12,000年前の大戦の末に封印された人類の天敵「堕天翅(だてんし)」が、気候の大異変によって復活した。人類は堕天翅と再び戦うため、「創聖の書」に記された伝説の機械天使「アクエリオン」を発掘する。
一発芸人
1万年と2千年前から愛してるというフレーズの曲で同じみの本作品
作品自体は知らないけれどもこの曲は知っているという人は多いはず、
放送当時もう飽きるほどCMされていたのを記憶している
基本的なストーリーはロボット物。
1万二千年前に封印された「堕天翅」が復活、「堕天翅」と戦うため
人類は伝説の機械天使「アクエリオン」を発掘、
主人公はそんなアクエリオンと堕天翅が戦う中、
不思議な声に導かれ、アクエリオンの搭乗者になるところからストーリーは始まる
1話はかなり専門用語だらけで戸惑う。
登場人物たちの過去世(生まれ変わり)やエレメント、
堕天翅の存在など徐々に明らかになっていくが、
1話から「合体シーン」で見ている側を惹きつける
この作品自体は「合体」に重きを置いている。
3体の機械が合体するのだが、その際に「気持ちい!」的な事を叫ぶ(笑)
合体と気持ちいという言葉で色々良からぬことを想像してしまいそうな感じだが
ふざけた感じではなく割と真面目に描写している
この「合体」→「気持ちい」の流れを受け入れられるかどうかで
この作品を楽しめるかどうかが決まる。
そう、本作品はロボット作品ではあるがノリはギャグアニメに近い
基本的にストーリーの流れは
何らかのトラブル、または司令の行動→敵が出てくる→アクエリオンで出撃し倒す
という流れだ。
その出撃して敵を倒す際に、その話でのストーリの流れが役に立つ感じ。
だが、その反面本筋の話がなかなか進まない。
いわば戦隊ヒーローもののように思い出したかのように本筋が進み
本筋が進まないときは何らかの事件が起きて敵を倒す展開だ
この本筋と関係ない話は展開がややギャグちっくだったり、
敵を倒す時の必殺技がやたらバカっぽかったりする場合が多い
特に無限伸びるパンチ、不幸を力にする、食欲など
かなりユニークな必殺技が多い。
ネーミングが出る度に思わず笑ってしまうのは本作品の特徴といえるだろう(笑)
それに加えキャラクター数も多い、合体するためには3人必要なのだが
主人公以外の二人は結構変わり、その分キャラクター数も居る
その分のキャラも居る分、そのキャラを掘り下げる話を作らなければならない
だが、その掘り下げる話を作った分、本筋の話がぜんぜん進まない
確かに本筋と関係ない話も定番のストーリー展開で面白くはあるし、
必殺技もはっちゃけているので見所はある。
だが、「必要か?」と感じるキャラクターとストーリーは多い。
もう少しキャラを削れば、その分本筋やキャラクターへの感情移入を
強められただけに残念だ。
ストーリー的には伏線を絡めつつ徐々に明らかにしていくなかで
キャラクターを掘り下げる話をやりつつ
インパクトのある司令と個性的な必殺技名で占めるという展開が多い。
この展開が2クールも続いてしまうため流石に飽きる部分が多い
勢いのある序盤はいいのだが、中盤以降は流石にダレを感じてしまった
確かに戦闘シーンはCGで描かれているのだが、
戦闘シーンでの緊張感や面白さがない。
せっかく綺麗なCGで描かれているのに「動き」の面での面白みがほとんどない
インパクト重視の必殺技に頼りすぎていて、そこまでの過程の描写がアマすぎる
2クールもあって面白い戦闘シーンが少ないのは残念だ
ただ終盤のストーリー展開と戦闘シーンの激しさは
それまでが何だったのか!と言わんばかりの激しさだ。
特にストーリー展開は20話あたりから
「やべっ!あと6話しかないじゃん!」とあせったかのように怒涛の展開だ。
主人公の1万二千年前の因縁、ライバルキャラの裏切り、伏線を生かした
ストーリー展開で「結末」へと物語を結ぶ。
全体的に見て、一発屋芸人のようなロボットアニメだった
「合体」「気持ちいい」「ネタ必殺技」
この3つを受け入れられるかどうかで、この作品を楽しめるかどうかが決まる
非常に好みの分かれる作品といえるだろう。
ただ本作品を2回見る気は起きない。
個性的で面白い作品ではあるのだが、ダレてしまう2クール構成や
知っていれば楽しみにくい「本筋ストーリー」など
まさに一発屋芸人のような作品だった
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