海鮮物と鼻血とロ短調
原作は漫画な本作品。
見た目通り百合系の作品ではあるが、基本的に百合要素はギャグとして扱われており
百合嫌いな方でも見るのは問題ないだろう
基本的なストーリーはコメディ。
ミッション系の高校に編入した女生徒、一番最初にあった美少女は実は
とある理由から女装をしている男性で・・・という感じのストーリー。
男性と入っているが恋愛要素は殆ど無い、更に主人公は百合な方で
男性に触られると蕁麻疹が出てしまうという折り紙つき。
序盤こそ相手が男性なので恋愛要素があるのか?と匂わせるが、
主人公の暴走とも言える妄想百合要素のおかげでその匂いはすっかり消え失せる。
出会う女性キャラのほとんどに萌えられ毎回のように大量の鼻血を吹き出す主人公は
女性の主人公としては斬新だったかもしれない。
しかしながらシャフトの演出が非常に癖がある、
絶望先生などの作品で見られた演出も多々見られ、
そういった演出が嫌いな人には若干濃すぎる場面も多々ある、
作品の雰囲気とあってはいるので違和感のようなものはあまり感じないが、
いきなり漫画になったり、少女漫画風になったりと、度がすぎる場面もみられたのは事実だ。
こればかりはシャフトだから仕方ないと諦めるか、
さすがシャフト!となるかは個々の観念の問題だろう
基本的にギャグがメインのストーリーで、ズレたキャラクターがおりなしている。
主人公の百合な妄想や、しつこいまでの海鮮物ネタ、毒舌すぎる女装男子などなど
シュール&ハイテンションなギャグが散りばめられている。
1クールという区切りも、ちょうど飽きを産まない長さで構成されている、
ある意味、2クールやっていたら確実に飽きが生まれていた感じはある。
その原因は中核にあるストーリーだ。
本筋のストーリーが作品の中にあるのかないのか微妙な所で、
ギャグメインで今後もやって行くのか?それともシリアス路線が入るのか?と
どっちつかずになっている場面がいくつかあった、
作者や脚本を書いてる人にもまだ、方向性が定まっていないのかもしれない。
ただ、逆にギャグと個性的なキャラを楽しむだけなら、しっかりと味わわる。
肩の力を抜いて、この癖のあるキャラと世界観に浸ることができるだろう
特に唯一の男性キャラクターである神父は思わず笑ってしまった、
ここは演じられた杉田さんの実力によるところも大きいとは思うが・・・w
しかし、キャラクターも多いので今後の展開次第では使い捨て感も出てしまうかもしれない、
ある意味、2期に期待する反面、不安もいっぱいという感じだ。
百合妄想女子と女装ドS男子、この2つのフレーズにピン!と着てしまったら
見て損はないだろう。
しかし、シャフトの演出とシュール&ハイテンションギャグは合う合わないが激しく、
合う人はガッツリと、合わない人は嫌悪感を抱いてしまうかもしれない。
ギャグアニメであるがゆえに、高評価しにくいのは残念なところだ。
更には最終話のおまけで気になる伏線を残すのもあざといと感じてしまった
個人的には中盤から面白くなってきた作品だ。
話の当たり外れもあったが、2期には期待したい作品です。
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