妖怪が見える少年・夏目貴志は、ある日祖母の遺品の中から「友人帳」を見つける。「友人帳」とは、彼の祖母・レイコが妖怪をいじめ負かした結果、奪った名を集めた契約書だった。
以来、名を取り戻そうとする妖怪達から狙われるようになってしまった夏目は、とあるきっかけで自称用心棒となった妖怪、ニャンコ先生(斑)と共に、妖怪達に名を返す日々を送り始める。
主人公の自然な成長
原作は漫画な本作品。
本作品は夏目友人帳のアニメとしては3期だ。
基本的なストーリーは一期、二期からの続き。
妖怪が見える少年「夏目」と妖怪たちの日常を描いている
一期、二期見ていないとある程度人物関係が形成されてしまっているので入り込み辛い
まだ見てないかたは本作品を見る前に一期及び二期を見ることをおすすめする
ストーリーは相変わらず妖怪たちと夏目の日常だ。
作画、声優、ストーリー展開と安定した出来栄えで保っており、
一期と二期を楽しめたのなら確実に三期も楽しめる出来栄えに仕上がっている
一期、二期のレビューでも書いたが相変わらず「優等生」な作品といえるだろう
ただ、三期もやっているのに本筋というか伏線を張った
ストーリーが進んで居ない部分もある。
例えば、重要な人物である夏目の祖母の死因など描かれそうで描かれない。
夏目と妖怪たちの短編ストーリーで作品を紡いでいるので
「本筋」というのは合ってないようなものだということは分かるのだが、
淡々と描きすぎている部分がある。
確かに話を重ねるごとに時間は流れている、だが、流石に三クール目だ。
作品としての重要な盛り上がり所がそろそろ欲しいと感じてしまう部分が多い
しかし、ようやく終盤で「終わり」を示唆する「卒業」という言葉が出てきた。
この作品が永遠に続く作品ではなく、終わりのある作品だということを認識させられたが
この作品がどう終わるのか、気になるところだ。
3期は全体的に「いい話」が多かった。
これは個人的な意見になってしまうかもしれないが、
一期や二期よりもキャラクターの心理描写や、キャラクターへの感情移入、
そして毎話温かい気持ちで追われる短編ストーリーは一期、二期以上に楽しむことが出来た
主人公の過去と絡めた話も多く、彼の今までの辛い人生は
より主人公に感情移入を強めることも出来た。
逆に前後編で別れる話はこの作品らしくない話もあり、当たり外れがある。
これは2期から感じていたことだが、この作品はやはり短編で1話完結のはなしで
ストーリーを構成するほうがあっているようだ。
前後編の2話構成にしてしまうとどうも「ぐだぐだ」感がただよってしまう
全体的に相変わらず安定している作品だ。
3期になってからキャラクターもまた少し増えたが、
今まで出てきたキャラクターを無駄にせず、うまくストーリーを構成している。
また3期になってはっきりとわかったが、
主人公の家族「藤原 塔子」「藤原 滋」夫妻のキャラクターが何とも温かい
出番こそ少ないが、主人公が帰りたい場所で守りたい人という気持ちが
こちらにも強く伝わる「暖かい」キャラクターだ
3期になって主人公の成長も感じることが出来た
1期と比較するとかなり成長しており、その成長が無理矢理ではなくあくまで自然。
彼が妖怪や友人たちと関わり、ふれあい、そして学んだ結果の成長が自然で、
その成長の結果、彼が「幸せ」を感じるシーンは切なく共感できるシーンだろう
本当に安定した作品だ。
欠点を見つけるのが難しく、毎回レビューを書くのが難しい(苦笑)
だが、まだ見たい。もっと見たいと感じさせる魅力溢れる作品だ
4期も楽しみにしています。
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