かつての戦いから1年。全ての武力を放棄して平和への道を進む世界に対し、トレーズ・クシュリナーダの実子を名乗る少女マリーメイアを頂く、コロニー組織の黒幕であったバートン一族が地球圏支配を狙って「真の」オペレーション・メテオを再び画策。彼らは、放棄された筈のMSリーオー他旧式戦力に新型MSサーペントを加えての武力侵攻と、平和の象徴でもあるリリーナ・ドーリアンを拉致し、地球圏へ宣戦布告を行った。
美しすぎるガンダム
内容的にはあまり変わらないいが、今から見るなら
劇場版がブルーレイで出ている。
基本的なストーリーはTVシリーズから一年後の話。
4機のガンダムは必要ないと判断し、宇宙に廃棄したパイロットたち
しかし、リリーナが何者かによって誘拐されてしまう。
ヒイロとデュオは救出のため潜入するが、そこにトロワと五飛が立ちはだかる。
彼らの目的とは・・・?という感じだろうか
もちろん、TVシリーズを見ていないと話しについていけないのは確実だ
序盤のストーリーは5人のガンダムパイロットの語られなかった過去が描かれる
この点に関してはTVシリーズで描かれていればと感じるが、
もともとがOVAということを考えれば、TVシリーズの補完という点で納得できる
中盤以降のストーリー展開は「平和を維持すること」とは?という追求。
戦争が終わって生き残った戦士や、民衆たち
彼らが平和に溺れずに、平和を維持するために戦うということや
その平和に納得できかねるもののぶつかり合う
負け続けながらも戦う姿勢、武器を持たずに戦う、人を動かすのは勝者ないという
ガンダムWのストーリーのある種の答えをこのEndelessWaltzで描いている
この点においてはTV版の集結としてきちんと堅実に描いていた
ただ尺の問題から、若干詰め込み過ぎなところと相変わらずのテンポの速さは
ガンダムWらしいとも言える
ただこの作品で最も評価したいところは作画だ。
TVシリーズと比べると格段にレベルの上がった作画は素晴らしい
特に戦闘シーンでは激しさや動きに磨きがかかり、
目を離せないシーンが多いところはさすがは劇場版といったところだ。
更にMS。
TVシリーズとは違いデザインが一新された本作品だが、非常に美しい
地味だったサンドロックは渋さとかっこよさに磨きがかかり、
デスサイズは厨二的デザインを向上させている。
そして最も変わったのはウィングゼロ。
まるで天使のような羽を見につけ、羽ばたくと羽が散る
戦う姿や羽ばたく姿は美しさを秘めたガンダムとして昇華していた。
ただ劇中での活躍が短いのは残念な部分だ。
全体的にはTVシリーズを楽しめた方なら見て損はない出来栄えだ。
TVシリーズのストーリーの答えと、それぞれのキャラクターの行く末をきっちりと描き、
MSのかっこ良さや戦闘シーンの激しさを増し、
劇場版としてみてもスクリーンを意識した迫力がある。
ただ問題なのは1時間半という尺。
もともとがOVAだから仕方ないとも言えるが、
これが3部作で4時間半ほどの尺ならば、デザインが一新されたMSの活躍をもっと描き
早足だったストーリーにも深みが出たはずだ。
それだけが非常に残念だ
個人的には一新されたMSが非常に好きだ。
小説も出ていることだし、ガンダムWの続編アニメ化や
リメイクを期待したいところだ。
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