時は、群雄割拠の戦国時代――。越後の軍神・上杉謙信との雌雄を決するべく、川中島に陣を敷く甲斐の虎・武田信玄。『啄木鳥の戦法』による奇襲の命を受けた真田幸村は、妻女山にある上杉本陣へと疾走する。
Let’sParty?
原作はPS2のゲームな本作品。
現在もシリーズ化され、多くの続編が作られている
本作品は2009年に放映されたアニメ2期。
まず見だして感じるのは作画の向上だろう。
キャラクターの作画はもちろんのこと、一期では若干迫力不足だった
戦闘シーンの作画も向上しており、1話から期待感が強い
更に戦闘シーンの無茶苦茶さにも拍車がかかっており、
今回のボスである「豊臣秀吉」が拳を振りかざしただけで大量の弓矢を弾き返すなど
「有り得なさ」にも拍車がかかっている
またストーリーも一期よりは練られている。
一期は勢いでごまかしている部分が多く、ほめられたストーリー展開ではかったが、
2期では流れこそ「豊臣秀吉妥当」と一期の織田信長妥当と同じ展開ではあるのだが、
ストーリーの積み重ねとキャラ描写がしっかりとしており、
豊臣秀吉につく武将との因縁めいた戦いとキャラ同士の掛け合いは純粋に面白く、
一期よりもネられたストーリーといえるだろう。
ただ、その反面、戦国BASARAの魅力でもあった「荒唐無稽さ」が薄れ、
真面目な歴史アクションストーリーを展開してしまい、
複雑になっていく人物関係も相まって「爽快さ」というのは一期よりもない。
ストーリーのテンポもいいとはいえず、主要キャラの1人は最終話直前まで捕まっており
ぐだぐだっとキャラクターが悩んでいるシーンも多かった。
さらに言えば、今作のボスである「豊臣秀吉」のキャラが
前作ボスである「織田信長」より弱く、キャラクターとしての強さは同等かもしれないが
豊臣秀吉は過去も描かれており、前作よりも「悪」らしく描かれていない
それ故に彼に賛同してしまうものもあり、前作よりはすっきりとした話ではない。
しかし、その反面、キャラ描写はしっかりとしており
主要キャラの成長や動きは前作よりもよく描かれており、
好きなキャラクターが居る方にはより、そのキャラに感情移入できる内容だろう
そういった意味で、
アニメ作品としてのストーリーや戦闘シーン、キャラ描写といった質は上がっているが、
逆に「戦国BASARA」らしさが薄まってしまったとも言えるだろう
前作は完璧にギャグアニメだったが、今作はきっちりと戦国アクションをしている
また一期で「死んだはずのキャラクター」が何故か生き返っているパターンが多く、
最後の最後であのキャラが生きていたという展開が唐突に描写されたときは
若干理解の範疇を超えてしまった。しかも、成長してるし・・・(苦笑)
全体的に見て室は上がっているものの戦国BASARAらしさは減ってしまった
アニメとして一期より面白いのだが、戦国BASARAとしては物足りない。
見終わった後に、作品としてそれなりに楽しめたはずなのに
何か食べ忘れたような感覚が残ってしまった。
前作を楽しめた人は今作も楽しめるだろうが、
前作を楽しめなかった人は今作も楽しみにくいだろう。
好き嫌いがはっきりと別れるという意味で前作と同じだ。
特に最終話の展開などある意味で戦国BASARAらしいが、
あれだけ苦戦していた伊達政宗が豊臣秀吉に勝ってしまう展開はかなりあっけなかった。
戦闘シーンの迫力は一期よりも上がったが、戦闘シーンの中身は相変わらずという感じだ
個人的には一期は笑える作品だったが、2期は以外にまじめに作られており驚いた
方向性がしっかりしているんだかしっかりしていないんだかわからない感じはあるし、
さらに言えば「この作品の結末はどうなるんだ?」といった不安要素もある。
主役である伊達政宗や真田幸村が「死ぬ」という展開が無さそうなだけに
歴史の史実的展開は無いにしろ、結末がどうなるかは気になるところだ
続編あるならば期待したいと思います。
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