時は、群雄割拠の戦国時代――。越後の軍神・上杉謙信との雌雄を決するべく、川中島に陣を敷く甲斐の虎・武田信玄。『啄木鳥の戦法』による奇襲の命を受けた真田幸村は、妻女山にある上杉本陣へと疾走する。
Let’sParty!?
本作品は戦国BASARAの劇場版
基本的なストーリーは2期の続き。
豊臣秀吉亡き後、彼の配下であった「石田三成」が伊達政宗と戦い所から始まる
戦いの舞台は「関が原」に移る。
もう、序盤からおかしい。
特に戦国BASARAではおなじみになっている真田幸村と武田信玄の殴り合いは
テンションが上がりすぎて拳だけでなく武器を持ち出し、家を破壊、
更にはなぜか、武田信玄がそのせいでいきなり隠居とぶっ飛び過ぎな展開だ(笑)
ストーリー的にも戦国時代の終焉ともいえる「関が原」が舞台となっている
歴史の史実でも日本の支配者を決定したとも言える「関が原の戦い」をもとに、
復讐に燃える石田三成、平和を願う徳川家康を中心に描かれる。
ストーリーは単純だ、だが、それまで1期、2期と築いてきた積み重ねが
映画になって発揮され、熱い展開が繰り返される。
だが、物語終盤である意味で「大天丼返し」が行われる。
まさかあの人が復活するような展開に鳴るとは誰が思っただろうか(苦笑)
確実に死んだ一期のあのキャラクターが復活したことで、
物語の積み重ねや深みなんてものはなく、阿鼻叫喚。
ある意味で戦国BASARAらしいストーリー展開とも言えるが、むちゃくちゃだ(笑)
物語の序盤から中盤まで、戦国の世をそれぞれの思いで戦ってきた武将たちの
それぞれの戦いという1期、2期の積み重ねが生きていたストーリー展開だったのだが
物語の終盤であの方が復活してしまったことにより、
「それぞれの戦い」から「あの方妥当」に主軸が代わってしまい
物語が小さくなってしまったように感じた。
更に物語もこの映画で完結することはなく、
まだ続けようと思えば続けられそうな感じで終わってしまい、
映画版での完結を期待していただけにまだ続けるつもりなのかと拍子抜けしてしまった
タイトルに「Last」とついていたので、きっちりと完結すると思っていたのだが・・・
全体的に見てファン向けの作品であることは否めないが、
1時間半でよくまとまっているストーリー展開ではある。
盛り上がりどころもあり、終盤の「あの方」の復活やそれぞれの戦いと
ファンならば楽しめる点も多く、作画や戦闘シーンの迫力も申し分なかった。
ただ、「Last」とついているのに完結しなかった点や、
物語が大きいんだが小さいんだが「あの方」の復活でフワフワしてしまった点や、
色々と気になってしまう点もあった。
(映画での新キャラの掘り下げの甘さなども気になった)
しかしながら、ファンなら楽しめる。
BASARA好きならば熱い展開とキャラの掛け合い、
そして最後の最後でやってくれた「足軽ダンス」など笑いどころもある(笑)
私はDVDで本作品を見たが、あの足軽ダンスだけは劇場の大きなスクリーンで見たかったw
続編はあるのだろうか?
本作品は2011年、2期は2010年、1期は2009年と
1年ごとに新規の作品が何かしら会った状態だが2012年になってからな何もない。
関が原を出したからには次の作品が本当の「LastParty」になりそうだが・・・
続編、あれが期待したいと思います。
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