GONZOやっちまったな
原作は月刊少年マガジンで連載中の漫画作品。
制作はGONZOです、知名度的には余り無い作品かもしれません
私もアニメレビューをするために作品を探していてたまたま見つけただけで
放送当時は知りませんでした。
舞台としては戦後を描いている。
戦中を描く作品は珍しいが、戦後を描いたアニメは私としてはたぶん初めてだ
ある意味、新鮮な気持ちでストーリーを見ることができた
序盤から中盤までは、戦後復興を元に動くパンプキン・シザーズという舞台を中心に描かれる
戦後における問題は深く描いており、貴族の横行や戦中の人民の傷など暗くなりすぎず、
魅力的なキャラクターたちによるストーリーを紡いでいるのは好感が持て、
店舗の良さもあり、ストーリーをどんどん見ることができる。
また戦闘シーンもシンプルだが大胆な内容だ。
主人公の一人であるオーランドは、人体改造された舞台の出であり
「アンチタンクトルーパ」、すなわり戦車破壊部隊だ。
歩兵一人で戦車を破壊するという戦闘シーンはシンプルだが、化物じみた強さも実感でき、
体調であるアリスの双剣の戦闘シーンは見ごたえのある出来栄えだった
だが、中盤からGONZOらしさが出てしまう。
私の個人的な見解なので絶対にそうだ!とはいえないのですが、
GONZOが製作したアニメは「最初はいいが最後がダメ」という作品が多い。
本作品もそのテンプレートの影響を受けてしまっている。
中盤から急に、それまでテンポよくストーリーが進んでいたのに
何故か1つの話を3~4話にわざと引き伸ばしたような印象をうける
ある意味、そこまでテンポが良かっただけに急に引き伸ばし店舗にしたせいで
変なダレが生まれてしまい「え?どうしたの?」と言わざる負えない状況になる。
話の内容自体は面白い、しかし、テンポが非常に悪く
話の面白さを半減させてしまっていた。
原因としては単純だ。
原作は現在13巻まで出ているが、アニメ放送時の2006年の段階では6巻まで。
原作は未完で6巻までしか出ていない状態で24話構成のアニメを作れば、
原作ストックはギリギリでしょう
(私の考えですが、アニメにする場合ラノベは1巻につき3話、漫画は一巻につき4話
作品の内容によってはそれ以上になることも多い)
明らかに早すぎたアニメ化であることは明白です。
また、原作は現段階で13巻でておりその半分の状態で製作すれば
話が中途半端になることは明らかです。
せっかくこの作品に対して好印象を持ち、
キャラクターたちも愛着のわく登場人物が多かったのに、
最終話までで全てが中途半端になっており、伏線回収は一切しない。
ある意味、全24話でプロローグ的な話にしかなっていない。
中盤までは良かった、戦後という世界観や貴族のあり方、戦闘シーン。
だが、中盤からの間延びやテンポの悪さは作品の良さを殺しているに過ぎない
GONZOも今の状態では2期にも期待できず、
全てが中途半端になってしまっているのは最初から作品を作る意味があったのか?と問いたい。
原作には興味が出たので、原作の販売促進にはなったかもしれないが・・・
2期がない現段階では高い評価ができないことが残念だ。
話の内容だけを見れば★4つ以上、いやストーリーの締めによっては
★5つになってもおかしくない内容だ。
それだけに、ここまで中途半端になってしまったのが非常に惜しい。
早すぎたアニメ化作品と言えるだろう。
2期を期待したい作品ではあるが、作品の知名度や評判を見ると
原作が完結するくらいに、2期よりもつくり直して4クールくらいで製作してほしい。
ぜひ、原作を読んでみたい作品です。
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