新世界に進出した麦わらの一味は「ハンドアイランド」に上陸する。ハンドアイランドは優秀な職人たちが住む島で、かつて白ひげの縄張りであったが、白ひげ亡き後に赴任したビリッチ准将の不当な支配を受けていた。ルフィは蝋細工職人のジエゴと出会い、彼が作った海賊の蝋人形を見せてもらう。その中にあったシャンクスの人形を見つけたルフィは、シャンクスとのエピソードを思い出す。一方、ビリッチの査察のため海軍本部からハンドアイランドを訪れたコビーは、ビリッチの底知れぬ野望を感じ取り、調査を開始する。
総集編にオリジナルストーリーはいらない
本作品はワンピースのTVスペシャル版。
TVスペシャルとしては6作品目。
前作と同じ総集編の作品となっており、本作品はルフィに焦点が当てられ
ルフィとシャンクスが出会った頃のストーリーを描く
基本的なストーリーはアクション。
新世界にたどり着いた麦わらの一味、そんな麦わらの一味が
新世界で職人だらけの島にたどり着く。
ルフィはその島で蝋職人に出会い彼が昔出会った海賊の蝋人形を見せてもらう
その中には赤髪のシャンクスとエースも居た、ルフィは昔を思い出し・・・
という所からストーリーは始まる。
冒頭いきなりファッションショーが始まる(笑)
この衣装デザインは工藤静香さんが担当しているらしく、
可愛らしい洋服のデザインとファッションショー形式のキャラ紹介はおもしろい
本筋の「ルフィ」の回想部分は悪くはない。
既に見て知っている話ではあるものの
ルフィが憧れる「シャンクス」のキャラ描写は素晴らしく、
彼に憧れて海賊になると豪語する「ルフィ」に感情移入することができる。
新規作画できっちりと描かれているため、作画の質も良い。
しかし、それ以外が厳しい。
前作まではオリジナル要素やストーリーの改変こそあったものの
総集編だけで話を構成していたのだが、
本作品は総集編+オリジナルストーリーとなっており、
ストーリーの尺の殆どはオリジナルストーリーだ。
そのストーリーがグダグダで敵も大したことがないのにルフィが苦戦してしまい
恐ろしくテンポが悪い。
コレが強敵で魅力ある敵ならば「苦戦」というのもわかるのだが、
明らかに雑魚的に対しギア3で覇王色まで使うという内容は意味不明だ。
分かりやすく言うならば、ヤムチャに対し悟空がスーパーサイヤ人3まで使う。
そんな感じの力の使い方だ、本来なら苦戦しない敵なはずなのだが、
2時間という尺を使い余してしてしまった結果、戦闘を引き伸ばしたような印象だ。
もともと中身の無い戦闘を引き伸ばしたため更に中身の無いものになって
面白みがなくなってしまった印象だ
全体的に見て尺が長すぎる。
総集編だけなら1時間もあれば十分な内容で、
そこを2時間という尺にしてわざわざオリジナルストーリーを入れても
そのオリジナルストーリーがテンポが悪くつまらないため、
結果として作品全体が微妙な作品になってしまった。
1番最悪なのはAAAの「ウィーアー!」のカヴァーだ。
一瞬「お!あの名曲が流れるのか!」と期待したら、適当なカヴァー・・・
テンポの悪いオリジナルストーリーには合っていたが、
せっかくの総集編なのだからきちんとオリジナルの「ウィーアー!」を
流して欲しかったと感じたのは私だけだろうか???
総集編もアラバスタ、チョッパー、ナミときて今回はルフィだ。
作品の出来栄えがひどく差がついてしまっているが、
次回は誰の総集編をやるのだろうか???
チョッパーの総集編レベルの作品を期待しています。
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