カカシ班は、映画『風雲姫』シリーズ・最終作の撮影のために雪の国へ向かう、女優富士風雪絵の護衛任務についた。しかし、雪絵は雪の国へ行くことを嫌がり、役を降りると言う。仕方なく、雪絵を強引に船に乗せ雪の国へ向かう一行。途中雪忍の狼牙ナダレ達に襲われる。狙いは、女優富士風雪絵として身分を偽っていた雪の国の先代君主の娘、風花小雪と彼女が持つ六角水晶。
NARUTO映画原点
本作品はNARUTOとしては初の映画作品
同時期にはハリーポッターやスチームボーイなど
結構大作の映画作品があったが興行収入13億と好調で
本作以降、ナルトの映画は毎年制作されることになる
基本的なストーリーはアクションもの
ナルト、サスケ、サクラとカカシは任務でとある女優の護衛任務を受けることになる
だが、女優自身が映画撮影のために雪の国へ行く事を嫌がる
彼女はなぜ、雪の国へ行きたくないのか?何故彼女が雪の忍びに襲われるのか・・・
という所からストーリーは始まる
今作のヒロインである「小雪」はかなり屈折した性格だ
子供にサインねだられても断固拒否、「サインする意味ある?」的なセリフもあり
雪の国に行きたくないからと呑んだくれ、雪の忍に襲われても死んでもいいと逃げない
彼女が雪の国の姫だと中盤発覚するが、反乱が起き子供の頃逃げ延びた
国のことなんて関係ない、心は死んでいるとつぶやく
彼女の目の前で家臣が死んでも心は動かない
だが、そんな彼女の目の前でナルトは決して諦めない
なるとの諦めない行動と言動に彼女は刺激され、
最後には枯れたはずの涙を取り戻す。
1つのストーリーとして起承転結がしっかりしており、
王道な展開ながらも子供向けのアニメ映画と考えると
明確なメッセージ性とテンポの良いストーリー展開は見やすさがあった
ただ、今後のナルト映画でもパターン化してしまっているが
「映画オリジナルキャラクターを描くことに必死でNARUTOのキャラの描写不足」になる
という、お約束的要素は本作品にも含まれる。
NARUTOのキャラはナルト、サスケ、カカシ、サクラの4人しか出ず
サスケとサクラに関して言えば完璧に脇役に追いやってしまった感じだ。
映画オリジナルのキャラでオリジナルストーリーを作るのだから仕方ないのはわかるが、
あまりにも映画オリジナルキャラばかりば目立ってしまうのはなんとも言えない。
しかしながら戦闘シーンは悪くない。
今となっては懐かしい術も多く登場し、きっちりと印を結びつつ技を出し
激しい戦闘シーンを繰り広げる、今作オリジナルの氷遁の技も
映画という大きなスクリーンで見ればかなりの迫力があっただろう。
しかし、苦戦していた雪忍大して以外にあっさりと勝ってしまうのは
戦闘シーンの練不足を感じてしまった
全体的に見て悪くない作品だ。
無難・・・という言葉を使ってしまうとあまりにも簡潔な感じがしてしまうが
無難なストーリーと無難な戦闘シーンという印象が残ってしまった
あくまでもいつものジャンプアニメ映画の範疇を出なかった
しかしながら、ナルトのファンならばきっちりと楽しめる作品に
仕上がっているのは好感が持てる。
深みや考えされられる・・・などの要素はないもの
王道展開でテンポよく進み、起承転結がしっかりしとした見やすい作品といえるだろ
個人的には2012年までに出ているナルト映画をすべて見て、
最後にこの作品を見たのだが、どの作品よりもすっきりとして見やすい作品だった。
ここいらで原点回帰してもらいたいものだ(苦笑)
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