遷都2000年の祝祭に沸く、西暦2710年の奈良。スーパーハイテクノロジーの波は押し寄せるも、東大寺などの歴史的建造物は未だ健在。過去と未来が奇妙に混ざり合う、この都市に修学旅行で訪れた高校生・シンイチは、ちょっとした偶然から可愛い少女・トトと白いシカと出会い、何やら妙な出来事に巻き込まれていくのだった。
視聴者の脳内補完に頼りすぎ
『平城遷都1300年記念作品』として制作されたアニメ作品。
OP曲は寿美菜子さんが歌っておりホットアニメーションでチャート1位獲得したらしく
曲だけは聞いたことがある人は多いかもしれない。
私は知らなかった。
基本的なストーリーは・・・なんだろうか、SFラブコメといえばいいのだろうか
舞台は西暦2710年の奈良。
そんな奈良に主人公は修学旅行で訪れる、しかし、唐突に白いシカに
自分の荷物を奪われ、取り替えす過程で一人の少女を助けることに・・・
少女は「倭迹迹日百襲媛命」と名乗り、二人で奈良を見ることにという所から
ストーリーは始まる。
ただストーリー展開は全1話「30分」という作品という事もあり
かなりスピーディーな展開だ。
やたらくせのある九州弁の主人公が唐突にシカに乗って少女を助ける、
助けたと思ったら奈良観光、そうかと思ったら仏像との戦闘シーン
負けたと思ったらシカが大量に助けに来てくれて、海へ行こう。
早すぎる展開の中で唯一、ヒロインの寿命が持たないとわかっていたはずなのに
なぜか復活して終了・・・。
ストーリーは本当にこれだけだ(苦笑)
30分という尺で描くには物語の「間」の部分を端折るしかなかったのはわかるが
ものすごい速さで変わっていく場面と登場人物の心理描写は
唐突すぎる上にあまりにも説明不足で「察しろ!」ということなのかもしれないが
察っするのにも限界がある。
結局何だったんだ?という部分がストーリーの中で多すぎて
見たあとに残るのは「寿美菜子」さんがいっぱい歌ってるな~という印象のみ。
ストーリー面で期待するのは30分という尺では厳しいのかもしれないが
あまりにも説明不足な内容には頭を抱えてしまった。
評価できる部分は作画だろうか?
3DCGで描かれた作画は美しく、奈良の仏像や奈良の風景は綺麗に描かれており
雰囲気としては悪くなかった。
ぬるぬると動く戦闘シーンなど見ていて楽しいのだが、
ストーリーにのめり込んで居ないので戦闘シーンが生かしきれていない。
全体的に見て寿美菜子押しなアニメだった。
30分の作品の中で2曲、劇中でも歌っており、ぐいぐい推してくる感じだ
寿美菜子さんが好きならば、可愛らしい演技をしている上に唄いまくりなので
寿美菜子さんファンには歓喜な作品かもしれないが、
それ以外の人にとっては微妙すぎる作品だろう
削るべき部分はかなりあった、無駄に尺を伸ばしているシーンもあり
その分ストーリーをきちんと描写しろよ!と思わずいいたくなってしまうが
もし、削っていてもストーリーを説明しきれたとは思えない
根本的に「30分」という尺の中に収まるストーリーではなかった
見た後に「なんだかな~・・・」と思わず呟いてしまう
そんな作品です。
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声優目的だと見て損はなかったな