ラストは結局どうなったの?
原作はアダルトゲームで漫画などのメディアミックスもされている人気作品。
更に当サイトでは400作品目のレビューになります。
基本的なストーリーは女の子が突然家にやってくるパターンのラブコメに
太転依という神様や幽霊みたいな設定を追加している感じ。
主人公、幼馴染、神様の三角関係のストーリーと
太転依との戦いと共存というストーリーがあわさっている。
第1話からかなりテンポが早い。
主人公達が色々なものが封印された石を壊してしまい、
そこから現れた神様が主人公の妻になるまで、かなりトントン拍子で物事が進んでいき
キャラクターに対する深みや、ストーリーの内容をよく理解出来ないまま
あっという間に過ぎてしまう。
巨大な3強という敵と戦うために訓練しだしたかと思ったら、
神様が「学校に行きたい」と言い出す。
更にはその神様が寮に入ってしまう・・・
あまりにも展開が唐突すぎる上に納得出来るものではなかった
確かにという太転依(幽霊とか神様みたいな)存在が人間と共存することが
この神様の願いであり、その中で学校での見た目の差別などを表したかったのかもしれないが
キャラクターに対する愛着もない状態で「差別」描写を描いても
感情移入が出来ず、視聴者側としては単なる傍観者でしか無い状態になる。
更には中盤から、ヤンデレが出て来る(苦笑)
幼馴染みが好きな相手を神様にとられてしまい、太転依に乗っ取られるが
結局、神様に説得されて、主人公にビンタ&キスで解決・・・
んぅ?ん~?ん~?と頭をひねってしまうものでした。
最終話、もう笑うしか無い。
力に目覚めた主人公と敵が戦う、熱いシーンが見れるのか!?と思いきや
「二人が戦うのは人間とタユタイが滅ぼし合う姿じゃないか」と説得に入る神様・・・
・・・え?
前途したとおり、序盤で巨大な3強という敵と戦うために主人公は特訓してます、
それなのにその展開はどうなんでしょうか(苦笑)
更にはその戦いをなかった事にするために神様はほとんどの力を使ってしまい瀕死寸前、
そして神様は眠りにつく。
この展開は悪くはなかった、そこまでの道のりは雑かつ強引な展開だったが、
お涙頂戴的な結婚式のシーンは、そこだけを見れば悪くはない。
しかし、その後の展開がそれすらも台無しにする。
恐らくは温暖化の影響で海に沈んだ町の側を走るバイクに
主人公と眠ったはずの神様が居るシーンで終わる、どういうことですかね(苦笑)
そんなに急激に温暖化が進んで海に沈む訳ないので、
恐らくは何百年後とかなのはわかりますが・・・・
(原作ゲームではこの部分もきちんと説明されているようです)
結局、このアニメは何1つ解決していないのか解決したのかがわからない。
主人公と幼馴染と神様の三角関係も結末としては弱い、
人間と太転依の共存も結局はどうなったのか・・・
あまりにも視聴者側に投げっぱなしの要素が多く、原作ゲームをやってる人向けの展開だった。
全体的にいえば、序盤から中盤は王道なファンタジーラブコメ、
中盤からはオリジナル要素を見せ始め、終盤で投げっぱなしになる。
ある意味典型的なアダルトゲーム原作が作品のパターンだった作品です。
もう少しひねれば、もう少し構成に気を配れば・・・面白い作品になったかもしれない。
恐らくは話や設定の壮大さと全12話という尺があっていなかった、
全24話はあれば中だるみはしたかもしれないが、しっかりとしたストーリーや
キャラクター描写ができる可能性があった作品だ。
確かにキャラクターは可愛い、若干独特なキャラクターデザインだが
声優さんたちもキャラクターとあっている。
作画のレベルは決して高くはないが、崩壊もしていない。
それだけに脚本の弱さが致命的になっていました。
惜しい作品ではある、リメイクなどされたら面白くなる可能性は秘めていますが
見て気に入ったなら素直に原作ゲームをやったほうが無難かもしれない(苦笑)
ただ、制作側の意図が「タユタマ」という作品を宣伝するためのアニメ作品ということであれば
成功している作品かもしれない。
400レビュー目の作品でしたが、パッっとしませんでした(苦笑)
この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください