物凄い中途半端
本作品は1996年に制作されたOVA。
wikipediaの情報だが、アニメとしては初めてDVDで出た作品らしい
ストーリー的にはアクション。
ビャクロ国がカボス軍に侵略されてから十数年経過した
ビャクロの隠れ里では忍者がおおり、6人の少年少女が1人前の忍者になるために
昇段試験を受けるところからストーリーは始まる。
1996年に作られたOVAだが、作画的には普通だ。
キャラクター自体もどこかで見たようなデザインが多く、
明らかにエロ目的な露出の多い服装のキャラが居たり、天然ボケのキャラが居たりと
当時のアニメとしてありがちなキャラクターだ。
ストーリー的にも全2話なのだが、かなり中途半端だ。
6人の少年少女の中に滅びた国の王女が居るらしいのだが、
それを何故か狙って敵が道中襲い掛かってくる。それを撃退するという形。
確かに戦闘の作画のレベルは高く、忍術バトルシーンは迫力があり
様々な術を用いて戦う様は見所がある。
2話では何故かロボットまで出てきて城が壊れるシーンなどもあり、
色々なんでもありな感じになっている点は面白い
しかし、本筋のストーリーが全2話で中途半端だ。
誰が王女かははっきりとはわからず、敵の目的もいまいちはっきりとせず
「続く」という感じで終わってしまっており、
全2話のOVAとしてはかなり中途半端なストーリー構成だ
全体的に見て中途半端な作品だ
ストーリーは練不足で起承転結の起承の部分しか描かれず
キャラクターはお約束のキャラで新鮮味や「萌え」のようなものを感じる部分はなく、
唯一評価できるのは戦闘シーンのレベルだろうが、
それに関しても特別すごいというわけでもない。
結局のところ何がしたかったかいまいちわからない。
上下巻で2巻の尺しか無いことが分かっているならば、
もう少し見終わった後に1つの作品を見終わった感覚がほしい所だ
6人の少年少女というのも1時間の作品の割りには多い登場人物だ
(ここにさらに敵が3人追加される)
恐らく当時のアニメのテンプレート通り、2クールでがっつりと描かれば
もしかしたら有名になった作品かもしれない。
しかし、1996年当時の「るろうに剣心」「軸先生ぬ~べ~」などの強敵と比べると
この作品では役不足だったかもしれない。
この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください