西暦199X年、地球は核の炎に包まれ……なかった…。平和な世の中では北斗神拳は役に立たず、ケンシロウはアルバイトをしながらトキとラオウとボロアパートに暮らしていた。
アタタタタタタ!あたたあめますか!?
以前フラッシュアニメとして短編アニメ化されたが、
本作品は30分枠でのアニメ化となっている。
ちなみにOPはグラビアアイドルの「吉木りさ」が歌っている、
後から知って驚いたくらい違和感はない(笑)
基本的なストーリーはギャグ。
時は199X年・・・核戦争は起きず、普通に平和な現代(笑)
北斗神拳は役に立たず、拳だけじゃ生きていけない世の中になった世界で
ケンシロウはアルバイトをしながら、トキとラオウとアパードで暮らしていた
という所からストーリーは始まる
まずOPから笑える(笑)
テレビアニメ版の北斗の拳でお馴染みの『愛をとりもどせ!!』の替え歌になっており、
世界観の設定やキャラクターたちの現状を激しく歌っており、
本編を見る前から「なるほどw」と納得しながら爆笑できてしまうOPだ
本編も「北斗神拳」が一切役に立たない北斗の拳のキャラクターたちの日常は
確かに笑えるのだが、ギャグの当たり外れがでかい。
基本的にメインの3人がボケっぱなしでコンビニのバイトがツッコミ要員なのだが、
この突っ込みが弱くギャグがつまらない時は滑りっぱなしになってしまっている
更に「北斗の拳」を知っている前提のネタも多く、
キャラクター同士の関係性による笑いや北斗の拳のキャラの有名なセリフのギャグなども多く
原作既読前提なのに原作を知らないと笑えないネタや知ってても笑えないネタも多い
原作既読前提なのに原作ファンの人がこの作品を楽しめるかどうか微妙になっているのは残念だ
メインのキャラクターも原作に比べるとかなり崩壊しているので(苦笑)
キャラクターに愛着があるほどこの作品を受け入れきれないかもしれない
根本にあるギャグとキャラが人を選ぶ形になってしまっている
1話辺りの尺も長い。
30分の中で基本的に15分の2話構成になってはいるのだが
ギャグアニメ特有のハイテンションさはあるのだが、テンポが悪い場合があり
30分アニメにしては作画がフラッシュアニメレベルで
止め絵も多く作画的に面白いという部分は少ない
これが1話15分や5分のショートアニメならばハイテンションさと
替え歌OPのおかげ「これもありかな」と笑い飛ばせたかもしれないが
キャラクター描写の甘さやギャグのレベルの低さが1話30分の尺では目立ってしまっており
OPが1番笑えるだけにそれを超えるものが本編部分にないのは残念だ
全体的に見て最初の印象は良かったのだが見れば見るほどつまらない作品だった
簡単にいえば「出落ち」感が強く、OPや北斗の拳の各キャラが出れば出始めはクスっと
笑えるのだが、進めば進むほど出落ち感が出てしまい、掘り下げが甘く飽きてしまう
「はい!北斗の拳のこのキャラ出しました、キャラ崩壊してるでしょ!面白いでしょ!」
「はい!北斗の拳のこのセリフをギャグにしてみました!面白いでしょ!」と
毎話、そのような感じの繰り返しで工夫を感じられない
一発芸のように最初のインパクトはいいが、同じような一発芸を繰り返されてしまい
見れば見るほどネタの浅さと飽きが出てしまっていた作品だった。
ギャグアニメではあるのでギャグのセンスにハマれば面白く感じられる作品だが、
1つ1つのギャグや物語のテンポにいまいちキレを感じられなくい
15分役や5分枠などでテンポよく、北斗百裂拳のごとく叩きつけられるように
ギャグを展開していけばもっと笑える作品になりそうなだけに
なぜ30分枠でやってしまったのかが謎で仕方ない。
2期があるかどうかわからないが、2期があればミニ枠での展開を期待したい。
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