今年度の新会員を獲得すべく、新歓会場でのイラスト実演をする会長の荻上。 その絵の魅力に惹きつけられ、現視研(げんしけん)に新会員が入会を希望してきた。 明るくおしゃべりな吉武。少し取っ付き難そうな矢島。正統派美人の波戸。
あの部室で待ってる。
なお残念なことに「げんしけん」からのキャラクターの声優はほとんど変更されている。
見だして感じるのはやはり声優の違和感だろう。
この作品を見る前に「あえて1代目を見なおさない」で見たが、やはり若干の違和感を感じる。
しかしながら「キャラクターデザイン」が1代目から結構変わっているため
その違和感は見ているうちに消えていく。1話後半には慣れてくるだろう。
「似た声質」の声優さんを起用している場合も多く、
1期の声優とキャラの組み合わせに強い思い入れがある方以外は
違和感は3話あたりから感じなくなってくる。
ストーリーも安定した内容だ。
1代目の頃から見始めていないと若干「人間関係」がわかりづらいという欠点はあるもの
1代目の頃から見ていれば「斑目」と「咲」の微妙な距離感、それに対する「斑目」の反応など
1話から「あぁ、げんしけんってこうだったよな」と少し懐かしい気持ちにさせられる。
本当に序盤からキャラクター濃ゆい。
アニメ内で「化物語」の映像が流れたり、忍のコスプレをする「スゥ」だったり
新入部員が「腐女子」だったり「女オタク」だったり「男の娘」だったりと
2代目からのキャラクターも安定して濃ゆく、更に1代目からのキャラクターも相変わらず濃ゆい(笑)
パロディや引用ももちろん2代目でも定番だ。
ありとあらゆるアニメやラノベのパロディセリフはもちろん、
コスプレから各話のタイトルに至るまで「オタクアニメ」にふさわしいパロディ&引用まつりだ。
全てのネタを理解できる人は少ないかもしれないが、
逆にセリフなどのパロディは分かりやすい作品から引っ張ってきてるので
「分かりにくいパロディ」というものは少ないのは好感が持てる。
だからこそキャラクター同士の会話が面白い。特に序盤は2代目からの新キャラ同士の掛け合いが光る。
典型的な女オタクで太り気味でメガネでジーパンシャツな「矢島 美怜」が
男の娘である「波戸 賢二郎」を目の当たりにして、自分と彼の女子力の違いに悩んだり(笑)
男の娘である「波戸 賢二郎」も深い理由があって男の娘になっている。
しかし、彼は男の娘になることをも楽しんでいる(笑)
更に1代目のキャラクターも負けてない。
1代目で「斑目の恋」に共感を持ったオタクも多かっただろう。
そんな「斑目」はやはりまだ「咲」のことを引きずっている。
そんな「斑目」に対し、男の娘である「波戸 賢二郎」が好意に近いものを抱く(笑)
普段私は「同姓物」いあわゆる「BL」系の内容やストーリーは受け付けないのだが、
これは「ギャグ」にもなっており、同時に「斑目」というキャラに感情移入しているため
そこに絡む男の娘「波戸 賢二郎」との関係性や距離感が純粋に面白い。
そして「斑目」。彼は社会人になった。
時間の余裕がなくなり、かつての彼の場所だったサークルも女だらけになってしまう
人生に迷っている彼だが・・・最大のモテ期が訪れている(笑)
それは「波戸 賢二郎」だったり「スゥ」だったり「アンジェラ」だったり「笹原の妹」だったり
色々なことに悩む彼を女性キャラと男の娘が支える。
そして・・・彼の恋が終わる。
彼の失恋シーンはなんとも痛々しい。彼はオタクだ、女性と付き合ったことなんて無い。
自分から告白することも告白されることもない。
そんな彼が「咲」と二人きりにさせらる。
自分が好きになったきっかけ、自分が好きと実感してしまったきっかけを思い返しながら決心する。
1代目の頃から「彼」を「オタク」として共感しながら見ていた私たちにとって
彼の「告白シーン」は笑ってしまうのだが・・・泣いてしまう。
1代目から続いていた彼の真っ直ぐな気持ちは行き場をなくし、ようやく結末がついた。
わかっていた結末だ、だが思わず「よかったな、斑目」と力強く共感し涙を流してしまう
告白した後の彼の表情や咲の態度は「この作品を見続けてよかったな」と感じるシーンだ
更にその次の話では斑目のヲタクな日常が描かれつつ、
これもまた1代目からお馴染みの「田中」と「大野」さんのシーンも描かれる。
これがまた・・・憎い(笑)
コスプレの服を作るのが好きな田中とコスプレをするのが大好きな大野さん、
そんな田中からのプロポーズはこの作品らしさと二人のキャラクターらしさ全開だった。
全体的に見て声優が変更されるという残念なポイントはあったが、
「げんしけん」の面白さは変わっていなかった。
もちろん女キャラクターが増えたことによるネタの変化や雰囲気の変化はあるが、
イイ意味で「1代目との差別」が図られており2代目ならではの面白さを生んでいる。
1代目は男性のをオタクを生々しく描写し、
女性キャラは腐女子であったり男性キャラの恋愛相手だったりだったが、
2代目は「女性キャラ中心」の女ヲタクあるあるや腐女子やBLネタが増えている。
ただ、もちろん「ギャグ」になってはいるので、きちんと笑いに繋がっている。
そんな2代目の面白さを出しつつも「げんしけん」としての面白さももちろんある。
二代目でも出演シーンの多い「斑目」がきちんと男オタクの面も描いているのがその象徴だろう
彼の恋の結末、そして彼の今後の恋の行方や就職など気になって仕方ない(笑)
彼はロリに目覚めるのか、ギャルに目覚めるのか、それとも新たな道へといくのか・・w
新たな道の傾向として「男の娘ゲー」などもプレイしているが、感想なども生々しい(笑)
1代目から見ないと10話などの面白さが伝わりにくいという欠点や
BLネタが目立つという欠点はあるものの
リアルなオタクたちの大学生生活は1代目と変わらぬ、いやそれ以上に面白い作品に仕上がっていた。
残念なことに原作がまだ終わっていないので未完の作品だ。
更に言えば売上がかなり厳しい・・・。
最終話で綺麗に締めており「俺達のオタクライフはこれからだ!」という感じなので
2期がなくて続きは原作でという感じにも受け取れるが・・・
できれば2期をやってほしい作品だ。
個人的にはレビューでは全然書いていないが
ス-の言動やコスプレがいちいち可愛かった(笑)
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しかし班目が出てくると新メンバーの存在が薄くなってしまうような感じがありましたが。
確かに斑目が食ってしまってる感はありますねー、
ある意味斑目は主人公でありヒロインなので仕方ないとも思いますが(笑)
初代を大学生の時に見て、社会人になって二代目を見た俺も班目の行動はいちいち感慨深かったなー。
コミケ前日に昔のようにwktkしなくなってたり、色々な場面ではしゃぐ新入生と温度差を感じたり。
そんな班目が咲に告るシーンで本当に大学でやり残したことを全て終えて本当に卒業したって感じがしたり。自分も一歩踏み出そう(したい)って素直におもえる。
管理人様
いつも楽しく感心しながらレビューを拝見しております。
私のお気に入り作品であるげんしけん二代目の評価が高く、大変嬉しく存じます。
原作派ですが、アニメ化に関しては水島監督に作ってもらえて本当に幸せだったなーと思うくらい良い出来だったと思います。もともと初代のアニメにそこまで思い入れがなかったため、声優変更もあまり気になりませんでした。興津さんはむしろ二代目のちょっと達観気味だったり恥ずかしがる班目に凄く合ってたのではないかと思うくらいでした。
二代目からだと入りづらいことや話のテンポがわりとゆっくりなどのマイナスポイントも私としては納得ですし、だからこそ10話は名作になったのだと思います。
私も数少ないBD購入者の一人ですが(笑)全巻揃えたいし、原作も買い続けてなんとか三期に繋げる努力をしていく所存ですm(_ _)m