評価/★★☆☆☆(22点)
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あらすじ
21世紀の世にも神様はたくさんいた。
猫神の繭と神界の仲間達がおくる、ご町内神様コメディ。
朝でやれ
原作はチャンピオンRED いちごで連載中の漫画作品
基本的なストーリーは日常コメディ系。
どこにでも神様がいる世界観の中で、怠けすぎたせいで人間界へと追放になっている
猫神を主人公とし、日常を描いているという感じだろうか
雰囲気としては90年代の懐かしいドタバタアニメの雰囲気がある、
可愛らしいキャラクターデザインは朝アニメのような雰囲気があり、
デ・ジ・キャラットやギャラクシーエンジェるのような感じがある
両作品が好きならば、この作品の雰囲気は好ましいものだろう
特にキャラクターデザインは可愛い。
交換のもてるキャラクターのキャラ付けとデザインは
深夜アニメに似つかわしくないさわやかさがある。
ただ、個性豊かなキャラクターが揃っており可愛いのだが・・・・
感情移入はしづらい。
その原因としてテンポの速さがある、ストーリー展開もかなり早いのだが、
セリフのしゃべりが他のアニメに比べるとかなり早い。
テンポがいいのはコメディ系としてはいいのだが、
若干キャラクターがあせったように喋る感じはもう少し落ち着いてもよかったかもしれない
ただストーリー的にはインパクトに欠ける。
毎回神様がらみのドタバタコメディを描いており、
起承転結がしっかりし完成度はそれなりに高い。
だが、内容的に「子供向け」なストーリーが多く、
深夜アニメなのに朝アニメを見ているようなそんな感覚になる。
確かに神様たちのキャラクターをきっちりと使い分け、
ストーリーを作り込んでおり、見ている間はそれなりに楽しんで入るのだが
見終わったあとに「普通だった」という感想しか残らず、
面白くかったと素直に言いづらいストーリーだ
簡単にいえば、面白いわけじゃないが退屈なわけでもない。
各キャラ、神様の能力を生かしたストーリーではあるものの
インパクトが足りず、素直に面白いと感じる前にどこか物足りなさを感じてしまう
またシリアス要素も若干微妙だ。
いい話だな~と視聴者に思ってもらいたいのはわかるのだが、
キャラクターに感情移入しづらく、物足りなさの感じるストーリーでは
シリアスな要素もどこか塩気が足りないような感じが残る。
特に6話などは、骨董の話や数少ない人間のキャラクターの印象を深め
猫神と出会う?という話なのだが、面白みが薄く致命的なつまらなさだった
ドタバタコメディをしている時の話とこういったシリアスストーリーの完成度のギャップが
作品全体の評価に響いていた。
また終盤の展開も何がしたいんだかよくわからない。
神様という設定を掘り下げたいのか、なんかちゃんとストーリーを作りたいのか
よくわからない。
序盤から中盤の日常ドタバタ神様コメディはインパクトは足りないものの楽しめたが
終盤のお見合いだのネズミだのの展開は「綺麗に収めるため」のストーリーにしか見えず、
そこに、この作品本来の面白みが発揮されなかった
はっきりいってしまえば、終盤の展開はつまらない。
もともと八百万の神々と人間との関係性や神様の設定などがふわっとしていて、
日常やコメディを描いているときは、その設定はふわっとしていていいのだが、
シリアスなストーリーや、終盤の神様ストーリーを描くと
ふわっとした設定が基板になっているので雑になってしまう。
結局、結末?も投げてしまっていたし・・・。
全体的に見て放送時間が朝の時間で子供向けに作られていれば評価が大きく違った
キャラ的にもストーリー的にも朝アニメならば、もっと流行ったのではないだろうか?
パンチラなどのエロ要素もなく、グロ要素などもない。
健全なアニメは深夜よりも、夕方や朝に放映して子供に見て欲しい作品だ。
特に本作品は「八百万」という日本的な考え方や、
起承転結のしっかりとしたストーリー、
可愛らしいキャラクターデザインは子供に受け入れ易かったはずだ。
だからこそ、深夜という大人が見る時間のアニメとしてはどこか物足りなく感じてしまう。
前半部分だけなら朝アニメとして放送するなら評価できた、
だが、終盤部分だけは評価以前の問題の完成度だった
もし2期などがあるならば、朝アニメ枠で日常やコメディ部分だけを描いたほうが無難そうだ
ただ売り上げ的に厳しいので難しいかもしれない(苦笑)
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