定職にも就かず日々オンラインゲーム「BTOOOM!」に没頭する坂本竜太は、ある日南海の孤島のジャングルで目を覚ます。なぜそこにいるのかも分からぬまま、彼は、同じく島に連れ去られて来た人々との爆弾
アニメ化早くないっすか?
原作はコミックバンチで連載している漫画作品
脚本はおねがいシリーズ&ガンダム00でお馴染みの黒田洋介氏。
基本的なストーリーはサスペンスアクション。
世界中で大ブームのオンラインゲーム「BTOOM」
主人公はそんなゲームにハマり、世界ランク10位にまでの仕上がっていた
そんな彼がある日目が覚めるといきなり見知らぬ島にいた
何故こんなところに居るか、何もわからないまま
彼は「リアルでのBTOOM」に巻き込まれる。
序盤のストーリーは悪くない。
見知らぬ無人島での「爆弾」を使った殺し合いはかなり緊張感があり、
ゲームのシステムをそのまま現実に持ってきたことにより、
互いの位置がわかるレーダーや、ただ爆発するだけの爆弾ではなく様々な効果のある爆弾、
そのシステムを使った「殺し合い」は見ていて独特の高揚感を感じさせる
人間関係も複雑になる。
このゲームをクリアするには人を殺して手に入る「チップ」を7個集めなければならない
故に殺し合いをし、故に仲間になっても疑心暗鬼が生まれる
ずっと信じていた仲間も、最初から怪しい奴も、
極限状態の中では「裏切り」は容易に行われる
そんな参加者たちは、いつの間にか連れてこられている。
だが、彼らは人から「いらない人間」とされ、人から恨まれている
故にこの殺し合いのゲームに参加している。
不条理ではあるが、理屈が通っている。
この設定の中で、「このゲームの主催者の目的」と「主人公はゲームをクリアできるのか」
という2点を軸にストーリーは展開していく。
序盤こそ軸通りに設定がだんだん明らかになり、ゲームも面白くなり
人間関係も複雑になり、ゲームの緊張感も高まっていく。
だが、中盤以降は飽きる。
確かに設定は面白く、その設定にひたれる序盤はいいのだが
中盤以降は「予想できる展開」が多すぎる上に主人公が強すぎる(苦笑)
たしかに彼はオンラインゲーム上での「BTOOOM」は最強だった
しかし、ゲームと現実は違う。
人を殺すという行為もそうだが、身体能力も現実になるはずだ。
主人公は長年ニートな引きこもりの22歳という設定なのだが、
かなり機敏に動き、ニートで引きこもりという設定が生きていない。
主人公という立場上仕方がないのかもしれないが、
あまりにも激しく動く彼の身体能力補正は若干疑問に感じた
更に肝心な結末が描かれない。
1クールという短さである以上仕方ないのはわかるが、
「ゲームの主催者は何のために殺し合いをさせてるのか」が一切描写されず、
俺達のサバイバルはこれからだ状態で終わってしまっている
1クールで区切りがついたとはいえない。
全体的に見て1クールでは明らかに足りなかった。
1クールで完結させるなら、恐らく原作改変しなければならないのだろうが
それを恐らくしておらず原作通りに描き、結果として中途半端に終わっている。
2クールあったならば、ある程度の完結が見れそうなだけに残念だ
見終わっても「アニメ化が速すぎた作品」という印象しか残らなかった
2期はあるのだろうか?
原作は9巻まで出ており、アニメは9巻の序盤まで描いているらしい。
やるにしても原作ストックがなさすぎる(苦笑)
本当に、つくづくアニメ化が早かった作品というのを感じさせられた
最初から2クールでがっつりと描いてくれれば、もっと印象の違った作品になっただろう
アニメとしての出来栄えは作画や戦闘シーンなど悪くなかっただけに、
ストーリーが中途半端に終ってしまっており、
2期があるにしてもだいぶ先になりそうなことが
評価を大きく下げる要因になってしまった
果たして2期が制作されるまでに私はストーリーを覚えてられるだろうか・・・
恐らく見直す羽目になりそうだ(苦笑)
この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください