評価/★★★☆☆(41点)
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あらすじ
世界は各種勢力やDC残党が暗躍する状態にあり、
L5戦役によって被った痛手から立ち直るには、まだ時間を要していた。
そんな中、ブライアン・ミッドクリッド大統領の発表によって、
地球外知的生命体の存在とその脅威についての情報が世界へ公表される。
大統領らは対抗策を打ち出さんとするが、真の敵の存在にはまだ気付いていなかった。
戦闘シーンを楽しもう
スーパーロボット大戦を原作としたテレビアニメの第二期。
一期を見てない&原作をやってないとストーリー的にキツイ麺もあるが、
一期の評判が恐ろしく悪く、原作ゲームをやっている私は本作品から見だした
まず目につくのはロボットアクションの激しさ&質の高さだろう
近年稀に見るロボットの質感や戦闘シーンの激しさは
思わず驚嘆してしまうほど完成度が高く、某綺羅星さんにも見習って欲しいくらいに
素晴らしい物だった。
ただストーリー的にはキツイものがある。
敵と呼ばれる存在は多く陣営も様々でキャラクターもその分いる。
ゲームやアニメを見ていなければ確実についていけないストーリー性は、
結果的に「初見お断り」のムードを出してしまっているのは残念でならない。
せっかくロボットやアクションの質はいいのに多くの人が敬遠してしまうストーリーは
もう少しだけ妥協して欲しかったところだ、これではファン向けのOVAと変わらない
本当にストーリー的には分かりづらい。
3つの陣営があり、複雑な世界情勢のもと戦場で絡みあいつつ毎話戦闘をしている
戦闘を中心にストーリーが展開していくため、心理描写的なものは薄く
状況も二転三転し、次の話になると違う登場人物の話になったりするので
やはり原作のゲームをやっておかないとかなりきついだろう、
ゲームをやっていた私も「あれ?これだれだっけ?」と思うこともあった(苦笑)
更にはストーリーが進むと新陣営、新キャラがどんどんどん追加される。
ゲームをやっていても忘れているキャラや印象が薄いキャラもおり、
そんな多すぎるキャラクターを26話だけでさばけるはずはなく、
キャラクターの薄い心理描写や決定的な深みの無さはキャラクターの無駄遣いだ。
アニメ化に伴いある程度キャラクターを削る判断ができなかったのが悔やまれる
ただ一部のキャラに関しては十分描かれていた。
主要陣営は終盤になるほどストーリー上でも活躍し、
中心的にストーリー展開されるので見やすく、
終盤になるに連れて燃える展開も多く描かれえいた。
しかしながら、一部敵との決着があっさりとしすぎており
ごちゃごちゃ戦っていたらいつのまにかハッピーエンドで終わったよ!的な印象が強い。
全体的にストーリーはおまけのような印象が強い。
あくまでもゲームのストーリーをアニメ化し、質のいいロボットと
それに見合う激しいアクションによる戦闘シーンを描いているだけに過ぎない。
スーパーロボット大戦のアニメとしてのストーリーを「魅せる」努力が一切感じられない
各話のストーリーの繋がりがブツ切れになっている感じが強いのがその証拠だろう
あくまで本作品はゲームのアニメ化にしかすぎない
しかしながら、素晴らしいまでのロボットデザインと戦闘シーンのせいで
ストーリーが半分も理解出来ていない状態で、ストーリーだけ評価するなら
★1つくらいのレベルが、★3つまで引き上がってしまうのは悔しい(笑)
そう、ストーリーが全然わからなくてもこの凄い戦闘アニメのレベルは
他のアニメの総合評価と勝負できるものになっている。
それだけに。それだけに!ストーリーが初見お断りでOVAレベルなのが悔やまれる、
ゲームをやっていない人、前期を見ていない人でもある程度分るストーリーが
展開されていれば、王道でも★4つの評価をつけれたはずだ。
本当に惜しまれる・・・。
監督である大張はメカの動きやデザインはいいのだがストーリーを担当させてはだめだ
ダンクーガノヴァ、グラヴィオン、オーディアンなど同監督が手がけているが
ロボットやアクションは悪くないのに総じてストーリーが壊滅的だ。
おとなしくメカニックデザインや作画監督だけやっていてほしい・・・(苦笑)
監督としての才能はおそらく無いと思われる。
これは個人的な意見になるが、スパロボのゲームは様々なロボットアニメが
参戦するから面白いのであってオリジナルのロボットだけでのストーリー展開はきつい。
もう予算度外視の原作ゲーム通りの著作権パラダイス、有名声優パラダイスな
本来のスーパーロボット大戦のアニメが一度見てみたい(笑)
色々な著作権が切れる50年とか100年後じゃないと厳しいかもしれないが・・・w
だが、ロボットアニメ好きとしては一度見てみたい夢のアニメ企画だろう。
OVAでもいい、ほんの5分、15分の映像化でもいい・・・見てみたい・・・。
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