もっと丁寧に作られていれば・・・
ライトノベルが原作の本作品。
ライトノベルらしく?厨二病全開のキーワードや設定がある意味見物だ。
基本的なストーリーは学園ファンタジー物・・・でいいのかな?
幽霊にとりつかれている主人公のもとに兄からトランクケースが送られる、
そのケースを狙って巫女は乗り込んでくるわ、ヤクザは乗り込んでくるわ、
変な組織が乗り込んでくるわと一話からドタバタなアニメです。
更にはしょっぱなから横文字用語が連発する。
世界観や設定の説明も一切なく進むので、結果としてストーリーが全然わからない状態で
どんどん勝手に話をすすめる。
序盤は、間間のシーンが抜けており総集編を見せられているかのようだった
製作陣は何考えてるんだろう?いや、制作というよりもストーリー構成と脚本の問題だろう。
責任としては脚本家に比重が大きそうだが
4~6話までは、原作を読んでいない方はほとんど話を理解出来ない状態で進むと思ってもらいたい。
更にはムダにキャラクターが多い・・・
キャラクターの名前や立ち位置も理解できにまま、キャラクターが記憶喪失になったりするので
余計に混乱する(苦笑)
もはや、わざとじゃないか?と思うほどストーリーに芯がない。
簡単にいえば、表面上だけのストーリーを追っているだけで
毎回「あらすじ」だけ見せられているようなストーリー展開で構成されている。
後半からは幾分かましになるが、
恐らくは視聴しながら世界観の知識をようやく得ることが出来たからだろう。
ストーリー上での説明では不足過ぎる。
厨2病全開のキーワードも、きちんとした世界観と魅力あふれるキャラクターが構成していれば
非常に楽しめる作品へと昇華する。
だが、世界観の説明はほとんどない、キャラクターの魅力も描ききれていない
主人公のフラグ立てもかなり唐突、キャラクターの心理描写も浅い、
専門用語だらけの世界に引きこむだけの力が脚本に一切ない。
一応、最終話はお涙頂戴で締めはしたが
そこまでに至るストーリーの流れが流れだけに今更遅い
更には分割2クール構成なのでストーリーは中途半端で伏線は残りまくり・・・
ただ戦闘シーンはそれなりに迫力があるものだった、
だが熱くなるほど激しいものではなく、淡々と戦闘をしていた印象が残っている。
主人公も役に立っているのかどうか微妙なところだ、
基本的にはロボット?の名前、「黒鉄」と叫び、黒鉄が勝手に動いて勝負がつく。
迫力はあるが、戦闘シーンにも面白味が薄かった
設定や世界感は悪くはない、だが、制作がすべてを台無しにしている作品だ。
もう少しストーリーを丁寧になぞっていたら、もう少し丁寧に演出していたら・・・
作品の印象はだいぶちがったものになっていたでしょう。
全体的に言えば、序盤はストレスが貯まり、中盤はつまらないがキャラ萌えできる、
終盤は分割2期なので消化不良。
と、1つのアニメとしては面白みに欠ける作品に仕上がってしまっていた。
分割2期の後編であるアスラクライン2でどう巻き返すか・・・w
ある意味期待です。
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