突如、謎の忍者軍団の奇襲を受けた木ノ葉隠れの里。敵の正体は、かつて木ノ葉に滅ぼされた「空の国」の忍・空忍だった。ナルト達が駆けつけると凄腕の医師・神農が現れる。
絆(笑)
本作品はNARUTOアニメ2期としては2作目の劇場版。
ナルトの映画の中では珍しくファンの中でも割と不評な作品だ
冒頭からナルトの世界観ぶち壊しだ
一瞬見るアニメを間違えたのか?と思うほどナルトの世界観をぶち壊しており
機械機械した戦艦が登場したかと思えば、ナルトが住む街の建物もなんだか洋風、
機関銃みたいなのも持ち出す、今作の敵である「空忍」が使っている武器や道具が
ジブリシリーズに出てきそうなデザインなのだ
ナルトという作品を一度でも見れば、こういうデザインはおかしいと気づくはずのだが
この製作スタッフはことごとく外してくる。
ストーリー的にいきなり木の葉が襲われている状態から始まる、
本当にいきなりストーリーが始まる感じで序盤から慌ただしい
その慌ただしさ+世界観ぶち壊しの敵が襲ってくる。
さぁここでナルト達は空の敵をどう撃退するのか!というのが面白みなはずなのに
撃退するわけではなく、敵が燃料切れで撤退。
ストーリーは本当に酷い、本当にプロの仕事なのか疑うくらいだ
簡単に箇条書きするが・・・
ナルトは空忍とは関係ない任務を押し付けられて
凄腕の医療忍者とともに田舎の村へ・・・
すると凄腕の医療忍者は弟子かばっていきなり死亡、
すると弟子は責任感じて化物に取り憑かれる、でもナルトの説得で化物追い払ったよ
するとどうでしょう、村の地下から空飛ぶ遺跡が出てきました
そしたらその中には死んだはずの医療忍者が居ました。
木の葉に空忍けしかけたのは医療忍者でしたー・・・
なんだこの展開は(苦笑)
この文章は実際にこの映画で描かれている展開だ、嘘偽りはない
この展開を読んで、まともなストーリー構成でないことはお分かりいただけるだろう
唐突かつ突拍子もない展開は正直ついていけない場面が多く、
その割には予測しやすいストーリー展開も多い
本筋のストーリーが浅いので、無理矢理突拍子もない展開を取り入れて
1時間半という尺の物語をようやく作り上げたような印象を感じた
本当に作品全体が浅い、例えば九尾チャクラの衣。
TVアニメや原作を見た方なら知っているだろうが、
いわゆるナルトの暴走状態のようなもので怒りに我を忘れて
見境なく破壊してしまうため、ナルトはならないようにしている。
そんな九尾チャクラの衣を敵にちょっと挑発されただけで纏ってしまう
あまりにもあっさりと暴走し、あっさりと終わる。深みなんて無い。
TVや原作でやったし映画でもやろうかー的なノリだ
更に本作品で最も期待されれいたのは「サスケ」だろ
本作の予告編ではナルトがサスケとすれ違って
「俺とお前はかつて共に戦った、これは俺達の最後の戦いなのか、サスケ」
というセリフとともに絆という文字が出る。
(上に予告動画を貼ってあるのでぜひ見て欲しい)
このシーンから予想すると「サスケと一緒に戦うのかな?サスケいっぱい出るのかな」と
期待する人は多いはずだ。
そんな期待を本作品は大きく裏切ることになる
なにせサスケはちょこちょこっと1人で大蛇丸のおつかいしてる様子が映され、
ナルトとラスボスの戦いでナルトがラスボスにとどめを刺そうとした時に
「大蛇丸がー、お前つれてこいって言ったからナルト止めたんだけど、
どうする?おまえくる?」
的なノリで参上し、ナルトと共闘する。
無理矢理、本作品のストーリーに絡めた感じが強い。
全体的に見てこの作品の監督さんは自分が作ったオリジナルキャラが大好きなんだろう
オリジナルキャラが活躍するようにシーンを作り、
オリジナルキャラが目立つようにストーリーを作り上げ
ナルトの世界観やキャラをないがしろにする。
せめてもっと空忍と木の葉の忍達の戦いを描くべきだった
せっかく空飛ぶ忍者という面白い設定で、その中で空を飛べないナルトが
どう空中戦をするのかという面白みが生まれるはずだったのに
結局は筋肉マッチョなおっさんとの殴り合いで終わってしまった
空忍、サスケ、師弟愛、絆?
この4つの要素が本作品には含まれているのだが
その4つ全てがまとまっておらず、やりたいことだけを詰め込みすぎた結果、
見事に空中分解してしまっている
本作品で唯一評価できるのはサイと空忍との空中バトルだろうか?
あのレベルの戦闘シーン、更には空忍との戦闘シーンがモット描かれていれば
本作品の評価はかなり違っただろう。
ナルトの熱狂的信者以外にはおすすめできない作品です。
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