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めだかボックス

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評価/★☆☆☆☆(12点)


めだかボックス アブノーマル 第6巻 [Blu-ray]

制作/GAINAX
監督/佐伯昭志
声優/豊崎愛生,小野友樹,浪川大輔ほか


あらすじ
文武両道・容姿端麗・質実剛健・才色兼備・有言実行……の完璧超人である箱庭学園の1年生、黒神めだか。彼女は入学したてでありながらも、生徒会長選挙で大言壮語を放った結果、98%の支持率を得て箱庭学園第98代生徒会長となる。選挙戦での公約通り「目安箱」を設置し、その投書に書かれた案件を幼馴染の人吉善吉と共に解決していく。




面白くなるのは2期最終話から


原作は週刊少年ジャンプで連載中の漫画作品
化物語でお馴染みの西尾維新が原作を手がけている
なお本作品は1期、2期とわかれた作品だったが実質分割2クールのため
本サイトでは1作品として扱う

序盤から退屈だ。
生徒会の「目安箱」に寄せられる悩みをヒロインである「めだか」と
主人公である「人好」が解決していくという形なのだが、
悪いやつや事件が起きても大概、ヒロインである「めだか」の言葉や行動が
絶対的な正義で完璧であり、その行動や言動に感動し改心したりする。
そこに面白さがない。

「めだか」は凄い、「めだか」はみんなから憧れる存在、
そういったキャラ描写をしたいのは分かるのだが
あまりにも絶対的な存在になってしまっており、
その絶対的な存在に伴うようなキャラの魅力にかけてしまっている。
ヒロインである「めだか」の凄さが一切伝わってこないのも原因だ

ヒロインが説教すればやさぐれていた生徒は改心したりするのだが、
見ているこっちは「なぜ改心したのか」がわからない。
だが、だから「めだか」は昔から凄いと主人公は言うのだが
その凄さがこちらに伝わらない。
だが、話が進めば進むほど凄いエピソードが積み重なっていく。
キャラクターに感情移入できるわけでもなく、アニメの世界観にも入り込めない
見ているこっちがずっと蚊帳の外のような気分を味わってしまう

更に「めだか」を演じている豊崎愛生さんだが正直言って合っていない。
豊崎愛生さんといえば高い声で演じる声優さんだが、
本作品では低い声で演じている。
彼女でなければならない理由がなく、もっと適役な声優さんが居ただろう。
キャラクターの性格や行動、外見に彼女の低い声が適役とはいえない
日笠陽子さんなどのほうが適役だったはずだ。豊崎愛生さんの良さが全く出ていない

ストーリー的に1期は完璧なめだかが色々解決する。
それ以上でもそれ以下でもなく1話が気に入ればその先も見れるだろうが、
1話から面白くないこの作品は1期の最終話まで視聴者は蚊帳の外で退屈だ
展開やストーリーの説得力やキャラクターの魅力が圧倒的にかけている。

更にこの作品は「方向転換」する。
週刊少年ジャンプでは珍しくない「バトル」要素が取り入れられる。
1期終盤ではヒロインである「めだか」が超サイヤ人よろしく覚醒し
風紀委員長とバトル(笑)
主人公がめだかのことを「乱神モード」と呼称した所で
思わず爆笑してしまうくらいくだらない。

2期からは完璧にバトル物になる。更にそこに「能力」まで追加される。
最初から能力バトルアニメと途中から能力バトルアニメになるアニメ、
どちらが面白いかは敢えて書かなくても分かる。
設定の後付、メインキャラの後付能力や設定、どんどん増えていくキャラクター、
どんどんインフレしていく強さ。
設定が作られてはストーリーが進み、設定が作られてはストーリーが進む。
まるでギャグ漫画のごとく、その場しのぎの設定があまりにも多い。

キャラクターも極端なキャラクター設定と名前の特殊さなのだが、
その「極端さ」が突き抜けておらず、変なキャラにしかなっていない。
バトル展開に関しても、どこかで見たことのあるバトル漫画のアニメでしかない。
地下13階ある施設で、それぞれの階で敵が待ちぶせてる展開など
今時珍しい、使い古されたバトル漫画の王道展開だ(笑)
更に戦った後は友達展開など、それ自体をギャグにしてる場合もあるが
戦闘シーンなど特に面白い部分もなくありきたりだ。

