★★★★☆
ルパンと次元がロシアンマフィア(グルジア系)のイワン・クロコビッチが経営する
カジノから現金を盗む。その半分を飛行機に使うが、ルパンの無理な操作で飛行機は墜落。
墜落先の教会ではルパンの旧友「マーク・ウィリアムス」の葬儀が行われていた。
その夜ルパンと次元はマークの盗品保管庫に行き、ロシアのツングスカに墜落した
UFOのカケラトリックダイヤを盗もうとした。しかしそこにトリックダイヤは無く、
銭形警部に捕まってしまう。しかし不二子のおかげで見事に逃亡。
発想の転換!
タイトルに有る通り、今回のルパンはいつもとは反対。
お宝を返しまくります。
この設定は非常に面白く、テンポよくお宝を返して行く様は爽快感があった。
ストーリーの方は、トリックダイヤを手にいれるために
故・マークの盗んだお宝を返却していくというもの。。
真実の口やコーヒーポット、特注の車に踊り子の衣装と
何で盗んだんだよと思わず突っ込みたくなるようなお宝を返しながら、
今回は毎回のように銭形警部に捕まってしまう。
パターン化した面白さを作品の中に盛り込んでおり好感が持てた。
ただ今作のヒロインは非常に地味で、ストーリーに絡んで入るものの
微妙に空気的な存在になっているのは少し残念。
しかしながら、その分敵キャラや故・マークの描き方が丁寧になっており
敵キャラの死に様もニヒルさがいい具合に醸し出されていた。
特に、故人でありながらルパンやマフィアを翻弄するマークのキャラクターは
動画で出ているだけなのに非常に存在感があり、
そのせいでヒロインが目立たなかったのかもしれません。
全体的に非常にまとまっており、ラストの展開も綺麗になっていた。
盗み・頭脳戦・ユーモアと非常にバランスのとれた作品でした。
この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください