この春、女子高生になったゆずこ、唯、縁の3人は学園生活を満喫していた。そんなある日、「情報処理部」というクラブを知り3人はそこに参加する。部室はパソコン2台とホワイトボード1台で、ある単語をググってはその結果をまたおしゃべりをする。放課後には部活というスタイルは変わっても、ゆったりと満喫する。
だらゆり、はっじまるよー!
基本的なストーリーは日常。
女子高生になった3人が部員0人の「情報処理部」に入り、
彼女たちの繰り広げられている日常を描く。
見だして感じるのは「だらー」っとしてるなという印象だろう。
強烈なギャグやパロディなどはなく、ひたすらに女子高生3人の普通の会話で
本当にそれ以上でもそれ以下でもない
アニメ的なキャラ付けは若干あるものの極端ではなく、
キャラクターデザインも若干手抜きのような抜けている感じだ
キャラクター数もメインの3人と先生、あとは脇役が少し居るくらいだ
萌え的な要素も薄く、ギャグ的な要素も薄い。
こういう会話をしている女子高生は実際居そうと感じさせるほどリアルな日常だが、
この「だらー」っとした雰囲気がこの作品の味になっている。
それぞれ性格の違う3人の本当に何気ない会話は
妙な言葉にはまって狂乱したり、パソコンで調べたことをネタにして会話したり、
たまにエロネタが入る点など女子高生らしい会話模様だ
百合要素も若干あるにはあるが、それこそ女の子同士の「可愛い」だったり好きだったり、
恋愛感情を感じる程の百合要素ではなく、あくまで女の子同士のいちゃいちゃ。
濃ゆい味付けがサれている作品ではないだけに、この薄味が気に入るかどうかが微妙だ
爆笑できるギャグや萌える!というようなシーンも少なく、
日常作品らしい日常なだけに好みが分かれてしまう。
しかしながら、日常作品だからこそ見れば見るほどハマっていく。
まるで噛めば噛むほど味の出るスルメのように1話の段階では何も感じないのだが、
2話、3話、4話、5話と見ていくとだんだんとこの作品の面白さを感じ始め、
5話、6話、7話、8話で何気ない会話で思わず笑ってしまうようになり、
9話、10話、11話でこの作品をしっかりと噛み締めるように面白いと断定でき、
12話で終わってしまう悲しさに酔いしれる。
時系列の変化が早いだけに余計に寂しさが強く、
いっそのこと2クールやって卒業までやれば、この喪失感をモット強めることができ
もっとこの作品を印象づけることができたかもしれない。
1クールという短さがようやく面白白くなってきた所で終わってしまったという感じで
2期が楽しみではあるのだが、同時に物足りなさを感じてしまう。
更にこの作品は妙に生々しいところがある
女子校という舞台ならではの「女の子グループ」同士の微妙な距離感や
百合ではない女の子同士の恋愛感情にも似た好意やそこからくる嫉妬など
微妙に生々しさがあり、もう一歩踏み込んだ描写があれば
ドロドロした展開になりそうな危うさもある(笑)
特に8話など妙に緊張感のある展開になっており、見ているこっちがハラハラだったw
全体的に見て日常作品が嫌いでなければ楽しめる作品だ。
逆に言えばほかの日常作品に比べて個性や毒気が無く薄味テイストで
強烈なギャグなどはなく、女の子同士のキャキャウフフな作品であり、
その中でダラっとした感じがつまらないと感じてしまう方も居るだろう。
少なくともこの作品を最後まで見るかどうかは4話当たりまで見てから判断して貰いたい
好みが分かれる作品ではあるが、1話の段階で見るのをやめるのはもったいない
2期はあるのだろうか?
売り上げ的には若干厳しいが、原作の売り上げ次第といったところかもしれない。
2期をやるならば「卒業」という締めまで描けばより高評価ができそうな作品なだけに
2期に期待したい所です。
個人的には「お母さん」のキャラが妙に気に入った作品でしたw
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