評価/★★★★☆(61点)
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あらすじ
奨学金を得て、風華学園に転入することになった鴇羽舞衣は弟の巧海とともに、
フェリーで風華学園に向かう途中、漂流していた美袋命を助けたことが縁で、
楯祐一・宗像詩帆とも知り合う。楽しい船旅はやがて、
玖我なつきの襲撃で終わりを告げる。なつきの目的は美袋命だったが、
場に居合わせた舞衣はHiMEとしての能力が発現し、なつきの攻撃を防御してしまう。
舞衣の覚醒を目の当たりにしたなつきは、舞衣に学園に来ないよう忠告する。
やっちゃったよ、こうならないように段取ってきたっていうのに!
舞Himeプロジェクトの第一弾
「サンライズ初の萌えアニメ」という触れ込みで始まったメディアミックス的作品で
漫画やゲームなどにも展開されています。
基本的なストーリーは学園モノ&ファンタジー。
両親の居ない姉弟が奨学金を得て学園へ編入する、フェリーで向かう途中に
いきなり少女が海に浮遊してて、それを狙う女も現れて
後に弟を助けるためにヒロインは「Hime」の力を手に入れる。という感じ。
序盤は学園モノとファンタジー要素がうまく兼ねあっている。
学園モノとして多くのヒロインを配置し、男性キャラは少なめ。
サンライズ初の萌えアニメという触れ込み通り、女性キャラを多くしているのは分かるが
キャラクターデザインは「萌えアニメ」という印象は一切受けない。
のちの舞乙のほうがキャラデザだけいえば、萌えアニメらしいだろう。
この作品に関して「萌え」を期待するのは間違いだろう、
どちらかといえば「燃え」な作品だ。
前半は燃えアニメらしく、謎のモンスターと戦う場面が多い。
戦闘描写に関しては流石「サンライズ」というべきか、迫力のあるものが多く
チャイルドというモンスターを用いた戦闘や、
尊の剣を回しながら戦うシーンなどは、純粋に見ていて面白い。
後半になるにつれて戦闘シーンが少なくなっていくのが若干物足りなさを感じた
同時に学園ラブコメ風のドタバタコメディも描かれており、
多くのキャラクターに感情移入しやすい。
全としたとおり萌えを感じる部分は少ないが、
声優さんの実力もあり可愛いと感じるキャラクターも多い。
この段階で、ある意味後半への下地ができたといえるだろう
後半からはHime同士の戦いへと変貌する。
これがまぁ・・・いわゆる、鬱展開ともいえるストーリーの流れだ
「Hime同士は戦わないといけない、しかし、Himeが負ければ大切な人が消滅する」
互いを疑ってしまうキャラクターたち、キャラクターたちの秘めた思いや嫉妬、
憎悪むきだしのバトル展開の中リタイアしていくものもどんどんと現れ、
憎しみが大きくなり戦いも激しくなる。
この緊迫した展開は前半の学園ドタバタラブコメという下地があるからこそ
衝撃や展開にひきつける力強さがあり、のめり込みやすい。
前半と後半でキャラの性格が凄い変わっているキャラもいるが、
「怖さ」すら視聴者に感じさせるストーリーは、素直に賞賛したい。
ある意味、TVで見てたら翌週が気になって仕方なかったストーリー内容だろう
私が普段、放送されてるアニメも終了してから見るのは、
「気になって仕方ない」ストーリーを単純に1週間も待てないからだ(笑)
中盤から最終話ギリギリまで、この修羅場&鬱展開は続く、
しかしながら最終話の開始10分で全てを台無しにしやがった。
「消滅したキャラクターの復活」
えぇ~(苦笑)
私はハッピーエンドは嫌いじゃない、むしろ物語はハッピーエンドで終わるべきだと思う
だが、こんな無理矢理なハッピーエンドを誰が望んだろうか?
そこまでの視聴者の積み重ねてきた「悲しみ」をひっくり返すような流れは
かなり強引かつ無理矢理。
25話までのストーリーの流れや、ストーリー構成は完璧だったのに
なぜ最終話だけ「めんどくせ」と脚本家が言ったような展開になってしまったのだろうか?
この最終話だけが本当に謎だ、そこまでがすごく良かっただけにあまりにも単純。
そこまでのストーリー構成がご都合主義だらけで、単純なら
「なるほどw王道だw」といえたかもしれないが、
そこまでが素晴らしかっただけに、最終話の展開が目立ってしまった。
最終話をなしにするなら、★5にちかい★4だったが、
最終話を含めると、★3にちかい★4になってしまったという感じ。
非常に残念でならない。
ただ、最終話をなしにするならば純粋に面白いアニメだ。
燃える展開からスリルで激しい鬱展開になり、最終的にひっくり返してハッピーエンド。
休日を利用してがっつりアニメを見たい。
そんなかたにおすすめしたいが、最終話だけ「どんでん返し」な事を理解してほしい(苦笑)
個人的には本当に最終話ギリギリまで楽しめたのだが、最終話で拍子抜けしてしまった感じだ。
これを考慮すると、次作である「舞乙hime」は反省点を生かしているように感じた。
ある意味、最後にこれを見て正解だったかもしれない。
ただ、今から見る人はスターシステムを活かすためにも本作品から見ることをおすすめする。
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