評価/★★★★☆(63点)
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未来&昭和熱血アニメ
昭和の雰囲気あふれ、巨大ロボットまで出てきて、
昭和のアニメのような雰囲気を感じることができる本作品。
基本的なストーリーは、インベーダーという侵略者が居る地球で
インベーダーを倒すために不思議な超能力であるゲートを使えるゲートキーパーのお話。
ストーリーはまさに王道ともいえるかもしれない。
主人公は王道どおりの熱血主人公、ある日目覚めたゲート能力を使いインベーダーを倒し
ロボットに乗って戦う様は懐かしいロボットアニメの主人公のような熱さを秘めており、
同時に現代アニメのような苦悩や成長を感じさせる。
彼が中心となり、ゲート能力を持つものが集まりゲートキーパーズ隊が結成され
インベーダーを倒しながら、一人ひとりのキャラクターにスポットをあてた話を
交えつつ進んでいく。
基本的には王道なストーリー展開で進み安定した面白さがあった。
前半はラブコメハーレム的SFアニメ、後半からはシリアスなSFアニメという印象を受けた
全体的に起承転結がしっかりした王道ストーリーを
熱血主人公しかり、鼻垂れ幼馴染しかり、魅力あるキャラクターで構成された作品といえるだろう。
特に人間だが、インベーダー側についている「景山」については面白い。
彼は「未来」を見ることができるゲート能力を持っており、それゆえに世界に絶望し、
その未来を変えるためインベーダー側につき後半は日本の首相にまで上り詰める。
彼は敵でありながら、魅力あふれる存在だった。
未来を知っているからこそ否定し、未来を知っているからこそ破壊する。
主要な登場人物が昭和の人物に対し、彼だけは現代の人物という感じだ
更に鉄恵はヒロインである生沢ルリ子に対しコンプレックスを持っており、
後半では裏切る展開になる。
伏線はあったが、まさか本当に裏切る展開になるのは個人的には意外性があった。
昭和時代にあこがれた未来と、現代で少し絶望している未来。
この対がこの作品の基本としてあり、古きよき時代とも言える
昭和の未来への希望のメッセージが詰まっている作品でした。
シンプル、それゆえに面白い。ともいえるかもしれない。
最近の作品だと複線が多すぎたり、無駄な設定が多いものが多いが
これくらいにわかりやすいと最後も綺麗にまとまる。
明るい未来を示唆した最後の二人のシーンもしんみりといい雰囲気だった。
しかし、この作品は続編が台無しにしている
本作品だけを見れば佳作なのに、続編を含めてしまうと駄作になってしまう。
続編のレビューもしますが、この作品を見た方は続編を見ないことを強く勧めたい。
続編については当サイトでも記事を上げるのでそちらを参照してもらいたい。
この作品を見たことがない方にはぜひ見てもらいたい(続編OVA除く)
古い昭和の熱血と思わせておきながら、現代風にアレンジした熱血が
このアニメには詰まっています。
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