ある夜、春日部に謎の巨大怪獣が現れ、野原家を跡形も無く潰していった……。という夢を、ソフビ怪獣・シリマルダシを抱きながら見ていたしんのすけ。シリマルダシを投げると、今度はアクション仮面のソフビ人形に持ち替えて別の夢を見始める。その夢の中でしんのすけは、アクション仮面と力を合わせ怪人軍団を倒してミミ子を助け出し、アクション仮面から「正義の心得」を教わる。
クレヨンしんちゃん史上最駄作作品
監督は今作から「ムトウユージ」に変更された
基本的なストーリーはコメディ。
ある日、未来からやってきたミライマンが野原家の人形に宿った
彼は野原家に自分の代わりに「3分後の世界」を怪獣から救ってほしいと頼む。
そんな頼みを聞き入れた野原一家は「変身」をし怪獣を倒す
という所からストーリーは始まる
冒頭からテンポが悪い
開始15分の段階で物語が何も始まっておらず、
90分の尺のうちの20分たってようやく物語が動き出す。
しかし、物語が動き出してからも単調だ
物語の展開が怪獣が登場する→変身する→倒すを繰り返すだけなのだ。
もちろん「みさえ」が変身したり、「ひろし」が変身したりするという変化ははあるものの
物語の展開は全く同じで変化が一切ない。
同じような戦闘シーンを同じように何の工夫もなく繰り返す。
この戦闘シーンがコミカルだったり面白ければ戦闘シーンの繰り返し展開も納得できるが
敵の工夫もなく、敵の幹部のような存在もない。
ただ破壊をする感情のない「怪獣」を倒すだけ。
一人ひとりが変身する姿が変わったりする工夫はあるのだが、
1つ1つの戦闘シーンが本当に短く深みが一切ない
つまらない戦闘シーンを連続で見せられるのはテレビ画面でさえ画面に飽きてしまい、
劇場という大きなスクリーンなら余計に飽きてしまっただろう。
簡単にいえば「演出」が悪く、多い戦闘シーンを活かしきれていない
ストーリー的にその多い戦闘シーンが活かされればいいが、
野原家が変身して戦う快楽のようなものにハマってしまい普通の日常に疲れ
どんどんと怠惰になっていくというだけ。
後半の戦闘はダイジェストになっており、そこまでして戦闘シーンを入れないといけないのか?
と感じるほど、つまらない戦闘シーンばかりだ。
本筋のストーリーだけ抜き出せば恐らく45分ほどで描ききれる
テンポよく戦闘シーンを描き、テンポよくストーリーを進めれば
ここまで「グダグダ」「退屈」「面白くない」という言葉が浮かんでこないだろう
簡単にいえば内容が映画ではなくTVスペシャルのしんちゃんのストーリーの内容のような感じで
45分のストーリーを90分に頑張って伸ばしてるような印象さえ覚える
多すぎる戦闘シーンは尺稼ぎのためにしかなっていない
本作品にはゲストキャラと呼ばれる映画オリジナルのキャラが1人しか居ない。
未来からやってきたミライマンだが「怪獣が出ましたよ」と伝えに来るくらいで
彼のキャラ描写はほとんどなく、TVアニメでも出ている「しりまるだし」の人形に入っている為
キャラクターデザインも手抜きだ。
ストーリーが「世界を救う」という内容なのに、世界が狭すぎる。
野原一家と怪獣の戦闘だけで物語を展開してしまい、
最後の敵でさえ「しんのすけと同じ姿」という手抜きもいい所。
ストーリーの内容があまりにも浅すぎて、更にはグダグダと酷い出来栄えだ
終盤も最後の敵を倒して終わりというあっさりさで
これまでのクレヨンしんちゃんならもう1度そこから展開が変わるストーリーが多いが
出てきた怪獣倒して、最後の敵倒して終わり・・・本当に浅い内容だ
予想外の展開やメッセージ性、キャラクター描写、色々な部分が足りない作品だ
全体的にみて面白くないTVスペシャルをみているような映画作品だった
多すぎるうえに面白くない戦闘シーン、敵キャラは知性のない怪獣、
ゲストキャラは深みのないキャラのみ。
ここまで中身の無いクレヨンしんちゃん映画は恐らくこの作品以外にはないだろう
作画的にもかなり厳しい。
同じようなシーンの繰り返しや変身バンクの繰り返しなど
予算が少なかったのか?と感じるほど手抜きだ
戦闘シーンが多い作品なのに作画的なおもしろみが薄いというのも厳しい
これあがVスペシャルで45分ほどの尺で再構成されれば見れる作品になるかもしれないが 90分の映画としては駄作としか言い用のない出来栄えだった
個人的には波田陽区・・・久しぶりに見ました(笑)
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