「某農業大学」に入学した沢木 惣右衛門 直保(さわき そうえもん ただやす)は、菌やウイルスを視認し、会話する事ができるという不思議な能力を持っていた。彼は、菌やウイルスに関する様々な騒動に巻き込まれていく。
かもされてないぞー
本作品は「もやしもん」の2期。
一期放映後に実写ドラマ化されたりした作品だ
「醤油文化賞」という謎の賞ももらっている。
基本的なストーリーは一期の続き。
キャラクター紹介などもなく唐突にストーリーが始まってしまうため
一期を見ていないと確実についていけない。
一期を放映したのが「2007年」ということを考えると
もう少し初めて見る人にもわかりやすい始まりだったほうが好まれただろう
更に一期からいろいろな部分が変化している
まず感じるのはキャラデザの変化だろう
劇的・・・とまでは言わないが、キャラクターデザインは一期に比べ
最近のアニメっぽくなっており一瞬「誰?」というキャラもいる
ただ、慣れれば以前のキャラデザよりもすっきりしており見やすいだろう
更に感じるのは菌たちの会話量の増加
主人公に話しかけるシーンも多く、菌たち同士のシーンも多い
増えた菌同士の会話での菌雑学の解説も多く含まれ
より教育アニメっぽくなっている
ただ、その分農業大学関係のストーリーが減っている。
前半こそ収穫祭など農大ならではのイベントも描かれており
農大の魅力が伝わっていたのだが、
中盤以降はストーリー上「フランス編」という形になる
このフランス編からは「菌」や「農大」というよりは
キャラクターに関わるストーリー進行だ。
本来本作の魅力である2つは薄まる、ただ一期のレビューでも書いたが、
本作のキャラクターは個性的で魅力あふれている。
特にフランス編のメインである「長谷川」は
心情の変化や成長が垣間見れ、そんな彼女に対しての周囲の反応は面白く
恋仲になりそうな感じもあるがならない「美里」との絶妙な距離感も
ノイタミナの大人向けアニメという目的らしい距離感だった
フランス編の新キャラに関しては主人公に対して
「実家を継ぐ」という事に対しての影響も与えている。
ただ、盛り上がりが薄い。
前半は「もやしもん」らしい魅力があり、勢いもあったのだが
フランス編に入ってからはサブキャラ関連のストーリーだけで展開しており、
本来主人公であるはずの「沢木」の活躍があまりなかったり、その活躍も地味だったり。
一期から言っていることだが
この先この作品をどう展開するかによって作品の印象がだいぶ変わりそうな感じだ
今のところ結末も見えておらず、方向性もはっきりしない。
主人公がどうしたいのかが未だに見えない
全体的見て一期よりもパワー不足な印象を受けてしまった。
たしかに一期に比べて菌たちの会話量や可愛らしさは増加しており
その点においては好ましいのだが、全11話という短さが
ストーリーの味付けを薄くしてしまっているような印象だ
この作品の言葉を借りるならば「醸されていない」感じがしてしまう
あっさり始まってあっさりと終わってしまった
ただ、今作でサブキャラは随分と成長していた
それぞれの変化があり、それぞれの成長があるのはいいのだが
本作品において主人公がどう変化していくか今後に期待したいのだが
2期では本当に影が薄かった(苦笑)
菌が見える少年、コレが本作の筋なはずなのだが、
都合のいい時だけ菌が見える能力使って事件解決しただけだった
(しかもフランス編のみのキャラ)
彼が菌と向き合い菌をどう使い、自分の能力をどう生かすのか。
そういったストーリーを見たいのに見せてくれないもどかしさがある
1期ではキャラ紹介という意味合いもあり、そこまでのストーリーは描かれていないが
2期ではもう少しそういった主人公の成長や方向性が見たかったと感じてしまった
サブキャラが魅力的だからこそギリギリストーリーを楽しめたような印象だ
個人的には菌たちの会話やシーンが増えたのは好印象だったが
見ていて微妙だな~・・・と歯がゆいストーリー展開が多く
見終わった後に「あ、全11話か!」と気づき、
なんだか物足りないような、すっきりしないモヤモヤっとした感覚が残ってしまった
超個人的には沼倉愛美さん堪能できてよかった(笑)
3期はあるのだろうか?
最終話では新キャラも出ていたが、
amazonを見ると原作最新刊の評価が相当に悪い。
果たしてどうなることやら・・・
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