亀仙人に弟子入りして稽古をつけて貰おうと、はるばるカメハウスまでやって来た悟空。同じ日、坊主頭の少年クリリンも弟子入りを目的にカメハウスまでやってくる。亀仙人は双方に弟子入りするための条件として、西の果てにある魔神城で数千年間眠り続けているという美女「ねむり姫」を連れてくることを提示する。早速自分が弟子入りを果たそうと、競い合いながら魔神城へ向かう2人。
洋風ドラゴンボール
本作品はドラゴンボールとしては2作品目の劇場アニメ作品。
今回から「クリリン」が登場している
なお、本作品は45分と非常に短い
基本的なストーリーは前作の続き。
孫悟空は亀仙人に修行をしてもらおうと亀ハウスに訪れる
そこに「クリリン」も現れ、亀仙人は酒豪をつけて欲しければ
魔神城に居る「眠り姫」をつれてこいと言われ・・・
という所からストーリーは始まる。
序盤からテンポが良い。
45分という尺だからこそテンポが悪かったら最悪だが、
悟空とクリリンが魔神城へ向かう道中はコミカルに描かれ、
ブルマやヤムチャなどの面々も追いかけるなど登場人物の登場のさせ方が上手く、
更に悟空が少年時代ではよく出ていた「メンチ」の初登場など
ファンもきっちりと楽しめる内容になっている。
だが、今回の敵が「ドラキュラ」というのが
あまり「ドラゴンボール」の世界観にあっておらず、
戦闘シーン自体は悪くはないのだが世界観にそぐわないキャラは
前作に比べると微妙な感じが残る。
更に大猿への変化。
今作で映画としては初めて悟空が「大猿」への変化をするのだが、
変化して敵を倒すのならまだしも脱出するための変化というのが微妙で
シーンとしても短い。
45分という短さでいろいろな要素を詰め込み過ぎたため面白さが分散してしまい
結果として前作より面白く無い印象を受けてしまった。
全体的に見てファンサービス要素を詰め込み過ぎている。
クリリンの初登場まではいいのだが、メンチや大猿などの要素も入れてしまったため
物語が慌ただしくなってしまい敵キャラも強いんだか弱いんだか微妙で
洋風な雰囲気はドラゴンボールの世界観をあっていなかった。
前作がきっちりと原作を尊重しつつオリジナルの展開だっただけに
本作品はあらが目立つ作品に仕上がっていた。
子ども向けとしても洋風ホラーな雰囲気が後半強く
ドラキュラの「怖さ」などもあり大きなスクリーンで見ると怖かったかもしれない。
ドラゴンボールでホラーテイストという試みは面白かったのだが
本作品は色々と迷走しているという印象が残ってしまった。
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