前の秋は粒ぞろいの名作たちが非常に多く、
印象に残っている作品も多くありました。
キルラキル、のんのんびより、蒼き鋼のアルペジオ、
ガンダムビルドファイターズなど
今見ても色褪せない作品も多くありました。
10年という月日は私にとってはこないだのことのように感じてしまい、
のんのんびよりなどはこないだやっていたような感覚ですが、
今の若い人は知らない、聴いたことも見たこともないという
作品も今回あったかもしれません。
この機会にぜひ、10年前の2013年秋アニメを
ご覧いただけたら幸いです。
この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください