主人公・結城梨斗(以下「リト」と表記)は、恋愛に奥手な男子高校生。クラスメイトの女子高校生・西連寺春菜に恋しており、実は彼女とは両想いだが、互いにその事実を知ることはなかった。 そんなリトのもとに、ララ・サタリン・デビルークと名乗る宇宙人の女の子がやってきた。彼女はデビルーク星の王女で、婚約者候補との見合いが続く日々に嫌気が差し、デビルーク星から家出をしてきたという。彼女を追っ手から守ったリトは、その後の勘違いからララの婚約者候補となってしまう。
このクォリティで1期が見たかった。
アニメ1期終了後から原作コミックの特典のOADとしてつき、
現在はDVD-BOXなどに同梱されている
基本的なストーリーは1期からの続き。
デビルーク星の王女である「ララ」が普通の高校生であるリトの目の前に現れ、
ドタバタラブコメを繰り返す。
OADということでテレビ放送であった「規制」や「制限」が一切ない。
そのおかげでこの作品の本来の魅力である「お色気描写」に拍車がかかっており、
TVアニメ本編よりも高いクォリティで描かれた胸の描写や
練られたハプニングシーンなど、1期よりも格段に面白いものになっている。
ばんばん見えまくる色々な部分や下着など、
この手のお色気アニメが好きな方ならばたまらない描写の数々だ。
しかしながらストーリーが飛んでしまっている。
OADで全6話なのだが、原作コミックを読んでいないと若干ついていけない部分があったり
いつのまにかキャラ同士の関係性が変化していたり、キャラが増えていたりと
原作コミックを読んでいる前提のストーリー内容になっているところが見られる。
しかしながら、元々が原作コミック付随のOADと言うことを考えれば納得できる部分だろう
その部分を納得できればファン向けのOVAとして高い出来栄えだ。
きれいな作画で描かれる可愛らしいキャラクターのお色気シーンの数々は
テレビでやったら規制の嵐になりそうなほど突き抜けた描写になっている。
1期でもこれくらいのお色気描写をなぜやれなかったんだ!と思うほど
割り切ったお色気描写の数々はようやく「ToLOVEる」本来の魅力を感じられる。
テレビで放映された1期ではなく、OVAでようやくというのが若干本末転倒気味だが・・・w
もちろんToLOVEる特有の唐突なストーリー展開やララの破天荒ぶりなど気になる点はあるものの
1期にはなかった「テンポの良さ」のおかげであまり気にならない。
むしろテンポがいい事でお色気描写がくどくならず、唐突なストーリー展開も
テンポよく進めるお陰で気になる前にストーリーが次の展開になる。
シュチエーションも凝っており、リトは女体化したりイヌになったりと
その状況を120%活かしたシュチエーションの数々や
まるでキャラクターのPVのようなシーンが有ったりする話もあり
「ToLOVEる」に求めているお色気要素に十二分に答えてくれる。
更にはOVAからのキャラクターである「モモ」など
これまで出てきたキャラクター以上に可愛いキャラも出ており、
作品全体の「可愛さ」や「萌え」のレベルが格段に上がっている
全体的に見て、なぜこれを1期で出来なかったんだ!と思わず叫びたくなるほど
ToLOVEるとしての面白さ、ToLOVEるとしての可愛さ、ToLOVEるとしてのエロさが詰まっている
OVAでようやく制作スタッフがこのアニメの作り方がわかったのかな?と感じるほど
この作品本来の魅力が出ているOVAだ。
ただ原作を見ていないとついていけない部分があり、更に本筋のストーリーは特に進んでいない。
そういった欠点はあるものの、ファン向けのOVAとしては満足度の高い出来栄えになっており
TVアニメではスポットの当たりにくかった「美柑」などのキャラにスポットを当てたストーリーや
モモやナナなどの新キャラのストーリーなどテンポよく面白い内容に仕上がっている。
ファンならば必見の作品といえるだろう。
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