南海の彼方に、「みかづき島」という常夏の島にある月の国があり、その国の王子は諸国漫遊の旅の途中で、間もなく帰国するらしい。その王子(ミチル)と息子(ヒカル)を護衛する任務が、カカシ隊第7班とロック・リーに与えられた。
アニマル騒動?
本作品はナルトとしては3作目の劇場作品
アニメ一期の映画としてはこの映画が最後の作品
ストーリー的には序盤はアクションよりもドラマ的な要素が多い
月の国の王子様とその息子の護衛任務につくことになる所からストーリーは始まる
この月の国の王子様の息子が物語の中心になるが、キャラ設定としてはわかりやすい
まだ幼い子供なのだが、わがまま。
父親は金でなんでも買えると思っている王子様でそんな息子だから仕方ないが
生意気な態度でナルトと接する
そんな態度に納得の行かないナルトは怒ったり殴ったりする。
旅の道中で王子様は気まぐれにサーカスを買う。
そんなサーカスの動物に王子の息子は興味をもつ。
用はわがままな子供が素直になるまでを前半部分で描く
かなりわかりやすく予想しやすい展開は丁寧に描いてはいるものの
どこかで見たストーリーでしか無く面白みは薄い。
後半からは王子の国に戻り、大臣が陰謀を巡らせている的展開になるが
これまたどこかで見たストーリー。
ただ、こう言ってしまっておいてなんだが子供向けと考えれば
ストレートなストーリ展開とわかりやすいメッセージ性は
本来の視聴者である「子供」を意識したストーリー展開だったとも言える
お金では買えないものを王子の息子がナルトと出会い動物たちと出会い大切な物を知り、
王子は王の死を受け取り、ナルトが戦う姿を見て本当に大切な物は何かを知る
このメッセージをわかりやすく伝えてるのは好感が持てる
あくまでも子供向けのストーリー展開ではあるが、
そう考えてしまえば、本作品のどこかで見たストーリー展開や
単純明快な内容は許容出来る範囲といえるだろう
以外なことに本作品戦闘シーンの迫力がすごい。
中盤でのナルトの九尾覚醒シーンの素早さや動きは
スクリーンで見れば迫力満載だったあろうシーンの連続で
それまで、子供向けと思ってみていた映像のレベルが一気に上がったのには驚いた
しかしながら、本作品は別にナルトではなくてもいい。
「ナルト達をそのままワンピースのキャラクターに変えても問題ない」
とAmazonのレビューに記載されていたが、本当にそのとおりで
映画のキャラクターがメインに立ちすぎていて、NARUTO本来の魅力や
NARUTOのキャラクターたちの活躍がいまいちといえるだろう
内容的に映画、というよりはTVスペシャルで十分な感じもする
全体的に見て子供向けという印象は最期まで抜けきれなかった
言い方によっては子供だましなキャラクターとストーリー展開ともいえるが
子供向けとして明確なメッセージとしっかりと芯が通ったストーリーは
子供向けアニメ映画としては十分なストーリー展開だった
ただ、ナルトではなくても十分展開できそうなストーリー内容は
「忍者アニメ」として考えると物足りなさを感じる部分が多かった
しかしながら最後まで「アニマル騒動」といえるほど「アニマル騒動」はなかった
もっと大量の動物で王宮に攻めこむようなシーンがあるのかと思ったが
虎と猿の二匹だけしか動いていなかったのは残念。
なんでアニマル騒動なんてタイトルをつけたのかが不思議だ
個人的には序盤のストーリー展開がどこかで見たストーリーで
最初の印象は悪かったが、子供向けとして視点を変えて見始めてからは
割りと見れる作品に仕上がっていた
ただ、最後のシーンでナルトの螺旋丸で大臣粉々になるのはなんとも・・・(苦笑)
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