真夜中の都会の片隅で、静寂を破る1人の男が逃げ惑っていた。
懸命に走るも躓いて転倒した男の顔には、尋常ならざる焦りが浮かんでいる。顔を上げた男の目に映ったのは、レオタード調の戦闘服を着け、尖った耳と長くウェーブの掛かった金髪が目立つ少女。男は獣のような唸り声で少女への怒りを露にすると、その顔を崩れさせた。
まさかのスパロボ参戦w
本作品は1985年に発売されたOVA作品
知名度はあまりない作品だが、なんとスーパーロボット大戦Lに参戦しているので
キャラクターを知っているという人は多いかもしれない。
冒頭からグロい(苦笑)
普通の人間から、いきなり皮がはがれ中から怪物が出てくるというシーンなのだが
無駄に内蔵や血が描写されており、開始30秒で思わず一時停止ボタンを押してしまうw
更にはその後に裸の女性二人同士がキスをする・・・と
序盤から色々と受け止め方に迷う。
ストーリーもかなり強引だ。
異星人である「クトゥルフ」、そんな彼らが密かに地球侵略を目論む中
「イクサー1」は異星人を倒している、だが彼女には地球人の協力が必要で
そんな中ヒロインである「なぎさ」を選ぶが・・・
選んだことで彼女の両親は異星人に乗っ取られて怪物になって殺されるわと、
悲惨な状況になってしまい更に強制的に戦わされる。
「亡くなったご両親の敵をとるのです!」とイクサーは言うのだが、
あれ・・・お前が選んだせいじゃないの・・・?と思わずツッコミたくなる。
このイクサー1はかなりクセモノだ。
無差別テロのごとく「なぎさ」を選び強制的にパートーナーに選び、
「一緒に戦ってくれますよね」とかなり無茶なことを当たり前に言う。
パートナーに選んだ理由も酷い
「なぎさが好きだから」という理由だけで選んだ(笑)
ただ強引で無茶苦茶ではあるものの、妙なグロさとエロさにあいまって
不思議な世界観を醸しだしており、見ていると不思議とハマる作品だ
特にグロとエロ。
グロ要素に関しては1話から3話まで時折思い出したかのように描写され
非常に生々しくグロい描写が多い。
更にエロ要素では裸の要素が多かったり、触手に襲われるシーンがエロかったり
イクサー1とイクサー2の体のラインがエロかったりと、
ストーリーの本筋ではなくそういった面での魅力が強い。
グロエロアニメとしては優秀な部類に入るのではないだろうか。
ある意味、R18な作品とも言える。
思春期の子供が見ると何か変な性癖に目覚めそうな魅力すらある(苦笑)
演じられている声優さんの実力も大きい。
特にイクサー2を演じているのは「戸田恵子」さんで、
圧倒的な存在感とキャラの魅力を出していた。
そしてロボット。
この作品はエロとグロなのだが、更にそこに「ロボット」が出る。
コレがなんともいえない微妙なデザインで、
色合いも「緑」と何とも・・・w
しかし、不思議と動いてるシーンは見せ方が上手いのかかっこ良く見えてしまう。
この妙なデザインなのだが記憶に残るデザインがスパロボ参戦につながったのだろう
そしてストーリー。
これは見てからのお楽しみになってしまうので敢えて書かないが、
強引なストーリー展開から以外過ぎるストーリー展開へと変貌した。
予想外の展開から予想外のと言うよりも一体どうなったんだと突っ込みたくなる、
なんだろう、全ては夢だった的な・・・(笑)
記録には残らないが見た人にいろいろな意味で強烈な記憶を植え付けられる作品だ
全体的に見て強烈な印象を残した作品だった。
決して名作でもないが駄作でもない、エログロで序盤惹きつけ
ダサいのだが動くとかっこいいロボットで思わず続きが気になり、
最終的に以外な結末へとストーリーが展開する。
正直この作品を誰しもにおすすめは出来ない。
過激な描写も多く、女性キャラクターが多いせいか同性愛要素的なものあり、
ストーリーも整合性が取れてるのかどうか怪しい
しかし、妙に記憶に残る作品だ。
アニメが好きという方ならばぜひ見てほしい、決して面白い!とはいえないが
面白く無い訳じゃない・・・なんなんだろうかこの不思議な感覚は・・・
恐らくこれは「昭和アニメの強引さ」を内包した作品の魅力なんだろう
質やストーリーの面白さではなく、アニメという媒体での表現方法による魅力、
アニメだからこそ許されるという言葉を実感できる作品だ。
裸でロボットのコクピットに乗ることが許されるのはアニメくらいだろう(笑)
誰にでもおすすめできる作品ではないが、どこかで見かける機会があれば
あまり大きな期待はせずに手にとって欲しい。
恐らく見終わった後に私と同じ不思議な感覚になるはずだ。
なお、続編的作品もあるのだが、そちらは女子プロレスラーの方が
なぜか主役で声優をやっているので今見ようかどうかものすごく悩んでいます・・・w
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