人類が天上から戻った時代。唯一人類が地球上で生活可能な土地を舞台に、改めて人類が天上へ戻ることを目的として過去の歴史を再現する世界。極東と呼ばれる国の独立領土「武蔵」にある学院の生徒たちを取り巻く騒動を描く。
全裸主人公
基本的に一期の続きなため、一期を見ていないとわけがわからないだろう
というより「一期を見ても」わからない部分が多いため、
原作を読むことも推薦されている。(私は未読)
序盤から酷い(笑)
セックスという言葉の連呼、主人公は常に全裸、
更には敵に主人公が裸で接近し股間を触らせる、
全裸のまま首に縄を絞められると「このアニメは何アニメなんだ?」と
思わず疑問に感じてしまうシーンの連続だ
しかし、その酷さの裏で「激しい戦闘シーン」を展開する
一期では1話から数話は地味な展開が多かったが、
2期からは1話からいろいろな意味で激しい。
更に一期ではディベートという本作独特の面白さがあったが、
2期では「商談」という独特の面白さを発揮している
会話による戦いの面白さというのをアニメでおくす事無く表現しており、
言葉の裏と言葉遊びによる言葉の戦いは、純粋に面白い
だが、同時に2期になってキャラクターが増える。
一期の段階でかなりのキャラクターと、それぞれが所属する国や組織が出てきたが
2期でもキャラクターが増え、新たな国や組織が出てくる
それに伴い「新しい設定や要素」も増える
その新しい設定や要素、キャラクターに関して説明があることは稀だ。
名前やそのものが所属している立場から、
そのキャラクターをある程度予想するしか無い。
例えば、英国のシェイクスピアならある程度名前からどんな人物で
その攻撃方法を納得するしか無い。この作品で説明を求めるほうが無理な話だ
話が進めば進むほど複雑になり、関係性も複雑になっていく。
制作側が「原作を読め」と言わんばかりの構成になっているが、
そんなに気軽に「原作を読める」ほど「原作」の存在感は甘くはない
「鈍器」と表現されるほどの分厚さを誇る原作を手に取るほど、
説明不足や理解できない部分を補足したくなるほどの魅力を
アニメという媒体で表現できてるとはいえない。
ただ、そんな説明不足や理解できない状況を
「見た目の派手さ」や「勢い」で押し切っている当たりは
さすがはサンライズといえる出来栄えといえるだろう。
半端な作画や半端なアクションシーンでは、
説明不足を打ち破るほどの勢いは生まれない。
妥協しない作画、息を呑むアクションシーンがあってこそ
説明不足なんて忘れるほどの勢いが生まれている。
特に最終回の「戦艦の宙返り」など、
マクロスやガンダムなどのロボットアニメ好きならば、たまらない描写だ。
ストーリーの複雑さをアクションシーンの単純明快な豪快さで
うまくカヴァーしている作品といえるだろう
全体的に見て安定した出来栄えだった。
一期を楽しめたのなら確実に2期も楽しめる内容になっており、
安定したクォリティでストーリーを紡いでいた。
その反面、欠点である「説明不足」もそのままではあるが、
逆にそれもまたこの作品らしさといえるのだろう
ある意味でなんでもありなごった煮な世界観だ。
魔法もあれば、ロボットもあり、そうかと思えば巫女も忍者もでてきて
小説家やスポーツ選手まで出てくる始末、
こんなごった煮の世界観を崩壊させずにストーリーを構成し、
そこに「迫力ある戦闘シーン」をたすことで作品としての難解さを打開し、
魅力ある作品に作り上げていた。
その反面、1度でも「飽きた」「わけわからん」「つまんない」というような
感覚が出てしまうと、この作品の面白さを感じにくい。
一期ではその傾向が強かったが、一期である程度の視聴者の振り落としができているため
2期では割りきって勢いのままつっきった作品だ。
評価がはっきりと別れてしまう作品も言えるだろう
惜しまれるのはこの作品が1クール区切りということだ。
難解で複雑で人物も多い作品なだけに、1クールで終わり
次の期間までだいぶ時間が空いてしまい
その間に「前の話を忘れた」という事が多い作品だ。
ある程度のストーリーの流れを覚えていればついていける作品ではあるものの、
作品をきちんと理解するためには人物関係や設定を覚えてなければならない。
毎回、盛り上がってきたところでストーリーが終わってしまい、
「境界線上のホライゾン」熱が冷めてしまうのは残念だ。
1期、2期で2クールの1作品だったならば、もう少し評価は違っただろう。
逆に言えばこの作品が完結した後に「3部作の映画」などになれば、
この作品の面白さはもっと感じられるだろう。
あのアクションシーンを大きなスクリーンで見たいと感じるのは私だけではないはずだ。
売り上げ的に3期もあるだろうが、今流行の劇場版も期待したい作品だ。
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