全体的に見てテンプレート的な打ち切り漫画の必死さをアニメ化したような作品だ
1期目こそお悩み解決という主軸があり、めだかの完璧超人ぶりや
それに感化される周りのキャラクターたちというこの作品らしさがあったのだが、
2期からは完璧に「テコ入れ」されバトル漫画へと変貌し、
後付の見苦しい設定の数々は見ていてこっちが「必死だな」と感じてしまうほど
作品全体から必死さを感じてしまう作品だった

アニメという媒体を考えてもいい出来栄えとはいえない。
声優に関してはメインである「めだか」は原作を読んでいない私でも違和感を覚え
アニメとしての動きは普通でしかない。
2期目からのバトルアニメ展開でバトルシーンのアニメが凄い!とも言い難い

ストーリーに関しても1期はまだキャラ萌えもあり見れるレベルなのだが、
2期からは王道過ぎて使い古されたバトル漫画展開と
そのバトルを進めるためのその場しのぎの設定の数々・・・
結果として「西尾維新」「GAINAX」という名前負けしている作品だった

2期目のバトル展開で1番不自然だったのは
敵の過去回想のナレーションを敵の過去を絶対に知っているはずのない
人吉善吉がナレーションしてしまっている点だ。
バトルアニメでは確かに回想が入ることは多いが、
それはその回想を見聞きした人物が解説するからこそ説得力がある。
だが、この作品では何故か敵の過去を知っているはずのない人吉善吉が
ナレーションをするという意味不明な要素になってしまっていた

ただ唯一評価できるのは2期最終話だ
この話はそれまで出てきためだかボックスの人物が出ない。
話として出てきていた「球磨川」というキャラクターの過去回想で
原作を読んでいない人は無視なのだが、この話は面白い

西尾維新らしい言葉遊びと言葉の選び方、
クセのあるキャラクターのクセのある行動、
この1話だけで「ジャンプ」らしい「西尾維新」の世界観を「GAINAX」で作り上げていた
それまでやってきた全23話に意味は無いと感じるほどだ
いや「めだかボックス」という作品を止めてすぐに球磨川主人公の話に
作り変えるべきだと感じてしまうほど完成度が高い

ファンによるとこの「球磨川」というキャラクターが出てからがめだかボックスが
面白くなるそうなので、たしかにこのキャラクターは蠱惑的なまでの魅力だ
「めだか」やその他大勢のキャラを「なかったこと」にして
ぜひ彼主役で新たにアニメが作られることを願いたい(笑)

3期があればこのキャラクターに期待したいところだが
売り上げ的にはかなり厳しいようだ。
球磨川の活躍をもっとアニメで見たいところだが・・・果たして。

「」は面白い?つまらない?

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  1.   より:

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    昔、ある番組で「なぜ亀田を応援する人間がリアルに居るのか」と
    議論されていた事がありました。で、やくみつるがこう言っていたんです。
    「ドラマや映画でも、明らかにプロが見ても駄作と思える作品が
    平気で売られている。で、ビックリしたのが関西で亀田を心から
    応援している若者が増えているんです。彼らの思考は、単純です。
    自分と年が同じで、社会から嫌われている。ゆとりだと馬鹿にされ、
    アルバイト先でも孤立しているから、共感できると聞いて驚きました。
    こう分析してみると、年々つまらない作品が支持されているのは
    僕たちおっさんが思考が固いんじゃなくて、むしろ薄っぺらい
    作品を面白いと思う若い子が増えたのが原因なのかなと。」
    他にもライトノベルについて、心理学者の人が言ってました。
    「ライトノベルでも、とても文学とは言えない小学生が書いた
    ラブコメが支持されています。で、若者の大半が絶賛している。
    彼らに今一番面白いのは何ですかと聞いたら、お笑い番組や
    深夜にやっているアニメなんです。それも内容が凄く幼稚で、
    整合性が無いものばかりです。で、ラブコメの話に戻しますが
    明らかに著者が恋愛経験が全く無く、想像だけで書いているんです。
    登場してくる女性は全て主人公に恋をします。不自然なほどに。
    そこには因果性はなく、無理矢理なストーリー展開で進みます。」
    最後に司会者が一言で言いました。
    「つまらない大人が作ったものを、今の子供は素直に喜んで
    しまっているんでしょうね。我々の責任なのかもしれません。」