絢辻さんはウラオモテ ノ ナイ ステキナ ヒトデス
本作品は非常に珍しいオムニバス形式をとっており、
4話ごとに各ヒロインのストーリーを展開し、ハッピーエンドで終り
時系列を戻しリセットした状態で次のヒロインの4話が始まるという内容になっています。
基本的なストーリーはラブコメ。
更に主人公は独自のフェチズムや変態性をひめており、
更にはストーリーはオムニバス形式という面白い方式とっており
4話ごとの各ヒロインの話が6作品あると考えると分かりやすいかもしれません。
ということで、今回のレビューは6作品をレビューするつもりで
作品がオムニバスなら、レビューもオムニバス風に
各ヒロインごとの話を簡単にレビューしていきます。
1話から4話までは先輩である森島はるかがヒロインとなる。
彼女は美人でクォーターで何人もの男子から告白される憧れのマドンナだが、
熱心に迫ってくる主人公に対し心惹かれていく、更に主人公の変態プレイが爆発していくw
膝裏のキス、誘拐犯プレイでラーメン食べさせるなどなど
主人公の変態紳士ぶりが序盤から発揮されており、今後のストーリーの期待感を高めてくれる。
序盤のこの「森島はるか」のおかげでアマガミの世界感にすんなりと入り込むことが出きた
5話から8話までは幼馴染である棚町薫。
彼女と主人公の心情の変化はゆっくりと些細なキッカケで恋心に変化していき、
互いが恋心を自覚していく様は見ているこっちを和ませる。
また主人公の変態プレイはおへそにキスという若干控えめなのものになっている。
薫の純粋な可愛さはよかったのだが、最後のキスしたまま寝たり、
最後のシーンは二人で浜辺を歩くという謎のENDになってしまった点は若干納得が行かない。
9話から12話までは後輩である中多紗江。
内気な彼女がバイトの面接に受かるように主人公は特訓をする。
後輩に教官と呼ばれて感動する主人公、特訓と称して腹を触る主人公、
特訓と称して早着替えを見る主人公、おかえりなさいご主人様と言わせる主人公、
この話は特訓と称して様々な変態プレイをする主人公を見ることが出来るw
それと同時に内気な女の子の時折見せる勇気や大胆な行動は素直に可愛らしかった
13話から16話までは後輩である七咲 逢
彼女は競泳水着というレアな格好を魅せてくれ、主人公の変態ぶりもおかしな方向に行く。
幽霊屋敷のホログラムのせいで味噌ラーメンになってしまった逢を
主人公が食べようとするという・・・何プレイ?と思わず突っ込んでしまう内容だ(苦笑)
だが最後の温泉での告白シーンは反則並みの可愛さを見せつけている。
余談だが、私はこの作品で彼女が一番好きだ。マジで好きです。
17話~20話は幼馴染のちょっとぽっちゃりした桜井 梨穂子。
この4話だけは主人公が変態紳士を押さえており、やや物足りなさはあるものの
今までのパターンにはまらず、終盤前の休憩として健全かつのほほんとした
幼馴染ヒロインと主人公の淡い恋模様は楽しめた。
だが、やはりあっさりしすぎており変態成分が足りないのはアマガミらしくない話でもある。
21話~24話では絢辻 詞というキャラがヒロインなのだが、彼女が問題だ(笑)
彼女は主人公と同級生で優秀かついつも笑顔なキャラクターとして1話~20話で頻繁に登場している。
しかし・・・その実、猫かぶってて更には黒辻さんとネットで呼ばれてしまうほど怖い人だ
主人公を兵器で殴るわ、最終的には3連コンボを決めてしまうわ、と怖いのだが
彼女の弱さもしっかりとみえており、それをフォローし支える主人公はかっこ良く描かれていた。
更に最終話であり番外編である25話は、主人公がなぜあのクリスマスの日にふられたのかという
伏線もきっちりと回収されているが、当のこの子は凄い。
主人公に気のある女性に対しフラグを壊す工作を行い、主人公に対して一途な思いを抱いてる
一歩間違えば危ない行動に走りそうなヒロインをぎりぎりのラインで
可愛いと思える具合に仕上げており、それを何の気なしに受け入れる主人公の強要性も
ある意味、最終話にふさわしい出来栄えになっていた。
また、DVD収録でもう一話あるそうなので非常に楽しみです。
こうやってオムニバス形式の各話をレビューしていくと、
主人公の変態ぶりとヒロインの多様性に再度驚かされる。
各ヒロインを丁寧に描き、原作の雰囲気や主人公の変態性を崩すこと無く
7人のヒロインをしっかりと魅力的に映し出している。
(ただ唯一、桜井 梨穂子だけは微妙に納得がいかないのは私だけでしょうか?)
また7人のヒロインの各4話の中で起承転結がしっかりしており、
更にすべてのヒロインがタイプ別に可愛らしく、一人一人違った魅力を醸し出している。
このオムニバス形式は多くのヒロインがいる恋愛ゲームという原作があるうえでは
非常に友好的な放送&制作方式と言える。
更には4話の中でそのヒロインだけに絞るのではなく、
「もし他のヒロインと主人公と付き合わなかったらどうなっているか?」という
展開もサブストーリーとしてきちんと描写されているのは好感が持てた。
ただ、前回ラブラブだったキャラクターが違うヒロインの話になると
平然と珈琲とか持ってきたり話していると、若干だがさみしい気持ちにもなる。
こればっかりは、このオムニバスという形式と
キャラクターへの愛情を深めてしまうストーリーだからこそ仕方ないと言える。
スタッフがしっかりとゲームをプレイし、このゲームの面白さや変態性を生かすために
4話ごとに各ヒロインのオムニバス形式のエピソードを放送する。という方向にした
監督さんには賞賛の声を贈りたいくらいだ。
変な話だが、私はこの「アマガミ」において嫌いなキャラクターが居ない。
すべてのキャラクターで萌えてしまった・・・。
一人一人のキャラが可愛く、一人一人ののキャラの魅力が引き出され、
一人一人が記憶に残り、一人一人のエンディングがある。
オムニバスという形式の斬新さ、一人一人丁寧に描いていた点、
ラブコメとしてしっかりと楽しめ、各ヒロインを十二分に味わせてくれる。
これは文句なしに私は★5つをつけてしまった。
だって、全25話見てる間、ニヤニヤしっぱなしだったんだもん(笑)
ただ悪い点としては、一部ヒロインの締めの弱さやオムニバスという形式上の
キャラクターへの違和感などが若干ながらマイナスポイントにしてしまいました。
しかし、各ヒロインできっちりとニヤニヤさせ、変態性を楽しみ、ハッピーエンドで終わる。
この幸せかつニヤニヤなアニメはもう一度見たくなる魅力を秘めています。
今後こういうオムニバス形式のギャルゲー原作のアニメが現れるかもしれませんが、
そういった場合はアマガミという強敵がいる状態での、評価になりそうですね。
オムニバス形式のアニメといったらアマガミ、
そういった印象を少なくとも私の中では強く刻みつけられた作品です。
私はすでに1月に発売されるPSP版に予約済みです。
逢を攻略したい、ついでにみゃーも攻略したい(笑)
普段アドベンチャーゲームをやらない私ですら、やりたくなる。
そんなヒロインがたくさん詰まっている作品です。
あなたも「ニヤニヤ」しませんか?w
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