私立碧陽学園の生徒会役員は、一風変わった方法で選ばれる。それは純然たる人気投票。なので外見が美しいものが選ばれることとなる。
全10話は半端すぎる。
原作はライトノベル。
生徒会の一存としては2期になるが、1期から一部キャストが変更されており
制作会社や監督なども変更されている。
1話から、0話という表記なのだが生徒会メンバーが主人公意外でない。
主人公が生徒会に入る前の話を0話から描いているのだが、
1期からだいぶ時間が経っており、今期が初見の視聴者もいることを考えれば
いきなり過去話、しかも主人公以外のメンバーが出ない話をやってしまうのは
なんとも言えない感じだ。
ストーリー的には一期と変わらない、
一応一期からストーリーが繋がっているので、一期を見ていないとついていきづらい
日常ハーレムコメディを軸に、3年生の卒業を控えた生徒会に居る面々が雑談をする
それ以上でもそれ以下でもない感じのストーリーだ
しかしながら、一期に比べてパロディ要素が減ったというよりも殆ど無い。
一期ではたしかにパロディという好みが分かれる要素満載の作品ではあったが
テンポよく相当量のパロディネタをつぎ込んでおり、
好みが分かれるという点を除けば、楽しめる人も多かった。
だが、2期では違う。
パロディネタが圧倒的に減ってしまい、テンポも非常に悪い。
淡々としたキャラクター同士の会話劇になってしまっており、
パロディ要素がなければ本作品は
ただの「どうでもいい雑談」をキャラがしているだけの萌えアニメであり、
一期より面白みはかなり薄い。
パロディ要素もあることはあるのだが、
「あれ・・・?今のパロディだったのか・・・?ん?」と微妙なネタが多く、
パロディだったのか自然な台詞なのか判断できかねる部分もあった
ただ、中盤以降急激に「ラブコメ」要素が強くなる。
かなり急激な感じはあったが、ヒロインたちが主人公への好意を自覚し
行動する様は可愛らしく、
特に主人公の妹が登場した回はあるキャラクターの混乱具合も凄まじく、
物語として面白く出来上がっていたのは以外だった。
中盤以降のストーリーは勢いのある話も多くキャラの掘り下げもきちんとなされていた
それだけに序盤から中盤までのテンポの悪さや、
一期を見た人の「違和感」をなかなか拭い去ることのできない
キャラデザの変更や声優の変更、ストーリーの淡々さは痛い印象を受けた
全体的に見て一期とはかなり印象の違う「キャラ萌えアニメ」になってしまった
前作がパロディだらけであまり好きでなかった方も、本作品は見やすい感じだろうが
逆に言えば「パロディ」がないことでどこか物足りなさも感じてしまい勢いも劣る。
生徒会の一存のキャラクターが好きだった方は楽しめるラブコメ要素や
ストーリーはあるのだが、なぜか物語の終わりであるはずの「卒業式」と
彼らの結末を描かずに「卒業式の前日」という何とも中途半端な話で終わってしまい
物語として消化不良な感じが残ってしまったのも評価が下がった点だ。
これですっきりと「生徒会の一存」の物語を締めていれば、
1つの作品を見終わった印象も残り、いつまでも続けられそうな物語を閉めたという
プラスの評価も出来たのだが、最終話で中途半端な印象をつけてしまったのは痛い。
原因としては全10話という中途半端な尺も原因かも知れないが、
尺を考えると前半の微妙な話を減らして
あと1話「卒業式」に話をさけなかったのかと考えてしまうところだ。
ただ、まだ原作が続いているようなので
下手に「物語を締める」ということができなかったのかもしれない。
一期の言葉を借りるが、原作は原作、アニメはアニメで
「メディアの違いを理解せよ」
というのを2期の監督が受け止めて貫き通してくれなかったのは残念だ。
3期はあるのだろうか?
原作は根強いファンが居るようで、
アニメ効果で原作の売上が伸びれば可能性はあるのだろうが
、
また声優変更とならないことを願いたい(苦笑)
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